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2016.03.27 (Sun)

ディープ・パープルのライヴ・イン・ジャパンを聴く



 ようやく復活して参りました。写真付きのブログなんて1年3ヶ月ぶりかもしれない。というのも友人がウインドウズXP搭載の古い古いパソコンが余っていて、長年使ってないからと無償で貰ってきたというわけで、いわば急場しのぎである。まあ取りあえずブログを始めて10年になる来年秋までは頑張りましょう。ということで復活最初のブログはディープ・パープルのライヴ・イン・ジャパンである。このアルバムは当初は日本だけの発売だったようである。というのもディープ・パープル側がライヴ・アルバムの発売に乗り気じゃなかったからである。しかし、日本の録音機器がこれほど素晴らしいとは思わず発売にYesといった模様である。ところが当時は母国のイギリスと日本で人気があったディープ・パープルであるが、アメリカではあまり人気がなかったものの、このアルバムの人気がアメリカで沸騰し、ここからSmoke on the waterだとかHighway Starとかの大ヒットに繋がり世界的人気を得るようになるから判らないものである(アメリカではMaid in Japanとして発売)。

 録音は1972年の8月15、16、17の3日間で行われ、アルバム・ジャケットから日本武道館の公演録音のように思われている。ところがよく調べていると、武道館での収録はThe mule, Lazy, Space Truckin'の3曲だけで後はすべて2日間行われた大阪のフェスティバル・ホールで録音されたものであるということが判る。それだけに日本武道館の録音だと思い込んでいた人にとってはアレッって思うだろう。当時の事情もあるが、音からしてフェスでの録音の方が武道館での録音より音がしまっているというか明瞭感がある。また武道館でのSmoke on the waterでの出だしをミスったということも囁かれていて、こういった形で発売されたのだろう。しかし、考えてみたら小生、当時は来日アーティストのロック・コンサートというとほとんど行っていたのだが、この年の8月というと一ヶ月以上北海道を彷徨っていたから、このディープ・パープルのライヴには行ってないのだ。また当時、ディープ・パープルが好きだったというのでもなく、いや、当時はレッド・ツェッペリンでさえも嫌いなバンドだったから(天国への階段だけが好きだった)、無理して行こうとも思わなかった。当時は高価だったLPレコードのアルバム(当時の2000円)も持ってなかったから、アルバム『マシン・ヘッド』を熱心に聴くようになったのは年老いてからのことであり当然CD時代になってからである。
 今聴いてみると、リッチー・ブラックモアのギターが冴えているし、これまでアメリカで人気が出なかったのが不思議なぐらいのバンドである。同じ頃出てきたブラック・サバスよりも先に日本で人気が出て、日本で録音したライ・ブアルバムを日本で発売し、そこからアメリカで評判を呼び、世界的バンドに飛躍したディープ・パープルである。まさに希有な例であるが、時々、こういった現象が見られるのであるが、今の時代は映像配信が世界同時で見られるから、こういったことは起こらないだろう。まさに古き良き時代だったといえそうだ。そんな昭和の真っ盛りのロック少年だった小生の思い出の一コマである。以上

尚、今では日本公演3日間すべて収録された完全版も売っているからマニアの人は当然のように持っているのだろう。


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