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2007.11.03 (Sat)

シャガール展

 11月3日文化の日。爽やかな心地よい日であった。土曜日なので文化の日であることをすっかり忘れていたが、あまりの清々しさに朝早くから外出した。行き先は奈良である。そういえば正倉院展を開催している筈だ。今から25年以上前に一度だけいったことがあって、再び観てみたいという衝動にかられたのだが・・・・・・・・・・。

 正倉院展の会場になっている奈良国立博物館に着いたものの長蛇の列。ある程度は予想していたが、二重三重巻きの人で埋め尽くされていた。これでは入場するまでいったい何分かかることやら・・・。1時間位はかかりそうな雰囲気である。TDLやUSJじゃあるまいし、並ぶのはゴメンとばかり失敬した。でも家から1時間以上かけてやって来たのに、このまま引き下がれるかといった気持ちであった。それで急遽、近くの奈良県立美術館で開催されている『シャガール展』に行くことにした。

 今年はシャガールの生誕120年ということで、各地で同様の展覧会が開かれているようである。でも、それぞれ微妙に展示作品が違っていたりして、多作の画家であることを連想させる。主に今回の奈良での展覧会は ・・・・ー愛と自然の讃歌ー・・・・と題し、シャガールの油彩、リトグラフ、エッチング、写真等も展示されている。その中で目玉は『左右両岸の間のパリ』という油彩画になるのだろうか、でもシャガールの絵はモチーフが限られていて、馬にも牛にも見える動物、鶏だろうと思える動物、全体的に青味かかった色彩で、どうも私の中では消化しにくい作品が多いように思う。

 そもそもシャガールはユダヤ人を両親としてロシアに生まれたというが、印象派風の作品を描いていたのに23歳でパリに行ってピカソ、マチスの影響からかキュービズムと移行していったようである。その後、ベルリンで個展を開き認められ、再びパリに現れているが、やがてキュービズムから表現主義風の自由な描き方へと変化し、スラブ民族の幻想とユダヤ人特有の神秘主義を反映した詩情豊な画風は、シュールリアリストの先駆者であろうと目されるようになるのだが、私には理解しかねる作品も幾つか或る、皆さんも私と同様に、やはり現代絵画は苦手なのだろうか、印象派辺りの絵画展と比較すると、遥かに人の数が少ない。これがルノアールだとかモネだとかゴッホだとか、またはバルビゾン派のミレーの展覧会となると、人混みを見に行く状態になってしまうのだが、シャガール辺りの作品になると、確かにとっつきにくく親しめないかもしれない。

 ただ、パリのオペラ座の天井一面に描かれている絵は、何故か見事に古い建築物と調和が保っているから不思議である。
                               
EDIT  |  18:13  |  美術  |  TB(0)  |  CM(4)  |  Top↑

2007.10.06 (Sat)

切符deアート

使用済み切符で再現したモナ・リザ
F1000026.jpg


 カラッとしているが、陽射しが強くて汗ばむ1日。まだ本格的な秋には程遠い。秋というと芸術の秋なのであるが、これだけ何時までも暑いと、夏から一足飛びに冬になりそうで、秋は短いだろうな・・・・・。

 大阪の難波にある高島屋。ここの本館の正面入口に名画が再現されて、人だかりが出来ている。南海電車が「ナンバdeアート」というイベントを開催していて、その中の催し物の一つに、使い古した切符を使ってヨーロッパの名画を再現する試みがなされ、それらの作品が展示されている。名付けて「切符deアート」。

 南海電車のなんば駅で回収された切符32万枚を使って、有名な絵画4作品が、南海電車の従業員によって丁寧に再現され、それが今、なんばの高島屋本館、1階正面入口で展示されている。四つの作品は、ルノアールの『舟遊びの昼食』、ミレーの『落穂ひろい』、ボッティチェルリ『ヴィーナスの誕生』、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』である。

 何れの作品も見事に再現されていて、モナ・リザに関しては縦2.3m、横1.6mというもの。細部まで手が込んでいて、切符の裏の磁器を塗ってある部分と、表の白い部分を使い分け、点描写により、鮮明とまではいかないが、見事に画かれていて新聞の写真を見ているような錯覚に陥る。外出するととにかく紫外線が強くて、まだ秋らしくは無いが、芸術に触れ、心を落ち着かせるのもいいかもしれない。でも、こんな雑踏の中で展示されていてはゆっくりと鑑賞も出来ない。しかし、廃棄に困る切符を利用して、名画の再現とは・・・・・鉄道マンも色んなことをやりますねえ。

 なお、期間は10月16日までです。
                                                      
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