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2016.08.10 (Wed)

競泳男子4×200m

 オリンピックにあまり関心はないが、陸上と水泳だけは今でも観ることが多い。そんな中でリオのオリンピック水泳男子800mリレー、実に52年ぶりとなる銅メダルを獲得したと聞いて驚いた。一人200mを4人で繋ぐ800mリレーは日本人が苦手とする自由形の選手を4人揃えないと勝てない種目であり、その種目で銅メダルながら獲ったいう。
 そこで52年前のことを突然思い出した。小生が小学生の時の東京オリンピックで日本の水泳はまったく振るわず、アメリカのドン・ショランダーを中心とするティーン・エイジャーに押されまくり、日本期待の山中毅や田中聡子もメダルが獲れず、かつての水泳王国日本がメダル0という危機感が漂っていた。そんな中で水泳の最終種目が行われたのである。
 スタートからアメリカは強く段々と2位以下を引き離していく。アメリカの金は確実。2位も統一ドイツ(東西ドイツが一つの国として出ていた)がほぼ確実となった。問題は3位争いである。3位以下は大接戦。その3位争いに日本が加わっていた。日本は福井、岩崎、庄司と繋ぎ、いよいよアンカーにメダルが託されることとなった。アンカーは岡部。飛び込んで懸命に泳ぐ。さて、そのときの民放のアナウンサーの実況を思い出さずにはいられない。当時は東京オリンピックを中継するに辺り、NHKとは別に民放はアナウンサーを全国から選抜して実況を担当していた。そのときに800mリレーを中継したのが、関西テレビの松本暢章アナウンサーである(ちなみに陸上男子100mを実況したのが高校野球でお馴染みの朝日放送・植草貞夫アナウンサー)。かつて「前畑頑張れ」で有名になった河西アナウンサーがいるが、このときの実況も興奮していて、一日本人としての完全な応援実況となっていた。「アンカーは岡部」「750mをターンした。頑張れ岡部」「1位、2位はどうでもいい。日本頑張れ。日本頑張れ」「日本は3位。銅メダル」
 子供ながら随分と興奮した実況であると感じつつテレビの前で小生も応援していたものである。
 つまり水泳日本といわれた日本が水泳で低迷し始めた頃の中で得たたった一つのメダルだったのである。当時8分03秒8。優勝したアメリカは7分52秒1。今回の同種目、日本のタイムは7分03秒50。52年間で日本は1分記録を縮めたことになる。アメリカは7分00秒66。戦前、戦後間もなくは日本の自由形は世界でも際立って強かったが、その後の、アメリカ、オーストラリア等の科学的トレーニングとティーン・エイジャーの強化育成が上手くいき、その後、欧米諸国が続き、相変わらず根性論中心の練習方がまかり通っていた日本の競泳は世界から取り残されるようになり、もう自由形でメダルを獲るのは無理かなと諦めていた中で突然の復活。やはり水泳はなんだかんだ言っても自由形が強くないと世界で伍して戦えない。これを機にまた自由形が復活してくれればいいのだが容易ではないだろう。自由形こそ大きな西洋人が強く、厚い壁となっているので厳しいといえば厳しいが・・・・・・。
 ところで、この松本アナウンサーは、この実況から一ヶ月後には京都競馬場で「シンザンの三冠馬達成です」と戦後初の競争馬クラシック三冠を達成したシンザンが勝った菊花賞を実況しているのである。さらに三年後の阪神大賞典でキーストン骨折落馬。山本騎手との抱擁。この涙の実況をしたアナウンサーでもある。
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