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2013.01.14 (Mon)

映画『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』を観る

P1020718.jpg

『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』2010年制作、アメリカ映画

監督 ランドール・ウォレス

出演 ダイアン・レイン
   ジョン・マルコヴィッチ
   ディラン・ウォルシュ
   ジェームズ・クロムウェル
   ケヴィン・コナリー
   スコット・グレン

【あらすじ】1969年、伝統あるサラブレッド生産牧場のメドウ・ステーブルのオーナーであるクリストファー・チェナリーは病に倒れ、また経営する牧場も赤字が続いていた。そういったことからクリスの息子も牧場の売却を模索する。だが、18年前に結婚し既に専業主婦となっていた娘ペニー・チェナリー・トゥイーディーは牧場売却に反対する。ペニーは経営権を父のクリスから譲り受けメドウ・ステーブルの経営に乗り出した。ただし牧場経営には全くの素人であるペニーは、牧場を安く売却しようとしていた調教師をクビにして新しい調教師ルシアン・ローランをパートナーに選んだ。一度、調教師を引退していたルシアンだったがペニーの熱意に応えることにした。翌年には牧場に残った老繁殖牝馬サムシングロイヤルに一頭の栗毛の牡馬が産まれた。ペニーはこの子馬をビッグレッドと呼んだ。それから2年後の夏にペニーは牧場の事務を引き受けていたエリザベス・ハムに感謝してこのビッグレッドにセクレタリアト(秘書官の意)と名付けいよいよデビューすることとなった。セクレタリアトは大型で見事な栗毛の牡馬に成長していた。だがデビュー戦で出遅れ前を塞がれたり他馬にひっかけられそうになったりして追い込んだが4着に敗退してしまう。これでペニーは騎手の交代を言い渡す。こうして選ばれた騎手が気の強いロン・ターコット。そして、ここから馬主ペニー・チェナリー・トゥイーディー、調教師ルシアン・ローラン、騎手ロン・ターコット、競走馬セクレタリアトによる伝説の物語が開始されるのである。

 まさかアメリカ史上最強馬の一頭と言われるセクレタリアトの伝記映画があるとは知らなかった。何故なら日本では劇場未公開だったからで、巷のショップで偶然見つけたDVDでこの映画を知ることとなった。でも配給がディズニーとは驚いた。そういえば私が10代の頃、海外の競馬を知り結構はまったものだが、その頃に轟いていた海外の競走馬ニジンスキー、ミルリーフ、ブリガディアジェラード、アレフランス等のヨーロッパ勢に対し、アメリカの競走馬では断然にセクレタリアトが輝いていた。それは1973年だった。アメリカにとんでもないサラブレッドがいるとは聞いていた。前年の1972年に2歳馬でありながら年度代表馬に選ばれ、その勝ち方が他を圧していたという。その頃、日本では怪物ハイセイコー騒ぎで誰もアメリカの競走馬のことまで知る由もないが、私はそのセクレタリアトのことが気になってしょうがなかった。でもケンタッキー・ダービーをレコード・タイムで圧勝、プリークネスSも圧勝。いよいよ25年振りにアメリカ三冠馬の栄誉を懸けてベルモントSに出走するという記事を新聞で読んだ覚えがある。ただし当時は今のように海外の競馬を生中継することなどありえず、動く映像を観ることも難しい時代だった。そして、日本では怪物ハイセイコーが日本ダービーで敗れた。それから1週間後のことである。セクレタリアトがベルモントSで三冠を目指すことが新聞記事に書いてあったように思う。スピードと最後の爆発力は他の馬を寄せ付けないが問題はスタミナだということ。過去にボールドルーラーの産駒は1マイル半の距離を勝ってないという現実があって、セクレタリアトはそれに打ち勝てるかと記事は綴られていた。

 そして翌日である。一般紙の朝刊のスポーツ欄で、私は1枚の写真に度肝を抜かれた。それはチェックのメンコをつけた馬が1頭で走っている姿。ただし遥か後方に数頭の馬が小さく写っていて記事は「超怪物セクレタリアート、25年振りの三冠馬」と記してあった。距離の壁をぶち破ってセクレタリアトはアメリカ三冠馬になったのだと思った。それも2着に31馬身もの着差をつけ、タイムもダートコースの1マイル半で2分24秒0という驚異的なものであった。まだ当時の日本レコードは2400mの芝で2分26秒6だったから如何にセクレタリアトの走破タイムが凄いものであるか文章だけでも伝わってきた。そして39年経つが未だにこのトラックレコードは破られるどころか1秒以内のタイムを叩き出す馬も皆目出現しないという。この実態から如何にセクレタリアトが驚異的なサラブレッドだったということが判明するだろう。

 ところでこの映画が日本で未公開だったのは判るような気がする。それは日本での世間における競馬の捉え方が西洋とでは違うからであろう。昔よりは理解されるようになったとはいえ、まだまだ競馬への認識は所詮ギャンブルであり、1頭のサラブレッドに焦点を当ててみたところで映画がヒットするとは思えない。何年か前にやはり『シービスケット』というサラブレッドの伝記映画が公開されたが、作品自体はアカデミー作品賞にノミネートされるほどの秀作だったのに期待外れの入りだった。なので日本では公開されなかったのだろう。もっとも競馬を知っていても、今から40年ほど前に活躍して一世を風靡したアメリカの競走馬の話など興味を持つ人なんていない気もするが・・・・。


 映画紹介ビデオ


実際の映像 1973年ベルモントS 大喜びするペニー・チェナリーが大写しになる

EDIT  |  14:37  |  映画  |  TB(0)  |  CM(1)  |  Top↑

*Comment

♪No title

はじめまして。セクレタリアドでここに辿りつきました。
昨日録ってあった映画セクレタリアトをみました。感動、感動でした
そしてこの本物の映像をみてびっくり、本当に映画そのままで.....。
あきらめない勇気すごいと思いました。
この映像をアップしてくれてありがとうございました。
なな |  2013.04.07(日) 11:30 |  URL |  【コメント編集】

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