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2008.09.24 (Wed)

内閣なんかどうでもいい、それよりも・・・・・

 なんだか麻生太郎新内閣が発足したという。どちらかというと赤がかかっている小生から見ると自民党や公明党の息のかかっている内閣なんて、ひとつも期待していないのでどうでもいい。顔ぶれを見ても小物ばかりで、期待度0というところである。はたしてこの面々で何時まで続くことやら、それにしても2世、3世大臣ばかりで、困ったものである。政治というのは祭り事というが、これほど世襲制が顕著に現れると代を重ねるごとに胡散臭くなる。新しい血を入れて活性化させたいものだが、地方選挙区がある限り2世、3世議員は必ず当選してしまう。それは選挙に必要な地盤、看板、鞄という三要素を彼らは持ち合わせているからである。たとえ能力が無かろうとも当選してくるのだから、困ったものである。

 今回、首相に選出された麻生太郎だって吉田茂の孫(母方)だし、母方の曾祖父・牧野伸顕は明治維新の立役者の一人、大久保利通の息子ということを考えれば、彼だって政治家一族である。才能があれば政治家の息子が政治家になってもいいが、かならずしもそうではないだろう。それほどの器ではなくとも親が政治家というだけで、その息子までが政治家になる。実力が見えない世界だけに彼らはぬくぬくと2世、3世議員としていられるだけなのだが・・・・・・。

 今回、麻生内閣の顔ぶれを見て笑ってしまった。何と小渕優子が特命担当大臣として少子化対策担当に任命された。34歳で入閣し戦後最年少だという。本当に人材難なのか・・・・・・・。彼女は親父の小渕恵三が2000年5月に急逝したとき、急遽、群馬5区から立候補し、圧倒的の票数で当選してから、まだ僅か8年にしかならない。そりゃ、若いから思い切っったことは出来るだろうが、それほどの実力があるのだろうか・・・・。昨年の9月に子供を出産したはがりの母親だからということで、少子化担当に任命されたというのなら、お笑いである。彼女こそ、親の七光りで、それこそ地盤、看板、鞄がなければ、ただの人だった筈である。所詮、日本の政治レベルというのはこの程度なのである。またそれを選ぶ選挙民、つまり日本国民の民度というのも、この程度なのである。だから今回の麻生内閣には、何の期待もしておりません。それよりも私が気になるのは、三井住友銀行がアメリカ証券首位のゴールドマン・サックスに、2000億円規模の出資をする方向にあるということと、三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーに9000億円の出資をし、さらに野村ホールディングスが波状したリーマン・ブラザースのアジア太平洋、欧州・中東部門の買収を決めたということ。これで日本の金融機関の存在感が高まるなんて書いてある新聞もあるが、本当に大丈夫だろうか・・・・・。世界大恐慌の前触れだという専門家もいるぐらいだから、もっと慎重にことを運んで欲しいとは思うが・・・・・。

 今から80年以上前、大正時代の日本は大正デモクラシーを謳歌し、景気が良かったが、1923年9月1日の関東大震災で未曾有の被害を出し、1927年には金融恐慌が起きて銀行が軒並み潰れていった。この頃に有名な鈴木商店が倒産したのである。そして2年後の1929年11月、金解禁が決議され実行された。だがその直前の10月にニューヨークで株の大暴落が起こり、世界大恐慌へと突き進んでいったのである。結局、時の浜口雄幸首相、井上準之助大蔵大臣が、あいついで凶弾に倒れてしまう。彼らは見事に政策を誤ったというが、誰も彼らを攻められないだろう・・・・・。つまり政治と経済とは直接的には関係が無いように思えて、実は密接な関係があるもので、何の策もとらなかったり、あまり愚策ばかりを労していても困りものだから、優れた先見の目が必要となる。新内閣、何の期待もしていない内閣だが、舵取りだけは誤ってもらっては困る。

 1929年の世界大恐慌から日本は、やがて東アジア侵攻へと突き進み、気がつけば全面戦争へと突入してしまったのだから・・・・・・・・。何だか昨年夏のサブプライムローン崩れの金融危機が起きてからは、アメリカはすっかりおかしくなってしまった。このままだとアメリカと共倒れということにはならないだろうなあとは思うが、一寸先は闇だ。私は何かきな臭いものを感じるのだが・・・・。将来がどうなることやら、もう、早く死にたいわ!
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*Comment

♪おはようございます

JACKさん、お早うございます。
まあ将来を悲観するのは、今後を生き抜く術ではありますので、絶えずのほほんとしているよりは危機感を持っていたほうがいいとは思っています。ただ経済は先が不透明で、どちらかに転ぶかわからない方向にはあると思います。失われた10年のあと、好景気だとは名ばかりで、庶民にはその欠片も無かったのですから、政府の楽観的な思惑とはかけ離れていました。結局、金関係に公的資金を投入して、その後、どうにか乗り切ったようなところまありました・・・・・。とにかく日米ともマネー・ゲームに浮かれてないで、地に足をついた経営戦略を打ち出すべきだと考えています。

 福田康夫首相は、政治家に不向きなのかもしれませんねえ。オペラを観て、クラシックを聴いて、評論しているほうが似合っていたような気もします。
uncleyie |  2008.09.27(土) 07:56 |  URL |  【コメント編集】

♪あんまり将来を悲観しないでくださいね゜+。(*′∇`)。+゜

uncleyieさん、こんばんは。
私もリーマンの経営破綻には驚きました。桁違いの負債額に、長銀、拓銀、山一証券の経営破綻を思い出しました。
日本の金融機関は、経営破綻が相次いだ頃から、公的資金などの援助も受けながら不良債権を整理して、『失われた10年』と呼ばれた時期を乗り切ることができ、ようやく健全な経営を取り戻すことができました。
今の海外への出資は、世界的な金融不安を払拭する意味合いだけでなく、バブル崩壊後に撤退した国際的な経営基盤の再構築を目指す、したたかな戦略を感じました。
サブプライムローンの最終的な損失は、証券化されているためにどの企業がかぶるのか判別しにくく、まだ先行きが不透明ですが、日本の金融機関が、また高い買い物をした、と揶揄されないことを祈ります。

日本の政治については、まぁ次の総選挙でその行く末が決まるように思います。国会でそれぞれの政党の主張を見極めて、投票する時の判断材料にするつもりです。

ついでに福田さんは、ベルリオースやバルトークの作品が好きだという話を聞いたので、もう少し頑張って欲しかったです。
JACK |  2008.09.26(金) 00:16 |  URL |  【コメント編集】

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