uncleyieのア・デイ・イン・ザ・ライフ

　昨日、普通の土曜日だと思っていたが何時もの土曜日より朝から人出が多い。こちらは仕事をしていたので何故だろうと思っていたのだが、後から祝日だったんだと気がついた。そういえば昔の天皇誕生日ではないか。最近は日曜日でも土曜日でも祝日でも出勤することが多く、曜日の感覚がなくなりつつある。そして世間はゴールデンウィークなのだ、そして最高で9連休だとさ。ああ羨ましい。こちらは相も変わらず金欠でおまけに暇もない。せめてもの慰みで昨日の夕方から飲みに行った。しかしである一時間半ほどで店から追い出された。これだからチェーン店の店は困る。外に出たらまだ明るかったから本来ならこれからという時間なのだが、店としてはとにかく売り上げを上げなければならないが、客に長時間居座られると効率からして悪いだろう。それで時間制限を設けているのだが、それにしても２時間ぐらいはゆっくりさせて欲しい。とにかくあっという間に追い出された感じだ。一応、生ビールをジョッキで五杯は飲んだが、食べる方は中途半端。あまり食べたという気がしない。それでもう時間ですといわれ、出て行ったのだが、外は明るいし、本来ならこれから飲みに行く時間だろと思った。２次会に行くにも周辺はあまり店がない。しょうがないから解散。久々に飲みに行ったがあまり飲んだ気がしない。まあこちらも若いときと違って体力がなくなっているからいいが、20代の時のように徹夜で飲んでいたことが嘘のようだ。ああ、歳はとりたくないと痛感した日だった。

　眠い。毎日眠い。春眠暁を覚えずと言うが、この頃、寝覚めも悪く一日中眠い。困ったものだが身体も怠い。まあ春はだいたい眠いものだが、最近は疲れもとれない。やはり年齢のせいなのかな。そのように思いたくはないが、若いときのように身体が動かない。やむを得ないのかも知れないがだんだんと動くのが億劫になってくる。天気の良い休日だと昔は絶対に外出していたのに、最近は家の中に綴じ込まって横臥してうとうとしていることが多くなった。こんなことではいけないのだが、眠さから抜けきれないのは致し方がない。
　そもそも春眠暁を覚えずと言うのは中国の孟浩然の漢詩から来ていて、春眠不覚暁　処処聞啼鳥　夜来風雨声　花落知多少という原文がある。
　春は眠りが心地良いので夜が明けても気がつかず不覚にも目が覚めなかった。外では鳥のさえずりが聞え、朝になったとようやく気がつく。そして昨夜は風が強く雨も降ったようである。といった意味なのだろうが、まさに今朝なんかそのようなものだ。この前までひんやりとしていて、布団から出るのが辛かったが、今は朝から暖かいから布団から出るのは辛くないが、眠くて眠くてしょうがない。出来ることなら眠っていたいというのが正直な気持ちである。ただそれだけならいいが、疲れがとれないというのは加齢によるものだのだろう。だとしたら明らかに老化していると言うことだ。ああ、寂しいなあ。

　ようやく京都周辺の桜が満開になった。今年は遅かったな。最近では一番遅いのではないだろうか。3月の気温が意外と低かったからだろうが、30年ぐらい前はちょうど学校の入学式辺りに咲いていたから、昔に戻ったような感じではある。この何年かは3月の終わり頃に満開になることが多く、それが年々早くなってきていたから、今年は随分と桜の開花が遅かった気がするだけで、本来は4月の今頃に満開になるものではあった。
　ところで今年は今頃、満開になったものの天気に恵まれない。少し前までひんやりとしていたのに、一昨日辺りから異様に気温が高く、そして雨ばかり。金、土、日と雨が続いている。せっっかく週末の休日に花見を予定していた人もいるだろうが、これだけ雨が続くとブルーシートを敷いて花見も何もあったものじゃない。所謂、菜種梅雨という奴だな。まあ毎年、この季節は雨が多いのだが、今年は満開と同時に雨が続き、それが週末に重なった。花見を楽しみにしていた人は腹立たしいだろう。拙者は桜を見には行くがシートを敷いて美味しいものを食べて酒を飲んでどんちゃん騒ぎをやろうとは思わないので、あまり気にはしない。いいようによってはあれだけの数の人が、桜の木の枝の上にシートを敷いて踏みつけると桜の木にとってもあまり良くない。桜の花の下で花見をするのも良いが、幹の上にはけしてシートを敷かないで欲しいと思うのだが、木の真下で花見で宴会をしたいのか、みんな桜の木の真下に陣取りたがるようだ。
　この日本人の習慣が海外でも人気が出たのか、日本へ来る外国人が同じようなことをやり出した。またどこかの国の人（敢えて言いません）が桜の木に登り写真を撮る。そして挙げ句の果ては枝を折る。マナーが悪いことこの上ない。拙者が昨年の花見で見た光景である。日本に来て、日本人の習慣を真似るのは良いがマナーは日本人に比べると悪い。そしてその外国人の花見一団が去った痕はゴミの山。ああ、何しに日本へ来ているのだと言いたい。これだから今年は桜が満開と同時に菜種梅雨になったから、心の中で彼の国の観光団にざまーみろと言いたくなった。

　東京では桜が満開だそうな。開花も早かったみたいだが、我が家周辺では一昨日ぐらいに開花し始め、今現在は三分からから五分咲きもいってるかな。このところ日中の温度が上がってきたので一気に蕾から花びらが咲き誇ることになるのかも。ところで開花宣言するのは気象庁の人なのであるが、このやり方が実に原始的。各地域には標本木というのがあって、日本の桜の種類は300種ぐらいあるそうだが、現在では最も広まっている桜と言うことでソメイヨシノが標本木となっている。そしてその標本木に定められた木を各地の気象台の人がやって来て、双眼鏡で目視して決めているのだ。この標本木を双眼鏡を使って目視して、５輪、６輪以上開花していたら開花宣言するというものである。つまり気象台の人が定めた標本木以外のソメイヨシノがいくら咲いていても開花宣言しないのである。桜の花は日当たりによって早く咲いたり遅く咲いたりするから、この開花宣言するに辺り標本木に定められる木を選定するのが実に難しい。でも一応条件があって各地の気象台から近い所にあって、周辺の環境が変わりにくいところの木ということが最低の条件になっている。でもソメイヨシノというのは桜の木としては樹齢が短いとされる。だいたいが60年といわれ、中には樹齢100年というソメイヨシノもあったらしいが老木ともなると一気に枯れてしまうし自生しない桜である。またソメイヨシノはクローンの桜であり人間の手によって生み出され、人間の手によって増やされ続けた桜であり、桜の花が先に咲き散った頃に葉がなるといったことから、明治時代に人気が出て、全国各地に植樹され桜の代名詞になってしまった品種である。そして圧倒的に本数が増えたので、後に桜の標本木に選ばれたのでもある。でも標本木が老齢化してしまうと、当然のように標本木を変えてしまうのである。
　現在、東京は靖国神社にあるソメイヨシノを標本木にしているが（1966年に選定。かなりの老木で早く咲く傾向にあるので東京の開花宣言が早いと言う説もある）、大阪では大阪城の西の丸庭園にあるソメイヨシノを標本木にしている。でも全国各地の標本木は大方、各地の気象台内にあるソメイヨシノを標本木として選定しているところが多いようだ。
　ところでこの季節になると必ず出て来る桜の起源説であるが、ソメイヨシノの起源は済州島にあると例の国が難癖をつける。つまり韓国の済州島にある王桜がソメイヨシノの起源だという説。まあ何時もの韓国起源説の主張だから、無視するとして唯一、ソメイヨシノの自生地だからと主張しているのである。そもそも人間が交配して作り上げたソメイヨシノは自生しないのに、何故、自生地だから起源は韓国だと言うのか判りかねるが、実際、写真をみる限りとにかくソメイヨシノと王桜は似ている。だから科学的根拠もなく言ってるのだろう。そしてワシントンのポトマック川にあるソメイヨシノは実は韓国の王桜だという人も現れる始末。お話にならない。このワシントンのソメイヨシノは今から100年以上前に時の東京市長・尾崎行雄が送ったものだとして文献にも残っているし、物的証拠もある。それを韓国起源というのには無理がありすぎる。また王桜とソメイヨシノはDNA鑑定で既に別の種類とされているのに韓国では同一種類で認定されているからこういうことになる。まあ直接には関係ないが、この程度の学者や識者しかいないから韓国はノーベル賞が取れないんだと言えばそれまでだが、ここら辺りはもうはっきりした方が良いなあとは思う。この調子だとこらからも日韓の間で揉め続けることになりそうだし