2011.10.16 (Sun)
マリアンヌ・フェイスフルを聴く

長い間、記事らしい記事を書いてないので、更新の仕方も忘れてしまったな。それで久々に趣味の記事でも書くことにした。でも、まだ目の充血が完全に治癒したわけでもない。もう少し治療は必要になるのだろうが随分と時間がかかるものだ。しかし、痒みはおさまってきたし赤みはほぼ取れて来たのでそろそろ更新を再開してもいいだろう。とはいうものの週一回ぐらいの更新で暫くは進むと思うが・・・・・・。それで今回、はマリアンヌ・フェイスフルである。
マリアンヌ・フェイスフルといっても若い人はさっぱりイメージできないかもしれない。だが、我々の年代にとってはアイドル的なルックスと清廉な歌声で一部の洋楽ファンにはカルト的人気があった。今でも映画に出ているし歌っているが、残念ながら昔日の面影は何処にもなく、今の彼女を見る限りただ色気のある肥ったおばさんがしわがれ声で何やら歌っているなあといった風にしか見えない。よくもまあ、同じ人がこれだけ変われるものだと呆れかえるが女性に何時までも若い時のままであってくれと願うのは無理か・・・・・・・。まあ、彼女も色々な遍歴があり過ぎたのでここまで変わり果てたのだろうが、そのことはあまり書きたくはない。
マリアンヌ・フェイスフルは1946年12月、ロンドンで生まれたイギリス女性である。父は大学教授、母はオーストリアの貴族出身というから血筋はいい。しかしながら彼女が幼い時に両親が離婚し、マリアンヌは修道院に入れられそこで育つ。ところが17歳で美術商ジョン・ダンバーと結婚(妊娠したため)。でもジョン・ダンバーこそが、その後の彼女の運命を変えることとなる。夫のジョン・ダンバーは彼女と知り合う以前から当時、人気絶頂のザ・ローリング・ストーンズのマネージャーと知り合いだったため、とあるパーティーに出席。そこでミック・ジャガーと知り合うこととなる。
こうしてマリアンヌ・フェイスフルは歌手デビューすることとなり、私生活ではミック・ジャガーの恋人となる。勿論、彼女は夫と一児の母であるからミック・ジャガーと不倫をしていたのだが・・・・・・そんなスキャンダルは当時、小学生だった小生の知るところではない。それで彼女のデビュー曲はというと『As Tears Go By』邦題で『涙あふれて』である。これは1964年6月にイギリスでリリースされいきなりヒットした。とにかく愛くるしい顔と可愛らしい声で男性ファンを魅了したのである。この曲はご存じのとおりローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズの共作によるもので、彼女のデビュー曲にと2人が曲を書いたのであるが、後にストーンズ自身も歌っている。
ところでこの曲が歌われていた当時、小生はマリアンヌ・フェイスフルのことはあまり知らなかった。曲自体は知っていたもののレコード・ジャケットを見たことがが在るわけではないし、彼女のただラジオから流れてくる『As Tears Go By』に聴き惚れていただけである。その後、彼女のことも忘れていた。その間、小生は小学生から中学生になり、より洋楽にはまっていた。それと同時に映画をよく観に行くようにもなっていた。そんなとき、マリアンヌ・フェイスフル主演の映画『あの胸にもういちど』を観たのである。
主演の女優がマリアンヌ・フェイスフルと聞いて、数年前にミック・ジャガーの恋人として『As Tears Go By』を歌っていた彼女を思い出したのである。こうしてスクリーンに目を凝らしたのであるが・・・・・・・・・・それまで彼女が、こんなに可愛らしい人だったとは知らなかったのである。映画はハイデルベルクにいる不倫相手の大学教授のアラン・ドロンに会いに行くため大型バイクに跨ってマリアンヌ・フェイスフルが疾走するというものであるが、マリアンヌ・フェイスフルが黒皮のライダースーツに身を包み、長い髪をなびかして大型バイクに跨って走る姿は美しく、小生は彼女の虜になったものである。
映画そのものはとりたててて特筆すべき作品ではないが、このマリアンヌ・フェイスフルが可憐でセクシーで、ただ彼女の存在を強調するだけのための映画であったように思う。実際にこの映画のマリアンヌ・フェイスフルは可愛くてセクシーであることから、『ルパン三世』の峰不二子のモデルケースだともいわれ一部のファンに語り継がれていることは確かである。
ところで残念ながらマリアンヌ・フェイスフルはその可憐な風貌とは違って私生活ではスキャンダル塗れで、女優としてもアイドル歌手としても生命は短かったといえよう。その後、薬に溺れ男性不信からレズビアンになったとの噂も流れアルコール中毒にもなったという。しかしながら、現在は波乱な人生経験を積んだ挙句、すっかり貫録もつき、若い頃の美貌はすっかり消え失せ、しわがれ声で映画にも出ているし歌も歌っている。でも、小生は高校の頃に可愛かった娘がウン10年経つと変わり果てた姿に成って失望したというのと同様、今はその映像も見たくはない。若い頃の淡い思い出は何時までも心の中に残しておきたいものであるから尚更、今のマリアンヌ・フェイスフルは見たくないのである。
『As Tears Go By』を歌うマリアンヌ・フェイスフル。
映画『あの胸にもういちど』だが、マリアンヌ・フェイスフルはライダースーツで登場。アニメ『ルパン三世』の峰不二子のモデルケースとも言われたのも仕方がない。
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