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2008.02.02 (Sat)

四天王寺に行く

 大阪に四天王寺という寺院があることをご存知だろうか。日本の仏教寺院としては奈良の飛鳥寺と並んで最も古いお寺である。でも知名度が無く、大阪の人以外ほとんど知られてない。建立した人はかの聖徳太子で、太子建立七大寺の一つであるが、実際に聖徳太子がかかわったのは四天王寺と斑鳩の法隆寺だけなのである。でも法隆寺は有名で溢れるほどの観光客が来るというのに、四天王寺は閑散としている。観光客は皆無で、宗派の参拝客が僅かに訪れるぐらい。何故、こんなに由緒ある寺なのに、観光客がいないかというと、四天王寺式という伽藍形式を持つ建築物も、全て鉄筋コンクリートで建てられたものであり、法隆寺のように1300年以上の建築物が残っているというものではなく誰も珍しがらないからである。でも日本書紀によると、593年の建立という。これが事実だとすると驚くべき古さを誇る寺ということになる。

 その当時、物部守屋と蘇我馬子との間で戦いがあって、崇仏派の蘇我馬子についた聖徳太子が、形勢の不利を逆転すべく「もしこの戦いに勝利したなら、必ずや四天王を安置する寺塔を建てる」と誓願し、見事に蘇我氏は勝利し、593年に四天王寺が建立されたという。だが、四天王寺は大阪の中心部に近いところにある不運も手伝ってか、何度も災難に遭っている。大阪冬の陣、室戸台風、太平洋戦争と何度も伽藍は壊滅的な被害を受け、現在の主になる建築物(仁王門、五重塔、金堂、講堂)は、全て1957年から1963年にかけて建てられたもので、鉄筋コンクリートという味気ないものとなっている。だから観光客が訪れるはずも無いが、日本最古の仏教寺院ということは事実であるからして、それだけでも一度訪れる価値はあると思うのだが・・・・・。

仁王門の外から回廊に囲まれた五重塔を眺める。五重塔は鉄筋コンクリート造りで1959年に再建されたという。
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