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2012.10.08 (Mon)

第91回凱旋門賞

 昨日の10月7日、フランスのロンシャン競馬場で恒例の第91回凱旋門賞(G-Ⅰ・3歳以上、240m、18頭)が行われた。今年は日本からオルフェーヴルが出走することで大いに興味をもたれ、そこへイギリスのクラシック3冠こそ逃したが2000ギニー、ダービーを制した2冠馬Camelot、フランス・ダービー馬のSaonois、ヴェルメイユ賞を勝ち、昨年の凱旋門賞2着のShareta、コロネーションCを連覇しているSt.Nicholas Abbey等の18頭が顔を揃えたものの、昨年の覇者DanedreamやSnow Fairy、So You Thinkの顔がなく、 ややメンバー的には物足りないところもあるが面白いレースになるだろうと予想された。馬場は前日に雨が降り幾分重く成った分、これが各馬にどのような影響を与えるのかというところであったが、1番人気は日本のオルフェーヴル。2番人気がCamelot、3番人気はSaonoisという順だった。

 全馬がゲートインしてスタートが切られた。オルフェーヴルは大外からのスタートである。鞍上はフランスのクリストフ・スミヨン。スタートから明らかにスローペースである。先頭はオブライエン陣営のラビットErnest Heminway、2番手に外からスーとRobinhood、そのあとにMikhail Glinka、内にSolemiaといったところが先行集団である。人気のCamelotは中団の内、その前後にSt.Nicholas Abbey、Saonois、Shareta、外側にアヴェンティーノ、オルフェーヴルは後方から2番手の外側。スローペースは相変わらずだが、徐々にErnest Hemingwayが2番手との差を拡げフォルスストレートで4馬身、5馬身ほどリード。2馬手以降は17頭が固まったままだが、最後の直線に入るあたりでオルフェーヴルは外からやや前に出る。そしてロンシャンの直線に入る。ここで人気薄の牝馬Solemiaが先頭に出る。Meandreもいい位置。オルフェーヴルも好位置に上がってくるが、Camelotは行き脚が悪い。Saonoisも伸びそうもない。あと300m、ここでオルフェーヴルがSolemiaに並びかける。そして先頭に出る。オルフェーヴルガ出た。オルフェーヴル先頭。あと200m、オルフェーヴル完全に先頭、オルフェーヴルが先頭。でも内によれていきながらも2馬身から3馬身リード。あと100m、オルフェーヴル先頭。内ラチ沿いまでよれてやや走りにくそうだが先頭。しかし、またSolemiaが迫ってきた。かわしたはずのSolemiaが迫ってきた。あと50m、オルフェーヴル先頭、オルフェーヴル先頭。Solemiaが接近。3番手以降は千切れた千切れた。Solemiaが来た。あと10m、Solemiaが出た。オルフェーヴルは2着。

 1着Solemia 2分37秒68、2着オルフェーヴル 1/2馬身、3着Masterstroke 7馬身、4着Haya Landa 1馬身、5着Yellow and Green 18馬身。

 またしても日本馬の凱旋門制覇はならなかった。でも大外からオルフェーヴルはライバルたちを尻目に置き去りにした。そして後続を千切りだしたが、1頭の伏兵に足元を掬われた形となった。それも12番人気のノーマークの牝馬。先行していたSolemiaをオルフェーヴルはかわし切った筈だったが、内によれている間に一気に迫ってきて最後にかわされてしまった。本当に競馬はわからない。もしSolemiaの勝因を上げるのなら重い馬場ということになるだろうか。3着のMasterstrokeも先行していた馬だし、Solemiaも先行して好位置で競馬をしていた。後方から伸びて来たのはオルフェーヴルだけで、間違いなく一番見応えのある末脚を見せていた。ただし肝心なところで内にもたれていき、差し返されての2着は惜しいすぎる。そういえば英国3冠馬のNijinskyが最後の競り合いでいったんは先頭に立ちながら、外によれている間にSassafrasに差し返されて2着に終わったことを思い出した。オルフェーヴルは肝心のところで悪い癖が出てしまったのか、それとも苦しがってよれたのか判らないが、逃がした魚は大きかった。

 それにしても勝ったSolemiaの快走だけは予想外だった。今までG-Ⅰの勝ちもない平凡な牝馬だったのに、大一番でこの勝ち方。時計のかかる馬場だと強いみたいだ。通算で13戦5勝2着2回3着3回着外3回。血統は父がPoliglote-----Sadller's Wells系、母Brllklyn's Dance(Shirley Heights-----Mill Reef系)とスタミナが勝っている血統のようだ。それにしても凱旋門賞は本当に牝馬がよく勝つレ-スだ。

 日本馬の凱旋門賞制覇の悲願はまたもならなかったが、来年以降も挑戦し続けなくてはならないだろう。あと何年かかるか判らないが・・・・・・。



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