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2013.10.20 (Sun)

第74回菊花賞

 久しぶりに国内の競馬の記事を書くことにする。昨日の晩から降り続いた雨のせいで何と1957年のラプソデーが勝った時以来の不良馬場の菊花賞だというではないか。それでもレースが始まる時間帯になると雨はあがっていたが肌寒い一日。かつての11月に行われていた頃の菊花賞を思い出した。それで今年の第74回菊花賞(G-Ⅰ・3歳、芝3000m、18頭)だが春のクラシックホースが出ていない。最近はよくこういったことが起こるので、イギリスのセントレジャーの道を歩むのではないかと菊花賞も危惧されている。それでも今年はどうにか春、皐月賞、日本ダービー共に2着だったエピファネイアが出走してきたので一応、G-Ⅰレースとしての格好はついた形となったが、もしエピファネイアが天皇賞に回っていたらおそらくG-Ⅰレースといえるようなメンバーではなかっただろう。それで1番人気も断然エピファネイア、2番人気がマジェスティーズハーツ、3番人気はバンデ、4番人気はユールシンギング、5番人気はサトノノブレス。何とも小粒な菊花賞となりました。ただ距離は3000mと長く、そして不良馬場。ただこの辺りが荒れる要素を含んでいたというところだった。

 レースは逃げるとしぶといバンデと、もう1頭の逃げ馬ネコタイショウが先行し、その後の3番手でエピファネイアがやや掛かり気味に追走した。クビを振りながら行きたがってしょうがないようだ。唯一の心配はその掛かる事だったのだが、一周目の正面スタンド前を通過してから馬が落ち着いてきた。それで無理をせずに3番手から前を窺う位置。不良馬場に脚をとられている様子もなく、3コーナーの坂の上りでネコタイショウが脱落。ここで2番手に上がって行く。あとは逃げるバンデをかわすのみであるが、この馬場で単独で逃がすとしぶといバンデである。なにしろ8月末の函館の2600m(500万下)で逃げて2着に17馬身差をつけて勝っている。しぶといことは福永祐一も承知である。しかしこのメンバーでは力が違っていた。鞭を入れることもなく追い出すとあと300mでバンデに並びかけ、あとは後続を突き放すのみ。結局、鞭も入れず5馬身差の圧勝だった。

 1着エピファネイア 3分05秒2、2着サトノノブレス 5馬身、3着バンデ クビ、4着ラストインパクト 2馬身、5着ケイアイチョウサン ハナ。

 今から48年前の菊花賞で逃げるキーストンを徹底的にマークして勝ったダイコーターの時の菊花賞を思い出した。ただ今回、キズナが凱旋門賞に出走せず今日の菊花賞に出走していたら、どうなっていただろうかと考えてみるが、今日の馬場と勝ち方だったらキズナも差し届いてないかもしれないほどの完勝だった。もしかしてこのまま成長していったら、来年はこのエピファネイアが凱旋門賞に出走しているかもしれないな。流石にシーザリオの息子だけある。スタミナも切れ味もある。今後に注目したい1頭である。

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