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2012.01.08 (Sun)

黒糖焼酎『皆既日食』を飲む

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 酒の記事を書くのは久しぶりかな。正月、いざ焼酎を飲もうと思い買いに出ようとしたが、よく考えれば戸棚に貰いものの焼酎があったことを思い出した。そして、飲んだのが奄美の黒糖焼酎『皆既日食』。最も黒糖焼酎というのは奄美大島の特産品なのであるが、確か余所ではない筈である。焼酎と言うと日本の主に西南地方で作られているが主に九州が多いだろう。麦焼酎、そば焼酎、芋焼酎、色々とあるが黒糖焼酎と言うのは奄美諸島に限って焼酎製造を認めてきたので奄美の特産品と言うことになる。その訳はというと昭和28年、奄美諸島が日本に返還されるのに伴い日本の税法を適用するにあたり、黒糖酒は酒税法上焼酎として扱われず税率が高いことから、焼酎扱いを望む島民の要望もあり、取扱いに関して議論がなされたのである。そこで当時の大蔵省は振興策の一環として、米麹使用を条件に熊本国税局大島税務署の管轄地域に限って黒糖原料の焼酎製造を特認したということである。そして、現在まで黒糖焼酎と言うと奄美諸島の特産品となっている。なので泡盛は沖縄で作られていても今は奄美では作られていない。

 ところでこの『皆既日食』という焼酎は、鹿児島県大島郡龍郷町大勝(奄美大島)にある町田酒造が2009年7月22日に見られた日本国内では46年ぶりと言われた皆既日食を記念して製造発売された黒糖焼酎である。このときの皆既日食は主にこの鹿児島の南西諸島では観察することが出来たと言われ、そういったことがあって奄美各地の酒造会社は記念の黒糖焼酎を製造し、『皆既日食』はその一つと言えよう。

 一般的に黒糖焼酎は比較的柔らかく、癖が少ないといわれ、素朴にして味わいまろやかな口当たりが特徴であるが、実際飲んでみると焼酎には変わりはない。ただ麦焼酎や芋焼酎と比較するとやや甘みがあるかなといった気はするが、さほどの差があるものではない。
でも何故、この焼酎が家にあるかというと親類から送られていたから手元にあるのだが・・・・。小生、そんなに酒に凝ることもないし、銘柄なんてなんでもいいのだが、母親の里が奄美大島であるから、昔一度、この龍郷町大勝と言うところに行ったことがあるので懐かしく感じたのである。それで昼間から手羽先を肴に飲んでいるのである・・・・・ウッシッシー。
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