2ntブログ
2025年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2016.06.24 (Fri)

イギリスのEU離脱

 23日にイギリスがEUから離脱するかどうかの国民投票が行われなんと大接戦の末、離脱が決定した。これにより残留派のキャメロン首相までが辞任してしまったではないか。この結果に小生は正直のところ驚いた。国民投票すると言うが、以前のスコットランド独立の時の投票でも結局は残留という結果だったので、今回もEUに残留するだろうと思っていたのだが離脱だという。結局のところはEUに加盟していてもこれといった恩恵がないとイギリスの国民は考えたのであろうか。といってもほんの僅かな差なのであって、圧倒的というものでもなく、離脱しない方が良かったのにという人が大半存在する中でイギリスは離脱したのである。一方、これによりEU残留派が多いスコットランドはイギリスからの独立を示唆。風雲急を告げる事態となった。
EU(Europian Union)とは欧州連合のことで、小さな国が多いヨーロッパにおいて一つの経済圏及び価値観や通貨の共同体を保とうということで設立されたのであろうが、ここに来て離脱とは興味深い。そもそも欧州は陸続きでありながら色んな国があり、言語も通貨も違い、国から国へ移るときもパスポートの提示などしていたら時代に取り残されると言うことで1993年に設立されたはずだと記憶している。そして加盟国間では自由、民主主義、平等、法の支配、人権の尊重等が普及し市場統合を試みて来たのである。その前身であるEC(欧州諸共同体)以前は加盟国がベルギー、西ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダだけだったのが、その後、イギリス、アイルランド、デンマークが加わり、その後も西欧諸国が次々と加わっていく。そして東欧国家の民主化の嵐、ソビエトのペレストロイカから鉄のカーテンの消滅、ベルリンの壁の撤去と来て、冷戦の終結から欧州連合が発足したのである。
今やEU加盟国は28ヶ国まで増えたが、結局のところEUを牽引している国はドイツやイギリス、フランス辺りの経済力のある国になるのだろう。そこへギリシャの経済破綻を含め、貧しい東欧諸国の経済補塡等、そこへ大量の難民の流入。すでにヨーロッパではシリア難民を受け入れているが、こういった難民受け入れもネックになったと言えよう。さらにイギリスはEU加盟国からの移住者も大勢いて、これらが度々、国内でも論争の的となっていた。事実、東欧の貧しいルーマニアとイギリスとの給与格差は5倍あるという。こういった東欧からの貧しい移住者が昨年は16万人以上いたという。彼等により職に就けない若者も当然のようにいるという状況もあり国民はEU離脱を決めてしまったのか。
これらの事態はイギリスの国民にとって容易に受け入れがたい現象であり、総合的においてイギリスの国民は独自路線を選んだのであろう。まあ、イギリスという国はかつて大英帝国と言われ繁栄を極めた。アジア、アフリカとかに植民地をつくり産業革命を起こし、世界の中心であったと言えよう。しかし、今やそのときの栄華は過去のものなりつつあり、過去のプライドだけで生きているところがあり、一時はイギリス病だとか言われるまでに落ち込んだのだが、その後、回復しGDP世界5位というから、腐っても鯛ならず腐ってもイギリスである。そして、そのイギリスがEUから離脱するに当たってEUへの影響も多いが、イギリス国内への影響も大きいと思える。さらに世界経済への影響は今後も出て来ると思える。すでに日経平均株価も急落しているようだ。もしかしてリーマンショック以来という経済停滞が起こるのか・・・・・。こうなるとEUから離脱する国はイギリス以外にも出て来るかもしれず、今後、EUを背負っていくだろうドイツ、フランス、イタリアを始め、ヨーロッパ諸国の成り行きが大いに注目されるし、日本を含めたアジア各国も他人事ではなく当然、政治や経済への波及も当然見受けられるだろうし暫くは世界経済の動向からも目が離せなくなった。
 
EDIT  |  19:58  |  時事  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP |