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2017.12.24 (Sun)

巷のクリスマスの曲に・・・・

 今の季節スーパーでもショッピングセンターでも商店街でも嫌というほど聴かされるのがクリスマスの曲。もう耳にたこができるほど繰り返し聴かされるのでウンザリする。もっと他に流す曲がないのかと言うほどだ。特に『ジングルベル』『サンタが街にやってくる』『赤鼻のトナカイ』『ホワイト・クリスマス』『きよしこの夜』『ハピー・クリスマス』・・・此方あたりの曲はもう聴きたくない。ジョン・レノンの『ハピー・クリスマス』は出た当初は好きな曲だったが(オノ・ヨーコの声だけは聴きたくないが)、これだけ集中的に聴かされるとしばらくは聴きたくなくなってくる。つまりクリスマスの前はクリスマスの曲がそこら中溢れ仕方なく買い物に出かけると絶対にかかってる。おそらく有線放送を流しているのだろうけど、もっと他に流す曲がないのかと言いたくなる。同じクリスマスの曲でもナット・キング・コールの『ザ・クリスマス・ソング』なんて巷じゃほとんど聴いたことがないな。ようするに日本で人気のある外国のクリスマスの曲ってことだろ。これが最近はどんどん早くなって11月から流し出すからいい加減にしろと言いたくなる。また面白いことに25日が過ぎるとクリスマスの曲があっという間に消えるのだから面白い国である。日本のクリスマスって一体何なんだと突っ込みたくなる。そもそも佛教と神道の国でキリスト教徒のための祝い事であるクリスマスを国上げて行なうなんて変だと思うがキリスト教徒の多いアメリカやイギリスでもクリスマス・ソングが嫌いな人が多いと聞いてなるほどと思った。これだけ毎日、毎日、同じような曲ばかり聴かされると嫌になるだろうな。ましてや日本はキリスト教徒って1%いるかいないかぐらいだそうな。つまり先進国の多くがキリスト教を信仰しているからそうなったんだろうけど、よく考えてみたら笑えてくるな。ここで思うのだがイスラム教徒の国やユダヤ教を信仰する国ではクリスマス・ソングを聴いたり歌ったりするのだろうか。イスラム教信者の多いインドネシアでもクリスマスの行事はするらしい。またユダヤ教の国でも少なからず行なうところもあると聞いているが、本来はキリスト教なんてユダヤ教から派生した宗教だし、イスラム教も似たようなものだ。だからエルサレムがそれらの宗教の聖地となっているのだから。
 現在ではイスラエルがユダヤ人で、パレスチナがアラブ人だとも言われているが、そこへ白人のキリスト教が加わる。元は一つの神から出発したんだろうけど、例の預言者みたいなものが現れて宗教が分裂していく。その過程で揉めていくことになるのだが、あちらの宗教徒同士の対立は日本の比じゃない。パレスチナとユダヤなんてもう数千年揉めているとも言われる。なのでここでトランプが勝手にエルサレムをイスラエルの首都だと決めても意味がない。何も判ってないのかと思ったりする。
 まあそんなことはここでは問わないが、日本人の宗教に対する節操のなさ、無頓着。ある意味、何でもありで心が広いことに通じる。だからもう宗教のことはガタガタ言わないが、それにしても、この時期のクリスマスソングにはちょっとウンザリする。

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2017.03.24 (Fri)

籠池爆弾

 このところ連日マスメディアをお騒がせしているのが森友学園学園理事長の籠池泰典である。そもそも森友学園という大阪市にある幼稚園を運営している法人で、籠池氏が大阪府豊中市ある国有地を買い新たに小学校を開校させるということから問題が発覚したのだが、この国有地だった土地を鑑定評価額を遙かに下回る価格で手に入れたことから大問題になり、ここから安倍首相、安倍首相夫人の名前まで出て来たので大騒ぎしているというところだろう。
 籠池泰典は森友学園理事長であるが、何で森友学園って名前なのかと思ったら創設者の名前らしい。1950年に大阪市淀川区に森本学園が誕生した。これが始まりであるという。その創立者は森友寛といい珠算教育に力を入れていた人だという。この人が1953年に塚本幼稚園を設立して初代園長として君臨するのであった。その後、現在の籠池泰典が園長となるが、何時のことかは知らない。この籠池さんとやら小生と歳がほとんど変わらないので、そんなに古い話ではないだろう。大学を出て奈良県庁に勤め、その後は文房具メーカーに勤務していたので教育関係には一切関わってなかった人である。それがどうして現職に関わるようになったのかは知るところではない。でもこの籠池氏が園長をを勤める塚本幼稚園というのはちょっっと尋常ではない幼稚園で、保護者が子供をよく退園させるのでも有名な幼稚園である。
 話を聞くと水を飲まさない。教育勅語を暗記させる。躾が厳しい。愛国行進曲を園児に歌わせる。とにかく時代錯誤なことを園児に強要させている幼稚園であることが言われている。つまり愛国的な精神を学ばせるとう。これは悪いことではないが、行き過ぎは良くない。一方で韓国等へのヘイトスピーチのようなことを園児に暗唱させたりしている。結局、何も訳がわからない園児に言わせている間は良いが、退園して公立の小学校に入ると普通の教育を受けるようになり、森友学園の教えを綺麗さっぱり忘れてしまう。これに対して不満を持っていた籠池さんが、小学校でも同じ愛国教育を続けさせようと、小学校設立を考えたらしい。そして、このほど国有地を異様な安価で手に入れ、校舎を建ててほぼ完成している。だが土地の汚染問題で色々と癖がつき、掘り起こすこととなり、結局、小学校開校の認可が下りなくなり今春の開校は絶望となってしまい、その間に政治家を巻き込んだ大きな騒動となり、森友学園の理事長・籠池泰典の証人喚問へと発展してしまったようだ。
 そのドタバタ劇、裏では色々とあるようだ。籠池氏は安部昭恵夫人に国有地の借款契約に関して相談したと言い、さらに安倍首相から昭恵夫人を通して100万円の寄付金を受けたと発言するが、一方で昭恵夫人は寄付などしていないという。真っ向から言うことが対立しているではないか。証人喚問では虚位発言は偽証罪になるのに籠池氏は公然と言い放った。果たしてどうなるのやら、どちらかが嘘を言ってることになる。もし安倍首相側が嘘を言ってるとしたら、これはロッキード事件以来の大事となりそうだ。真実は如何に・・・。
 ところで塚本幼稚園って噂を聞くだけで色々と胡散臭い幼稚園だな。まず教育勅語を暗記させるという。教育勅語っていうと明治23年10月30日、明治天皇が我等臣民の従い守るべき道徳の大綱を示すために下されたものである。
朕󠄁惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇󠄁ムルコト宏遠󠄁ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス
 戦前の教育では日本全国の尋常小学校で暗記させられていた。皇国史観の下で行われていた思想教育であり愛国教育である。よく母親が朝の朝礼で何時も言わされていたとぼやいていたのを思い出す。これに対し生徒達が勝手に ~チンが屁をこいだ 汝 臣民 臭かろうが我慢せよ~ と陰で言っていたと聞いて笑った覚えがある。まあ、あの頃の生徒達も、嫌だと思っていた人もいたのである。何も皇国史観の下で全員が天皇を崇拝していたのでもない。まあ大きな声では言わないが(言ってしまったが)、小生、皇室なんて今の時代いらないと思っている。戦後、GHQが日本の制度を変えだしたときマッカーサーが潰しといてくれればとさえ考えている。つまり戦前の皇国史観から、やがて帝国主義の増長、そして軍国主義になり結局、大東亜戦争にまでなったということで戦後にGHQが日本の教育を改革した。そして一方的にアメリカ的民主主義を押しつけられたということであろう。ただ唯一残したのが天皇制である。まあ当時の社会情勢としてはやむを得ないところもあり迂闊には言えないが、結局、アメリカの制度改革の反動から、今でも戦前の神道教育、愛国教育、保守的教育を行っている学校はある。まあ時代に逆行しているとはいえ、今の時代、世界的に極右政党が擡頭してきているので日本も保守化しているのかも知れない。でもあまり良い状況ではないだろう。
 まあ取り敢えず、籠池氏が運営する小学校が認可を受けなくて良かったと思っている。幼稚園で教えたところでは真に内容を理解出来ているわけではないが、小学校でも行うとなると、まさに洗脳教育となりうるから困ったものだ。現実問題として反日教育を受けている韓国や中国の若者が、日本に観光に来て初めて真実の一端を見る有様となっているほどだ。小学校での洗脳教育はある意味恐ろしいと言えよう。
 小生、塚本幼稚園で行われた運動会で園児が ~見よ東海の空明けて 旭日高く輝けば 天地の正気溌剌と 希望は踊る大八洲~ と歌っている映像を見てゾッとした。園児はオウム返しのようなものだから何の思想もなく歌っているだけだが、これを見ていた保護者の中で、この幼稚園から子供を退園させたいと正直なところ思った人はは少なくないだろう。さらに学校設立に対し裏では金が暗躍する。もう籠池氏のやっていることは教育者といえるものではないな。さてこれから森友学園問題がどうなるやら。さっぱり展開が読めない。でも誰かが嘘をついているのだ。真実は闇と消えるのか・・・・・・。
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2017.01.22 (Sun)

アメリカ・ファースト

 1月20日、アメリカの第45代大統領にドナルド・トランプが就任した。昨年秋の大統領選に勝利しいよいよ正式に大統領に就任。選挙勝利後、これまで散々言われてきたがいよいよトランプがアメリカ大統領にになったのだ。はたしてこれから世界が上手く回るのか、それともその逆か・・・・。全くもって先が読めなくなってきた。何故ならこれまでの大統領と比較して言ってることが過激すぎるからである。トランプのこれまでの発言から言って色々と問題が起こりそうな予感がしないでもない。かつてないほどの事象がありうるかもしれない。彼の言ってることは一見なるほどとは思うが、果たして可能なのかいささか疑問ばかりが出て来るからである。
 トランプはなんでもかんでもアメリカ第一主義を唱える。しかし、今の時代、アメリカ第一主義で事が運ぶのか。彼は損得勘定だけで考えているのかとしか思えない。この辺りはいかにも政治家というよりもビジネスマンの考えだ。政治家のあるべき理念や信条が一切欠けていて、ただアメリカ保護主義だけを訴える。そこには民主主義の理念もない。ただあるのは古いポピュリズム。これまでのアメリカ大統領の方法論とは随分と違っている。大統領就任演説ではやたらAmerica First. Make America Wealthy Again. Make America Strong Again. Make America Safe Again. Make America Great Again. God Bless You, God Bless America.
 正直に言って難しいことは何も言ってない。これが保守的な白人支持者を鼓舞したのだろうが、一方で有色人種のことは全く無視して、マイノリティを閉め出そうとする。これが大国の大統領の正式な演説なのだろうか。アメリカ第一主義、アメリカ保護主義、全てにおいてアメリカの国益重視。世界の融和無視、貿易の縮小、アメリカの経済最優先、防衛面での修正。これから世界に起こることはどうなるのやら。アメリカというのは世界に及ぼす影響が多大な国家だ。その国の大統領が世界視野で見ずアメリカ第一主義を就任宣言で言いまくる。こんな就任宣言を発する大統領も希有な例だが、これから日本も対アメリカとの方針を考えなくてはならないのかもしれない。なんだか先祖返りしたような考えを持つトランプが大統領に就任したことで世界情勢も変遷期にあるのかもしれない。ただアメリカの影響からきな臭いヨーロッパ諸国の保守化が気になって仕方がない。極右政党の台頭が顕著になりつつある。なんだかこのところ世界中が右傾化に走っているようで嫌な時代になりつつあるのではないだろうか。ただこれまでトランプはツイッターで過激なつぶやきを連発してきたが、これからは公文書扱いされるので迂闊には発言できなくなる。大統領に就任してしまうと公文書として残ってしまうのだ。何時か墓穴を掘りそうな気がしないでもない。韓国のように弾劾が起こり辞任と言うこともありうるんじゃないかとさえ思ってしまう。ドナルド・トランプは果たして8年どころか4年持つのだろうか。これだけ就任直後に心配される大統領は史上初めてだろう。いやはやアメリカ市民は大きな賭けに出たようだ。トランプを選んだことがアメリカ、いや世界にとって吉と出るか凶と出るか知るのは神のみぞ知るところである。

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2017.01.10 (Tue)

1月10日

 またまた更新期間が広がってしまった。しょうがない。正月もこの三連休も働いていたからな。とにかく正月も何もない。当然、更新率が低くなるかな。もう2017年に入って10日。1月10日といえば関西では戎神社の本戎だが全国的にはあまり盛んではないようだ。それで1月10日と言えば何の日かというと110番の日だという。これも戦後に制定されたものだが、警察への緊急通報用電話番号として1954年に統一されたという。1954年というとまだ各家庭に電話機などない時代。その時代に110番が警察へ通報するために統一されたという。ところで何故110番なのかというと。ダイヤル式電話機でかけるときストッパーまでの距離が短いと言うことで数字の1が選ばれていると言うことらしい。つまり1はストッパーまでかける時間が短くてすむということか。でも0は1番ストッパーから遠いのにと思いながらも判りやすいことで110番になったのかもしれない。
 さてそのダイヤル式電話だが、今の若者は知らない人が多いので説明するしかない。昔、家にあった電話機は全てボタンを押すプッシュ式ではなく回転盤を回すダイヤル式の電話機だった。そのためストッパーまでをダイヤルの数字の所にある穴に指を突っ込んで時計回りに回す。それがダイヤル式電話機である。所謂、黒電話である。公衆電話は赤電話であある。それがボタン式の電話機が出回るようになり、段々と減っていく、今じゃほんとんどお目にかからなくなった。でも完全になくなったのでもなく、今でも使っている所はあるという。今では携帯電話の時代になったので公衆電話もなくなりつつあるが、ダイヤル式電話というと何時の話になるのかということになるのだが、明らかに昭和時代の遺産である。
 もう20年前でも子供がダイヤル式の電話のかけ方が判らないということが話題になったものだが、今じゃ20代以下の人はダイヤル式の電話機も見たことがないという人が増えてきたようだ。時代はどんどんと進むからいずれ今のスマートフォンの使用方法も変わって行くかもしれない。指で押さないで喋れば繋がるとか目で見れば繋がるとかいう時代になるかもしれない。かつてダイヤル式電話は盗聴されると何番にかけたのか判ったりかけ間違いは頻繁に起こるという欠点があった。いや実に懐かしい時代の話である。
 

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2016.11.27 (Sun)

カストロが死んだ

 キューバのフィデル・カストロ前議長が90歳で亡くなったという。今の人にフィデル・カストロといってもピンとこないかもしれない。でも我々の年齢にとっては大変なネームバリューがあった。キューバ革命を成し遂げた人として当時の日本の若者の間では有名な人であった。といっても今の時代には全く合わないので何処が凄いのといわれるとそれまでであるのだが、当時のキューバの大統領バチスタの絶対的独裁政権を倒したという意味では世界的に有名な人であった。まあ今となってはカール・マルクスの書物を読む人も激減したし共産主義や社会主義を理想郷とする人もいなくなった。現実問題として世界最初の社会主義国家だったソビエト連邦が崩壊してもう20年以上になるし、当時の東欧と言われた社会主義国家も軒並み資本主義導入に至る有様。中国でも経済的疲弊から鄧小平時代にとうとう経済開放政策に移っていて一気に経済大国へとのし上がってきたことは言うまでもない。つまり現在のイメージだと共産主義国家、社会主義国家というのは独裁者、貧困、経済の停滞、言論統制、報道管制・・・・ほとんど良いイメージはない。だからといって資本主義が必ずしも絶対に良いとい言う訳でもないのだが、あの当時は東西冷戦といわれアメリカ、日本、西ヨーロッパを中心とする資本主義国家対ソビエト連邦を中心とする社会主義国家との対立があった。19世紀のマルクス主義を掲げロシアで革命を起こしたレーニンによってソビエト連邦が形成され実験的な計画経済を実践されたのだが・・・・。レーニンの死後スターリンの恐怖政治が始まり、結局の所、理想郷と思われた社会主義国家だったのだが、段々と裏の事情がわかってからは誰もユートピアとは言わなくなった。でも1960年代まではそのような考えが一部で支配していたと言うと嘘と思われるかもしれない。
 実際には理想郷どころか独裁者が蔓延り恐怖政治に走るというのが社会主義国家の変遷だと言うことは今では常識になりつつある。スターリン、毛沢東、そして金日成、チャウシェスク、今の北朝鮮もそうなのだが、ソビエト連邦崩壊後はこういった社会主義思想が崩れていき、結局は資本主義をやむなく導入しなくならなくてはいけない状態になったというところである。しかし必ずしも東欧諸国が経済的に回復したというのでもなく相も変わらず貧困のところが多い。つまり理想郷と思われた社会主義国家が崩れていき、資本主義国家ばかりが残ったと言うことになる。でも社会主義国家はまだ生きている。金日成の孫が独裁ぶりを発揮している北朝鮮。ベトナム。そしてキューバである。ベトナムなどは社会主義国家とは思えないところがある。中国もそうなんだが中国は共産党が独裁していて、経済こそは資本主義導入で急速に発展したものの報道管制、言論統制は今でもあるし、インターネットでもある部分になると規制がかかるのである。やはり社会主義国家というのは闇の部分があり国民皆平等を謳って形成されたものの理想とはかけ離れてしまったというのが現実ではある。
 さてキューバの話に戻ろう。1959年カストロは同志であるアルゼンチン出身のチェ・ゲバラ(この人のことは2009年1月12日の記事を参照してください)とともにキューバ革命を成功させる。それまでのバチスタ政権というのはとにかく酷かったからだ。フルヘンシオ・バチスタは元軍人で、軍事クーデターにより大統領についた。かつてアメリカに亡命してこともありアメリカ政府、企業のみならずアメリカのマフィアとも癒着していて私腹を肥やし国民の生活をないがしろにした。アメリカ大企業からの搾取がキューバ国民にのしかかり国民は貧困にあえいでいたもののバチスタは裕福な生活であぐらをかいていた。まあ、資本主義国家ではあり得る話なのだが、ここで登場したのがカストロである。1959年にキューバ革命を起こしバチスタ政権を倒したのである。これが当時の日本の若者を活気づかせたことは言うまでも無い。イデオロギーによる蜂起をすれば政府をも倒せるのだと思ったのかどうか判らないが、1960年の日米安保反対デモへと繋がっていく。これにより岸信介首相が退陣したことは事実である。また赤と言って共産主義者が革新的であり左翼的でり急進的と言われた時代でもある。その後、これが活発化し全共闘の時代へと進み過激化し赤軍、連合赤軍・・・・結局は自滅みたいなものである。
 つまり理想郷なんてこの世に存在しないしマルクスの思想も難はある。社会主義も資本主義も完璧ではない。今、世界では経済的行き詰まりが起きているという。かつてないほど世界視野で苦難に立たされているのだ。経済学者が四苦八苦している時期でもある。ただ当時のキューバの惨状を考えたば場合、カストロの登場は諸手を挙げて国民から支持されたことは言うまでもない。ただカストロは前大統領のバチスタがアメリカとの癒着から国を堕落させたとしてソビエトと接近し共産主義国家となった。このことからアメリカとの関係は絶たれ、キューバ危機という問題も発生した。なにしろカリブ海に浮かぶ共産主義国家であるアメリカと距離的にも近い所にソビエトが核ミサイル基地を設けたのだから問題にもなる。それ以来アメリカとは絶縁状態となり経済支援は受けられなくなりソビエトに頼ることとなるがソビエト連邦崩壊後は経済的にも苦しくなる。でもバチスタ政権時代を知るキューバの多くの国民は貧しくもあるが国から搾取されることもなく生活を送り、自ら質素 な生活を送ったカストロを尊敬し崇めていた。確かに今となっては時代錯誤かも知らないが、時代が求めた英雄であり革命家だった。それがフィデル・カストロである。
 
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2016.11.09 (Wed)

アメリカ大統領選

 長きにわたりアメリカの新大統領を決める選挙が行われてきて、接戦を繰り返した結果、とうとう第45代大統領はドナルド・トランプに決定した。これは驚きを通り越して呆然というしかない。日本の多くの人はヒラリー・クリントンが新しい大統領になるだろうと考えていたものの、蓋を開けてみたら意外な展開が待っていた。これはイギリスがEU離脱を選んだとき以上の驚きと言うしかない。つまり政治に特化したクリントンより政治素人であるが実業家として実績のあるトランプをアメリカの市民は選んだと言うことである。これまでの民主党政権に期待できないと言うことに対してのアンチテーゼなのか、それとも移民国家の中でマイノリティ優遇への怒りなのか、要因は色々とあるが、とにかくまさかのドナルド・トランプが新しいアメリカの大統領になってしまったのである。
 当初ドナルド・トランプが出てきたときは冗談かと思った。トランプはアメリカの不動産王で父のフレッド・トランプが始めた不動産業を受け継ぎ、さらにホテルやカジノ、ゴルフコース等に手を広げ財をなしニューヨークのマンハッタンにトランプ・タワーを建てるなどアメリカン・ドリームを成し遂げた一家の長である。しかし数々の過激発言が波紋を広げ品性がないとか政治がさっぱり判ってないなどとさんざんに言われていた。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出て来る悪役ビフ・タネンのモデルが実はドナルド・トランプだったというから、どういう人物か大方、想像がつく。でもアメリカ全体に閉塞感がある時は必ずこういった人物が台頭し何故か人気になる。不思議な現象だが強いアメリカを復権させるとかいって大風呂敷を広げるのだろう。だからとんでもない発言をする。メキシコとの国境に万里の長城を築き入れないようにするとか、問題を起こすイスラム教徒の入国を禁止するとか、もし誰かが日本を攻撃したらアメリカは日本を助けなくてもいいとか、大国の大統領候補とは思えない発言を繰り返し、1年前はまさか共和党の大統領候補に昇りつめるとは考えていられなかった。ところがところが保守的なアメリカの白人に支持され意外な人気を得ていき冗談が冗談じゃなくなって現実になってしまった。これは株価にも早速反映するし為替相場でもドルを捨てて円を買うという円高にまで発展している。かつて第一次世界大戦で敗戦した後の疲弊したドイツで台頭したナチスのようなものとはいいたくないが、必ずしも国民の意とは違うところで思わぬ結果が出てしまった。
 ところで新しいトランプ大統領だが、彼の発言通りに政治を行うとすると色々なところで国家間の衝突がありうるだろう。ただ大統領になってしまうとこれまでの発言通りには行かないのも事実。ただ日本にとってはこれまで通りに行かないというのは現実問題としてあり得る。はたして日米安保問題はどうなるか。沖縄のアメリカ軍は・・・・。TPPは実現せずとなるか。貿易間の規制緩和が進むのか・・・。色々と考えられることはある。
 最もトランプの過激発言はテレビ・メディアを意識したものだとかとも言われるので、いざ大統領にになってみないと、これも判らない。ただ言えることは日本から見るとヒラリー・クリントンに対してアメリカ市民は思った以上に期待していなかったんだと言うこと。既得権益層を打ち崩せないとか言われたり、そういった人がドナルド・トランプを選んだのだろう。ただ今後、世界に及ばす影響は半端ではないと言うこと。これで世界情勢がますます読めなくなってきた。
 
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