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2012.07.15 (Sun)

大津の中学生自殺事件について書いてみる・・・・・・

 先週あたりから毎日、新聞、テレビが採り上げ何かと賑やかである大津市内で起こったいじめを苦にした中学生自殺事件について少し書いてみることにする。

 ところで小生が何故、この件について書こうと思ったまでの経緯についてなのだが、こういったいじめを苦にした自殺は過去に数えきれないほどあった。またかと思った程度である。なので新聞で報道され出した当初は全く書くつもりもなかった。しかし小生、事件のあった滋賀県へ毎日、通勤していることにより少なからず情報が入る。何しろ周囲は滋賀県人ばかり。黙っていても情報はいやがうえにも入ってくる。当然のように新聞で報道されないことも耳に入って来る。ただしどこまでが真実かは判り兼ねるが、確証を得た情報も多い。それで聞けば聞くほど今回の自殺事件は根が深く陰湿で且つ悪質であることが判明してきたのだ。それで、これは看過できない事件だなと思う以前に、憤りを感じるに至り小生が判っている範囲で少し書いてみることにしたまでである。尚、人物名は敢えて伏せるが、学校名は実名を公表することにした。それは今回の学校の対応が余りにも悪いことと、教育委員会、大津市警察署を含めた一連の隠匿行為に腹立たしさを覚えたので学校名を公表する。もっとも多くの人は学校名を知っているだろうが・・・・・・。

 今回の事件は大津市役所に近い大津市立皇子山中学校で起こった。この中学校の近くには近江神宮や三井寺もあり、歴史的にいっても由緒あるところである。中学校のすぐ近くには皇子山運動公園があり、皇子山球場とびわ湖毎日マラソンでお馴染みの皇子山競技場がある。琵琶湖も近く京都市内へも10分で行ける便利で且つ、風光明美なところにある中学校である。

 それで自殺事件は新聞での報道の通り昨年の秋に起こっている。それが何故、今頃、新聞で大きく報道され出したのかだが・・・・・・・。昨年の10月11日朝、皇子山中学2年生の男子生徒が自宅マンションから飛び降り自殺した。これにより学校側は、この件についてアンケートを行ったという。さらに大津市教育委員会は11月2日に記者会見を行い、死亡した生徒が同級生に殴られていたり成績表を破られていた等の事実を認め、いじめと判断できるとする見解を示すに至る。しかしながらこの時の公表は一部の報道(主に地元の地方紙)にとどまっていた。

 年が明け、今年の1月に新しく市長になった越直美女史は、3月13日、大津市内で一斉に行われる市立中学校での卒業式において、当初、別の中学校で挨拶予定だったのを急虚変更して皇子山中学校で挨拶する。内容は自身の生徒時代のいじめ体験を明かしながら全力でいじめのない社会に取り組むと述べるに至る。その少し前の2月24日、死亡した少年の遺族はいじめていたとされる加害生徒3人とその保護者、大津市を相手取り大津地裁に民事提訴する。息子を失った遺族の心の痛手は大きく真実を知りたいがために行った行為ともいえる。それまで学校も教育委員会も隠し通していたから、遺族も自殺して亡くなりましただけでは腑に落ちなかったのだろう。こうして5月22日、民事訴訟の第1回口頭弁論が行われ、加害者はいじめを全面否定し、大津市側も自殺との因果関係は不明とした。また訴訟の際、大津市が遺族に対し、いじめの日時や場所を原告が特定しろと無理筋の主張を行っていたことが7月になって報道される。さらに徐々に出てくる不手際が発覚。殊に死亡した生徒への悪質ないじめがあったという同級生の証言が複数ありながら、学校、市の教育委員会が公表していなかったことが判り、遂に今月の4日、新聞各紙に堂々と報道されることとなり、これ以降、事件性が増してきてテレビでも大きく採り上げれれるようになったということである。


【More・・・】

 生徒の証言を含め判っているいじめの数々の実態だが、例を出すと「運動着に小便をかけられ体育の時間に臭いと言って馬鹿にされる」「加害者の生徒に自殺の練習をさせられていた」「蜂や雀の死骸を無理やり食べさせらていた」「陰茎に辛子を塗りたくり痛がる姿を見て笑う」「死体の写真を見せお前はどうなりたい? と聞く」「今日のヘアーカットといって呼び出し陰毛をライターであぶる」「毎日、ズボンをおろされ笑いものにした」「生徒の死後、教室に掲示された生徒の顔写真が、画鋲で穴を開けられたり落書きをされていた」「ネットに定期的にいじめ写真を掲載し本人に連絡」「万引きを強要されていた」「給食の配膳の際、中に痰、唾、ゴミを入れられる」「小便のついた雪を食べさせられる」「葬式ごっこをやっていた」、体育祭当日には口をガムテームで塞がれ手を鉢巻きで縛られ殴られていたのを見たという生徒もいる等、いじめの実態が明らかになる。でも学校側は確認できないと放置し、また調査結果も公表していなかった。また担任教諭が目撃しながら、この教諭は笑いながら「あまりやりすぎるなよ」と言うだけで何の対応もしなかったことが指摘されている。さらに皇子山中学校側は今月、事件が公になると校内放送で校長が講話。その内容は「自殺の練習と報道されているのは嘘」「報道には嘘が含まれている」と話をして責任転換をし、生徒には口止めを図るなどの隠匿行為に及んだ。さらには学校側は遺族に対し事件への口止めを図る念書を書かしていたことが判明。

 一方、加害者側の方だが、加害者とされる生徒は自殺直後遺体の一部が落ちてないか現場を徘徊したり、同級生の「○○君が自殺したのはお前らのせいや」と問い詰めると「何で俺らのせいなん。どうでもいいわ」と吐き捨てるように言ったという。また加害者の中の主犯格の生徒の母親は自殺事件を説明する保護者説明会の際に自ら発言を求め「うちの子は犯人扱いされて学校に行けなくなった。うちの子が自殺したら、ここにいる保護者や先生の責任ですからね」などと事件を正当化し、自分たちが被害者であるかのように振る舞い被害者の親を中傷した。さらに付け加えるとこの母親はPTA会長であった。この母親が権利を行使し「子供を犯人扱いするな」と教師に圧力をかけ調査を打ち切らせたとも言われているし、加害生徒の父親は被害者の父親に対し「私かて言いたいことはあるんや。色々知っていることあるんやで」と恫喝したらしい。そして、加害者の3人のうち2人はさっさと京都市左京区内と宇治市内の学校に転校してしまっている。

 そして大津市長が7月10日に記者会見。遺族側との訴訟に応じて、いじめと自殺との因果関係を認め遺族側の訴えを認める方向での転換を図り、訴訟を中断して事実関係の再調査を行い、和解などの形も検討する方針を表明。第三者による調査委員会を立ち上げ、遺族側の意見も反映させる意向も示した。いじめ調査の内容が隠蔽されたことについて市長は7月9日になって初めて知り、調査内容を公表するよう澤村憲次教育長を3時間にわたって説得。一方、大津市教育委員会は7月11日、市長発言について「自殺との因果関係は不明」食い違う発言を行うなど、従来の主張を撤回しない姿勢を示す。ところで教育長の澤村憲次氏は元・皇子山中学の校長である。

 次に警察側の話に成るが、大津警察署は生徒の家族からの被害届受理を3度にわたって拒否していた。それで被害者遺族は今度は滋賀県警に被害届を提出し受理されたという。ちなみにいうならば加害者の生徒の1人の祖父が大津警察署に勤めていて後に病院へ天下っている。しかし、世間の事件関係者への糾弾が余りにも強いことに危機感を抱いた滋賀県警が7月11日、重い腰を上げ、ようやく大津市教育委員会事務局や皇子山中学校を暴行容疑で家宅捜査するに至る。

 以上、ここまで書いてきたことはほぼ公になっていることだが、ここまで読むと大凡の実態が読めてきそうである。おそらく地元の実力者を親に持つ加害者が行った卑劣ないじめは、その親を含めた関係者が懸命にもみ消しに走った・・・・・・・と考えられなくもない。つまりこれは大人ををも含めた集団リンチみたいなものだ。悪く言えば殺人事件かもしれない。それなら何故、ここまでいじめがエスカレートになっていったのかとなると、そのあたり新聞の報道だけではさっぱり判らない。それで敢えて耳に入ってきた情報だが、所詮は噂の域を出ないので聞き流してもらっても結構である。

 実は亡くなった少年には双子の姉がいる。その姉をリンチしたいと加害者の1人がいった。それを少年は断った。身内としては姉を守るのは当たり前の話である。それが最初かどうか判らないが、ガキどもが陰湿で執拗ないじめを繰り返すようになった一因であることは確かなようである。また加害者の1人の親はやくざの若頭だという声もある。どうも胡散臭い話ばかりだが、単なる子供のいじめ問題だけでは済まない重要な問題がバックにはありそうである。今後、滋賀県警がどこまで事件を解明することが出来るかは判らないが、県警もグルだったってことのないように祈るばかりだ・・・・・・。
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