2008.02.10 (Sun)
映画『ティファニーで朝食を』を観る
『ティファニーで朝食を』1961年製作 アメリカ
監督 ブレイク・エドワーズ
出演 オードリー・ヘプバーン
ジョージ・ペパード
ミッキー・ルーニー
パトリシア・ニール
マーティン・バルサム
バディ・イブセン
【あらすじ】ニューヨークの片隅で名の無い猫と自由気ままに暮らす高級コールガールのホリーは、ショーウインドウを見ながらパンを食べるのが好きだった。そんな彼女の住むアパートに引っ越してきた小説家志望の青年ポールは、何処か小悪魔的で無邪気で奔放、それでいて純真で妖精のような部分を併せ持つ不思議な魅力のホリーに惹かれていく。また彼女もそんなポールに興味を持つようになる。やがてホリーがブラジルの外交官と結婚することになるのを知って、傷ついたポールは小説を売って得たお金をつきつけるが・・・・・。
この映画はトルーマン・カポーティの小説の映画化であるが、小説と映画とで微妙にストーリーが違っているが、これは致し方ない。カボーティは小説を書いた後、映画化権をパラマウントに売り渡すが、カポーティ自身は、ホリーの役をマリリン・モンローが適役と考えていて、脚本家にモンローを念頭に入れて書くように依頼し、監督にジョン・フランケンハイマーを指名している。だが、実際にはマリリン・モンローと正反対のタイプの女優オードリー・ヘプバーンに決まったし、監督もブレイク・エドワーズになってしまった。さらには結末も、小説とはまるで正反対のハッピーエンドで終わってしまった。これにはカポーティも気に入らなかったらしい。でも映画は大人のお洒落な映画という雰囲気を醸しだし、大ヒットとなった。
私が『ティファニーで朝食を』を観たのは小学生の低学年の頃である。だから映画の内容を掴めず、変な日本人が出て来たり、ヘプバーンが派手な衣装を着て、宝石店の前で食事をしたり、何だか変わった映画だなあという印象でしかなかった。その後、こちらも成長し何度か観る機会を得たが、いわゆる娼婦の役をあのヘプバーンが演じていたということを知り、再び驚いたものである。かつて『ローマの休日』で、とある王国の王女を演じた純白な妖精は、大人になって夜の女として帰ってきたのである。でもオードリーが演じるコールガールというのは、不潔なイメージからは程遠いものであり、彼女の持つ様相から一種の清潔感さえ漂わせている。何処か無邪気で、何処か頼りないようで、それでいて芯はしっかりしていて憎めない、そんな女がホリーである。もし当初のようにマリリン・モンローが、このホリーを演じていたら、そのキャラクターからいって、全く違ったホリー像になるだろうが、今となってはオードリー・ヘプバーンで良かったのではないか・・・・・と考えさせられる。そして、何よりもこの映画でニューヨークにティファニーという宝石店があることを知ったものである。
映画の中で窓際に座ってオードリー・ヘプバーンがギター一つで『ムーン・リバー』を唄うシーンがある。けして上手くはないが、オードリーは精一杯唄っている。こういった雰囲気が当時のニューヨークにはあったのだろうなあと、思いつつ『ムーン・リバー』をよく唄ってしまうのである。確かに当時の日本とはかけ離れた、お洒落な映画であった。
Moon River wider than a mile
I'm clossing you in style someday
Old dreammaker, you heartbreaker
Whenrever you're going I'm going your way
Two drifters off to see the world
There's such a lot of world to see
We're after the same rainbow's end
Waiting round the bend, My Huckleberry friend
Moon River and me
オードリー・ヘプバーンが『ムーン・リバー』を唄う
監督 ブレイク・エドワーズ
出演 オードリー・ヘプバーン
ジョージ・ペパード
ミッキー・ルーニー
パトリシア・ニール
マーティン・バルサム
バディ・イブセン
【あらすじ】ニューヨークの片隅で名の無い猫と自由気ままに暮らす高級コールガールのホリーは、ショーウインドウを見ながらパンを食べるのが好きだった。そんな彼女の住むアパートに引っ越してきた小説家志望の青年ポールは、何処か小悪魔的で無邪気で奔放、それでいて純真で妖精のような部分を併せ持つ不思議な魅力のホリーに惹かれていく。また彼女もそんなポールに興味を持つようになる。やがてホリーがブラジルの外交官と結婚することになるのを知って、傷ついたポールは小説を売って得たお金をつきつけるが・・・・・。
この映画はトルーマン・カポーティの小説の映画化であるが、小説と映画とで微妙にストーリーが違っているが、これは致し方ない。カボーティは小説を書いた後、映画化権をパラマウントに売り渡すが、カポーティ自身は、ホリーの役をマリリン・モンローが適役と考えていて、脚本家にモンローを念頭に入れて書くように依頼し、監督にジョン・フランケンハイマーを指名している。だが、実際にはマリリン・モンローと正反対のタイプの女優オードリー・ヘプバーンに決まったし、監督もブレイク・エドワーズになってしまった。さらには結末も、小説とはまるで正反対のハッピーエンドで終わってしまった。これにはカポーティも気に入らなかったらしい。でも映画は大人のお洒落な映画という雰囲気を醸しだし、大ヒットとなった。
私が『ティファニーで朝食を』を観たのは小学生の低学年の頃である。だから映画の内容を掴めず、変な日本人が出て来たり、ヘプバーンが派手な衣装を着て、宝石店の前で食事をしたり、何だか変わった映画だなあという印象でしかなかった。その後、こちらも成長し何度か観る機会を得たが、いわゆる娼婦の役をあのヘプバーンが演じていたということを知り、再び驚いたものである。かつて『ローマの休日』で、とある王国の王女を演じた純白な妖精は、大人になって夜の女として帰ってきたのである。でもオードリーが演じるコールガールというのは、不潔なイメージからは程遠いものであり、彼女の持つ様相から一種の清潔感さえ漂わせている。何処か無邪気で、何処か頼りないようで、それでいて芯はしっかりしていて憎めない、そんな女がホリーである。もし当初のようにマリリン・モンローが、このホリーを演じていたら、そのキャラクターからいって、全く違ったホリー像になるだろうが、今となってはオードリー・ヘプバーンで良かったのではないか・・・・・と考えさせられる。そして、何よりもこの映画でニューヨークにティファニーという宝石店があることを知ったものである。
映画の中で窓際に座ってオードリー・ヘプバーンがギター一つで『ムーン・リバー』を唄うシーンがある。けして上手くはないが、オードリーは精一杯唄っている。こういった雰囲気が当時のニューヨークにはあったのだろうなあと、思いつつ『ムーン・リバー』をよく唄ってしまうのである。確かに当時の日本とはかけ離れた、お洒落な映画であった。
Moon River wider than a mile
I'm clossing you in style someday
Old dreammaker, you heartbreaker
Whenrever you're going I'm going your way
Two drifters off to see the world
There's such a lot of world to see
We're after the same rainbow's end
Waiting round the bend, My Huckleberry friend
Moon River and me
オードリー・ヘプバーンが『ムーン・リバー』を唄う
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