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2013.10.27 (Sun)

第148回天皇賞

 昨日とは一転して今日は秋晴れの心地よい天候であった。今日は東京競馬場で第148回天皇賞(G-Ⅰ・3歳以上、芝2000m、17頭)が行われた。こお伝統のレース、ゴールドシップとオルフェーヴルこそはいないが、現段階ではまずまずのメンバーが揃ったようだ。1番人気は策昨年の年度代表馬ジェンティルドンナ。2番人気は逃げ馬トウケイヘイロー、3番人気は前年の覇者エイシンフラッシュ、4番人気は3歳馬コディーノ、5番人気はジャスタウェイ。昨日は台風の影響で馬場が悪かった東京競馬場だが、今日は好天により良馬場まで回復。もっともパンパンの馬場というものでもないだろう。それでいてジェンティルドンナの末脚がいきるかどうか。また今年はドバイでもかかり前に行き2着。宝塚記念でも同様で末脚が甘く3着。今年は去年のような中団以降に待機して末脚を爆発するような競馬になってない。それで今日は4ヶ月ぶりの競馬でどうなるか・・・・。

 東京の2000mはトリッキーなコースでスタートしてすぐにカーブに入るので難しいが、ジェンティルドンナは好スタートを切りトウケイヘイローの2番手につけた。またかかっている。トウケイヘイローの逃げは予想通りだが、ジェンティルドンナはまた先行した。ラップもやや速目で1000mを58秒4で通過。良馬場とは言えいくらか水分が残っている馬場と思えるが、それを2番手で行くという予想外のジェンティルドンナ。これで末脚が生きるのかなと思っていた。直線に入ってトウケイヘイローにジェンティルドンナが並びかける。あと200mのところでジェンティルドンナが先頭に出ようとするが、外から来たジャスタウェイに楽々かわされてしまった。末脚を活かしたのは中団にいたジャスタウェイの方。ただ追い込んできたエイシンフラッシュ、アンコイルドにはかわされることはなく余裕の2着。

 1着ジャスタウェイ 1分57秒5、2着ジェンティルドンナ 4馬身、3着エイシンフラッシュ 2馬身、4着アンコイルド クビ、5着コディーノ。

 どうも今年になってジェンティルドンナは引っかかり癖が見られるようになった。前に行くからどうしても末脚が活かされない。どうしたのかな。3歳時は後ろから行く馬だったのに。今日なんかスタートが良すぎたことが裏目に出たかもしれないな。逃げたトウケイヘイローは逃げて失速していることを考えれば、それでも2着に粘っていることを考えると実力はあるのだ。それにしても今日のジャスタウェイは強かった。ここ三走は2着ばかりだったが、今日は上手く展開がはまった。最後に末脚を爆発させると女王ジェンティルドンナに4馬身もの着差をつける圧勝劇。この秋の天皇賞では激しいレースになることが多く、良馬場で勝ち馬が2着に4馬身もの着差をつけることはあまりないのだが、今日に関しては福永祐一が上手く乗った。先週の菊花賞を初めて制覇したと思ったら天皇賞制覇も初めてだ。ここにきて福永祐一は開花したのか・・・・。親父は言わずと知れた天才騎手福永洋一。その息子で期待も大きかっただけにこれからも華々しい活躍をしてほしい騎手である。
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2013.10.26 (Sat)

吹く風も冷たくて

 時期外れの台風27号、28号が日本近海を同時に脅かし去って行った模様だ。あいにく二つの台風が1000㎞以内に接近するとお互いが影響し合って動きが読めなくなるという藤原の効果もなく共に東の方へ・・・・。だが、台風一過という訳にはいかず曇っていて天気もはっきりしない日であったし気温の方も一気に低くなったようだ。吹く風もひんやりとして、もう晩秋の雰囲気である。やはり予想通り本当に秋らしい日が少ないな。暑い暑いといっていたのに、そろそろ炬燵の準備をしなくてはならなくなった。着る服にも困まってしまうほど寒暖の差が激しい。

 流石に半袖の人は少なくなったというものの外国人(白人)は半袖で平気のようだ。彼等はこの程度の気温なら上着なんか必要ないだろう。ヨーロッパの多くの国が関西よりも寒いから当然だが、日本人はほとんどの人が上着を羽織るようになった。もう10月も末である。気温が一気に冷えたと言っても、この10数年はそれ以前と比較しても暖かく、我々が若かった頃は10月末とはいえ、もっと気温が低かったような気がする。それと比べると昨今の秋は10月でも暑くて、徐々にではなく突然のように気温が下がる日がある。それが今日ということなのかな。もっともこのま寒くなっていくのでもないだろうが・・・・。もしかして南の方でまたも台風が発生して日本の近くに再び接近ということがあり得るかもしれない。それほど地球温暖化の傾向は顕著である。11月になってもいや、12月になっても台風が日本上陸ということが今年に限ってはあるかもしれないというおかしさである。まさかとは思うが冗談ではすまされないほど、毎年毎年、お天気に関しては想定外のことばかり起こるのだ。

 それでいて今季の冬は寒くなるというから体調の管理も難しい。12月でも最近は異様に気温の高い日があって暖冬の傾向があるものの、今季の冬は気温が低いという長期予報が出ている。もっともその時になってみないと判らないが、今のところそのような予報である。すると夏は暑く冬は寒い。良いところは何もないな。いよいよ日本は四季がなくて二季だけとなり、春秋がなくなるのか・・・・・・・。既にそのような季節の移り変わりが感じられるが、あと50年もすると暦の上では春夏秋冬でも体感は夏と冬しかなくなるかも。いや年年、本当に地球はおかしくなっているぞ。
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2013.10.20 (Sun)

第74回菊花賞

 久しぶりに国内の競馬の記事を書くことにする。昨日の晩から降り続いた雨のせいで何と1957年のラプソデーが勝った時以来の不良馬場の菊花賞だというではないか。それでもレースが始まる時間帯になると雨はあがっていたが肌寒い一日。かつての11月に行われていた頃の菊花賞を思い出した。それで今年の第74回菊花賞(G-Ⅰ・3歳、芝3000m、18頭)だが春のクラシックホースが出ていない。最近はよくこういったことが起こるので、イギリスのセントレジャーの道を歩むのではないかと菊花賞も危惧されている。それでも今年はどうにか春、皐月賞、日本ダービー共に2着だったエピファネイアが出走してきたので一応、G-Ⅰレースとしての格好はついた形となったが、もしエピファネイアが天皇賞に回っていたらおそらくG-Ⅰレースといえるようなメンバーではなかっただろう。それで1番人気も断然エピファネイア、2番人気がマジェスティーズハーツ、3番人気はバンデ、4番人気はユールシンギング、5番人気はサトノノブレス。何とも小粒な菊花賞となりました。ただ距離は3000mと長く、そして不良馬場。ただこの辺りが荒れる要素を含んでいたというところだった。

 レースは逃げるとしぶといバンデと、もう1頭の逃げ馬ネコタイショウが先行し、その後の3番手でエピファネイアがやや掛かり気味に追走した。クビを振りながら行きたがってしょうがないようだ。唯一の心配はその掛かる事だったのだが、一周目の正面スタンド前を通過してから馬が落ち着いてきた。それで無理をせずに3番手から前を窺う位置。不良馬場に脚をとられている様子もなく、3コーナーの坂の上りでネコタイショウが脱落。ここで2番手に上がって行く。あとは逃げるバンデをかわすのみであるが、この馬場で単独で逃がすとしぶといバンデである。なにしろ8月末の函館の2600m(500万下)で逃げて2着に17馬身差をつけて勝っている。しぶといことは福永祐一も承知である。しかしこのメンバーでは力が違っていた。鞭を入れることもなく追い出すとあと300mでバンデに並びかけ、あとは後続を突き放すのみ。結局、鞭も入れず5馬身差の圧勝だった。

 1着エピファネイア 3分05秒2、2着サトノノブレス 5馬身、3着バンデ クビ、4着ラストインパクト 2馬身、5着ケイアイチョウサン ハナ。

 今から48年前の菊花賞で逃げるキーストンを徹底的にマークして勝ったダイコーターの時の菊花賞を思い出した。ただ今回、キズナが凱旋門賞に出走せず今日の菊花賞に出走していたら、どうなっていただろうかと考えてみるが、今日の馬場と勝ち方だったらキズナも差し届いてないかもしれないほどの完勝だった。もしかしてこのまま成長していったら、来年はこのエピファネイアが凱旋門賞に出走しているかもしれないな。流石にシーザリオの息子だけある。スタミナも切れ味もある。今後に注目したい1頭である。

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2013.10.19 (Sat)

またも台風が・・・・

 日曜日以来の更新となったが、この水曜日には台風26号がやってきて伊豆の大島に甚大な被害をもたらしたと思ったら、既にそれよりも強い台風27号がまたも日本列島に接近中だという。本当に今年は日本近海で台風がよく発生するし接近も多い。もう10月も下旬に入ろうとするのに台風がやってくるなんて一体全体どうなっているのだ。もうそろそろ晩秋の時期に差し掛かるというのにおかしな年だ。

 日本近海の海水温が高いかららしいが、そのメカニズムまでは知る範囲ではないが困ったものだ。人間が犯した結果、地球温暖化を招いているとしたら、そのバチが当たったとしかいいようがない。ところで昨日、電車の中で高校生達が「台風27号が来てくれたらええのに」と話しているのが聞こえた。滅相もないことを言うものではない。高校生が如何にも言いそうなことだが、彼等は台風の本当の恐ろしさを知らないからそんなことを軽々しく言うのだろう。つまり台風が来ると警報が出る。すると学校が休校になるから嬉しい。ただそれだけのことで言っているのだ。それがもし自分に災害がふりかかったらなんて考えてないのだ。まるで他人事のように言う。台風が来ることを願うなんて言いながら、もし自分の家が土砂崩れで潰れたり、洪水に巻き込まれ天井まで浸水したらなんて二の次のことで、取り敢えず台風が来てほしいのだ。若者の中にはツイッターで台風来い来いと願っている愚か者までいる。台風で被害を蒙った人を逆なでするようなことを言うものではない。もっと大人の発言をしろと言いたい。

 それにしても一気に涼しくなったが、この数年は秋らしい日が本当に少なくなった。先週まで夏に近い気温だったのに、この2、3日、朝方になると吐く息が白いほど冷えている。それでいて台風接近というから時期外れとしかいいようがなく、また通勤時に来られると大混乱する。夜中に来られると落ち着いて寝られやしない。それでも社会人は場合によっては出勤しないといけないし、台風が来れば学校が休みだから嬉しいなんて能天気なことは言ってられないのだ。だからこちらとしたら台風なんて逸れてくれとしか言いようがない。台風よ来るな来るなと願うのみである。
EDIT  |  16:03  |  その他  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2013.10.13 (Sun)

10月半ばなのに・・・

 一昨日まで暑かった。連日の真夏日で少々バテ気味だった。10月に入ってこれだけ真夏日が多いというのには呆れかえる。日本海側では猛暑日になったとか・・・・・・。

 台風も今年はよく発生する。この前、台風の発生数は年平均で26個と書いたが、既に日本の遥か南の海上では台風25号、26号がこれから勢力を強めて北上するらしい。ことに26号は日本に接近するかもしれず来週の水曜日あたり天候が大荒れになるかもしれない。本当におかしな年だ。でも考えてみたら毎年、こんなことを言ってるような気がする。毎年毎年、異常気象で温暖化の傾向。それで年年、暑くなる。10月でこれだから今年の紅葉は12月か?

 9月に入り一旦は涼しくなりかけて今年は秋が早いのかなと思わせたが、なんのなんの暑さのぶり返しが急すぎて、2度目の夏がやってきた感じである。それも10月になってからも暑さが続いていたので、今年は秋がないのかなと本当に思ってしまう。日本近海の海水温が高く高気圧の張り出しも強烈ということか。それで台風の発生も多いということなのだが、もしかしてこのまま毎年、気温上昇傾向が進むと日本でも熱帯魚が生息可能になるかもしれない。日本の湖でブラックバスやブルーギルが大量に増え、今や日本の在来の淡水魚を駆逐していく中で、いつかはアマゾンの熱帯魚が日本の湖でも生息可能になるほど水温が上がるかもしれない。もし肉食魚のピラニアが日本の冬を越冬するほどの進化を見せ、やがて適応したらこれは冗談ではすまされないぞ。琵琶湖にもしピラニアガ大繁殖したら、それこそたいへんなことになる。水泳場も遊泳禁止ということになりかねない。大群でやってくるピラニアが遊泳場の人間を襲うなんて映画の世界が日本の50年後、100年後にはありうるかもしれない。本当に地球はどうなってしまうのだ。地球もおかしいけど人間も最近はおかしい。日本もおかしい。負債国家の日本は崩壊への道をまっしぐら、いずれ財政破たんでその先は・・・・・・。もうやめよう。どうせ、その頃には小生はこの世にいないだろうし楽しいことを考えて生きて行くとするか。
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2013.10.07 (Mon)

第92回凱旋門賞

 凱旋門賞の記事を書こうにも時間がなく日時をを経てからの記事となった。何しろ凱旋門賞が行われた時間が6日の日曜日の午後11時過ぎ。翌日が休みならいいが、残念ながら翌日の朝5時には起床しなくてはならない身分なので何時までも起きてられない。従って凱旋門賞が終わるなりすぐに床に就いた。それで記事が直後に書けなかったのである。その上、遠距離通勤の立場から帰宅が遅くなる。それで、ようやく今頃になって記事を書くこととなった。

 今年は前哨戦でオルフェーヴルが圧勝。キズナも接戦ながら勝ったので、日本馬初の凱旋門賞制覇かと騒がれ期待の中、行われたのであるが・・・・・。結果は既に報道されているとおりであるが、44年目の悲願達成とはならなかった。勝ったのは3歳牝馬のトレヴ。オルフェーヴルはそれなりに走っているが、5馬身も千切られてしまった。キズナも4着だった。それにしてもトレヴの強さはどうだ。オルフェーヴルの前に位置して先にスパートしたが簡単にオルフェーヴルを置き去りにしてしまったではないか。これで5戦5勝か。やはり昨年に勝っていなければならなかったのだ。逃した魚は大きいということだ。でもヴェルメイユ賞を観た限り、これほど強いとは思えなかった。

 3歳牝馬がよく勝つ凱旋門賞であるが、オルフェーヴルの59.5kgに比べると3歳牝馬の54.5kgは確かに軽い。それが実力のある3歳牝馬には有利に働くのかな。最後の最後の追い比べで5kgの負担重量差は大きいかもしれない。それ故に昨年、勝てるチャンスあっただけに、肝心なところで内にもたれラチに接触。その間にソレミアという名のない古馬牝馬に差し返されてしまった。昨年、勝てていた筈が・・・・・・・。だから今年はリベンジというものではない。凱旋門賞ほどになると相手もそろう。チャンスは一度しかないものだ。人間と比べると馬の場合の1年は大きいのである。昨年ほどのパーフォーマンスが出来なかったオルフェーヴルである。昨年がピークとすると今年はやや力強さがなかったか。それならフォア賞の勝ちっぷりはと言われるかもしれないが、あのレースは相手が軽すぎるし時計も遅すぎた。今回の凱旋門賞は相手も強化されたしペースも速かった。今のオルフェーヴルなりのレースは行えたと思う。でもトレヴという強力な3歳牝馬がいたから勝てなかった。ただそれだけのことである。つまり日本の超一流馬がが毎年、凱旋門賞に出走すればいつかは勝てるところまで来ている。ただ相手関係があって、今年は最高のパフォーマンスを見せたトレヴがいたという現実の壁に負けたとしか言いようがない。でも日本の馬場で走れば、テレヴはあのパフォーマンスが出来るであろうか・・・・・。たぶん日本の高速馬場では勝てないと思う。それが海外競馬の難しさであろう。フランス牝馬というのはほとんど海外に遠征せず、フランス国内のみで走るから強いのは当然だ。でもそれらを倒して日本馬が勝つという快感を何れ味わいたいものだが・・・・・。

 ただ救いは日本馬2頭とも英ダービー馬のルーラーオブザワールド、パリ大賞典馬のフリントシャーよりも先着しているということ。スピードシンボリが凱旋門賞に初挑戦した44年前に比べると、間違いなく日本馬は強くなっている。日本馬は今年も勝てなかったが、それでも挑戦し続けること。それが大事である。


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2013.10.06 (Sun)

セロニアス・モンクのアルバム『ブリリアント・コナーズ』を聴く



 この『ブリリアント・コナーズ』というアルバムは1956年10月~12月のの収録である。1917年生まれのモンクにしてみると40歳になる前の脂ののりきっている頃のアルバムであるが、世に出るのが遅かったモンクにとっては出世作ともいえるアルバムである。とにかく奇人変人と言われるジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクである。時代はビ・バップであるが所謂チャーリー・パーカーのような表現形態と違いモンク特異な曲が多く、当初は一般的に受け入れがたかったのかなかなか表舞台に出てこなかった。彼の曲は彼独特のアイデアが盛り込まれており、和音の構成やリズムに対して誰も考えたことのない発想で表現されているので簡単には理解しがたいところがある。このアルバムのタイトル曲である『ブリリアント・コナーズ』でもイントロからいきなり不協和音で始まるなど大胆かつ斬新である。共演は『ブリリアント・コナーズ』『バルー・ボリヴァー・バルーズ・アー』『パノニカ』の3曲がソニー・ロリンズ(テナー・ッサクス)、アーニー・ヘンリー(アルト・サックス)、オスカーペティフォード(ベース)、マックス・ローチ(ドラムス)。『ベムシャ・スウィング』になるとクラーク・テリー(トランペット)が加わり、ベースがポール・チェンバースに交代している。これはベースのペティ・フォードが10月の収録時にモンクと口論になりレコーディング途中で首になったと言われているので12月の収録時にはポール・チェンバースを起用したということである。この話を一つとってもモンクの楽曲に対する拘りが見えてきそうだが、かつてマイルス・デイヴィスとのたった一度の共演でも色々と物議を醸し出している。それだけ奇人変人の多いジャズ・ミュージシャン仲間でもモンクは特別個性が強いみたいだ。

 セロニアス・モンクはピアノを始めた子供の頃、クラシックの練習曲よりもジャズに興味を持つようになり、さらには伝道のためオルガンを弾いて全米各地を回ったという経緯がある。20歳の時にミントンズ・プレイハウスに雇われて、その存在が僅かながら知られるようになる。この店は当時、明日のビ・バップを担う若手ミュージシャンが集まるたまり場だったのが幸いしたのか、やがてモンクもレコード会社から声がかかるのである。そして1947年~1952年にまだ当時はマイナーだったブルーノート・レーベルにレコーディングするが、まだ時代が彼を受け入れなかったという。それだけ彼の曲は当時は難解だったのだ。レーベルが移ってもまだ彼本来の楽曲を収録させてもらえず、この『ブリリアント・コナーズ』でようやく本領発揮ということか。

 このアルバムではモンクがメンバーに自由奔放に演奏させているように思えるが、それでいてモンク自身主張するべきところはきっちりと主張し、それでいて互いに干渉しあっている。だが、このアルバムの曲を聴いていると収録には一筋縄で収まらなかったであろうと思えるような緊張感がある。オスカー・ペティフォードが途中でポール・チェンバースに代えられた例にも表れているが、セロニアス・モンクが3曲目の『パノニカ』ではピアノではなくチェレスタを使っていたり、5曲目の『ベムシャ・スウィング』でマックス・ローチはドラムスではなくティンパニを使っていたりするなど、ジャズの王道ではない楽器をわざわざ見つけ出してくるあたり何かと騒々しかった収録シーンが浮かんでくる。しかし、その結果、セロニアス・モンクがジャズ・シーンの表舞台に出てくる転換点とアルバムであることは確かなようだ。ただセロニアス・モンクはその後もマニアックな人には支持されたが大衆受けはしなかったようだ。でも彼の死後というと、1980年代のことであるがセロニアス・モンクは再評価されるようになり、ジャズ・ピアノの巨人としてセロニアス・モンクは名が通っている。ただモンクは昔から作曲家としては優れていて、マイルス・デイヴィスは彼の曲『ラウンド・ミッドナイト』を演奏するなど、彼の才能を高く買っているし、その他、今日の多くのミュージシャンが彼の曲を演奏していることでもセロニアス・モンクは昔から見識が高かったことが窺える。


アルバム『ブリリアント・コナーズ』全曲(動画はなし)

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2013.10.05 (Sat)

19日ぶりに雨が降ったが・・・

 今年の秋は今のところ雨が少ない。雨が少ないと言っても9月の降水量は平年を上回っているのだが、今朝、路面が濡れていた。少しだけ朝方に雨が降ったのだが、この雨も19日ぶりと久しぶりであった。つまり9月16日に上陸した台風18号がもたらした豪雨以来の雨となる。あの時は降り過ぎた雨で桂川が氾濫。京都の名所である嵐山が冠水するという前代未聞の出来事が起こった。平年の9月1ヶ月の降水量以上の雨が1日で降ったから嵐山で床上、床下浸水が起きたのである。しかし、それ以来、雨が全く降ってない。例年、雨の多い9月で半月以上も雨が降らなかったというのも驚くが、降ったら降ったで災害をもたらすほど雨が降るという変な年でもある。今日の明け方に降った雨というのも台風23号の影響である。ということは台風以外では雨が降らないということか。とうとう異常気象もここまで来たか。それでいて今日はじめじめして生温かい。台風が運んできた暖かい大気と湿気。ちょっと10月とは思えない。動くと汗ばむほどだ。雨が降ったと言っても日が明けてから、雨が止んでしまって気温が高く湿気もある。これだから一向に秋らしくならないのだ。先日、夏は去ったようなことをこのブログ上で書いた気がするが、今日の生温かさは秋らしくなく、どちらかというと残暑の延長のような体感である。これも今年の夏が驚異的な猛暑うだったから未だに影響しているのかもしれない。あれだけ暑かったから日本近海の海水温も高いのだそうだ。すると台風の発生も自然と多くなる。

 今年は台風の発生件数も例年以上という。台風22号は温帯低気圧に変わったが、23号は沖縄地方を暴風域に飲み込んで徐々に西へと進路をとる模様。さらには台風24号が発生、もっと南方では台風25号になりそうな低気圧が見当たるという。台風というのは年平均で26個発生するらしいが、10月の上旬で台風24号まで発生した。あと2個で平年の台風発生数を記録することになる。猛暑だった年は過去の統計によると台風の発生が多い。ところが面白いことに猛暑だった年は台風の発生が多いものの、台風自体は弱くて寿命も短いという。どうなっているのかしらないが、過去のデータではそのような結果が出ている。今年の台風は今のところ、平均の気圧が977hpaで台風の寿命は3日20時間である。ちなみに昨年は970hpa、5日13時間。つまり去年の台風の方が強力だったし寿命も長いということだ。それでいうと今年は1999年と類似するらしいが、1999年は猛暑だったのかな?
14年前のことなんで、もう記憶にない。もっとも最近は毎年、猛暑のような気がするし、毎年毎年、前年よりも暑くなる気がしないでもない。いずれにせよ、暑いのは嫌いだし台風の接近も有難くない。
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