2ntブログ
2025年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2016.08.19 (Fri)

卓球にバドミントンに・・・・

 リオデジャネイロ・オリンピックをほとんど観てないのだが、テレビをつければ必ずニュースで採り上げるので、つい観てしまう。卓球が男女共に団体でメダル。バドミントンの女子はダブルスで金メダル。シングルスで銅メダル。卓球の男子は初のオリンピックでメダルを獲得。バドミントンは男女含めて金メダルは史上初。とはいえ、かつてどちらの競技も日本は世界一強かったといえば嘘! と若い人は思うかもしれないな。
 でも日本が強かったというのは小生が10代の頃の話であって、どちらの競技もオリンピックの正式競技ではなかったものである。卓球がオリンピックの競技に加わるのは1988年のソウル大会からで、バドミントンは1992年のバルセロナ・オリンピックからオリンピックの競技として追加された。つまりどちらも新参の競技で、皮肉にも日本が弱くなってからオリンピックの競技に採用されたのである。若い人からしたらバルセロナもソウルも古いオリンピックだという認識があるかもしれないが、小生のような年齢になると最近のオリンピックだなと考えてしまう。でも、もう20年以上前のオリンピックになってしまったのだな。
 結果としてどちらの競技もオリンピックに採用されたときは、中国が圧倒的に強くて、次に韓国。そしてアジア各国が続いて強いという中で、日本はかつての輝きを失っていた時代だったのである。すると日本はそれ以前、どれほど強かったかと言うことになるが、卓球は世界選手権というものがあって1950年代から60年代に男女共強かった。男子シングルスは1952年~69年の間で優勝7回、男子ダブルスは優勝4回。女子シングルスは優勝7回。女子ダブルスは4回。それが、その後は振るわず、国挙げて強化している中国の圧倒的強さの前に苦杯をなめるようになり、さらにエリート選手を国挙げて育成するようになった韓国にも後塵を拝するようになりメダルがますます遠くなっていた。
 バドミントンもかつては強かった。特に女子のバドミントン。バドミントンは世界選手権というものが行われるようになったのが遅くて1977年である。でもこの頃、日本のバドミントンは以前ほどの強さはすでになかった。すると日本のバドミントンは何時強かったのかというと、世界選手権がなかった時代である。でもここで疑問が生じるであろう。世界選手権がないのに何故、日本が強いって判るのかということだが・・・・・・。つまりテニスと一緒で世界選手がないかわりにウィンブルドンがあるように、バドミントンは全英オープン及びトマス杯、ユーバー杯というものが事実上の世界一決定戦だったのである。トマス杯は男子の国別対抗でありユーバー杯は女子の国別対抗ということになるから、個人戦となると全英オープンの優勝者の方が判りやすいだろうと思うので、全英オープンでの優勝者を記すとする。ちなみにバドミントンというのは戦前はイギリスが強く、戦後はデンマークが台頭する。その後にアメリカの時代になり、1960年代後半に日本の女子が強くなったのである。まず1967年に高木紀子が準優勝。1969年は湯木博恵が優勝、準優勝が高木紀子。1970年は竹中悦子が優勝。1971年はダブルスで湯木、高木組が優勝。1972年は中山紀子(旧姓高木)が優勝、湯木博恵が準優勝。ダブルスは相沢マチ子、竹中悦子組が優勝。1973年はダブルスで相沢、竹中組が連覇。74年、75年に湯木がシングルスで連覇。75年ダブルスで再び相沢、竹中組が優勝。しかし、1977年に世界選手権が始まると中国が台頭。日本は卓球と同じように、その後アジア各国が強くなり、やがて取り残されるようになったのである。
 しかしここに来て、ようやく復活の兆しが見えてきたようで、これも強化が実っている結果かもしれないが、それでいても国挙げての強化というのでもない。今でも企業、スポーツ・クラブ。あとは学校の部活頼みというのが現実である。
 今回、15歳の伊藤美誠という子が卓球の団体メンバーに加わって銅メダルを獲ったが、この子なんかは卓球の私塾から出てきた子である。母親が小さい頃から卓球をさせたというのは福原愛、石川佳純にもいえるが、伊藤美誠という子は英才教育で精神も鍛えられ心臓に毛がはえてそうである。静岡出身だが中学から大阪の中学に転校したらしい。でも中学や高校の部活の卓球部には属さず、関西卓球アカデミーというエリート選手を育成する私塾で鍛えているというから最近は選手育成も様々である。でもいずれにせよ日本の復活はなんか嬉しいと言うより以前に懐かしさがこみ上げてきた。
 ところで卓球を観ていて思ったのだが、最近はペンホルダーを使う人がいないのだなと思った。かつて日本や中国の選手はほとんどがペンホルダーで前陣速攻の卓球だった。それに対しヨーロッパの選手がシェークハンドでカットマンが多かった。でも今は中国人も日本人もシェークハンドを使い且つ速攻をする。時代を経て卓球もすっかり変わってしまった。もう小生の知っている時代とは何もかも違う。スポーツは絶えず進化し続けるんだなと納得した思いである。

高校時代の高橋・松友ペア

EDIT  |  19:50  |  スポーツ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP |