uncleyieのア・デイ・イン・ザ・ライフ

　東京では桜が満開だそうな。開花も早かったみたいだが、我が家周辺では一昨日ぐらいに開花し始め、今現在は三分からから五分咲きもいってるかな。このところ日中の温度が上がってきたので一気に蕾から花びらが咲き誇ることになるのかも。ところで開花宣言するのは気象庁の人なのであるが、このやり方が実に原始的。各地域には標本木というのがあって、日本の桜の種類は300種ぐらいあるそうだが、現在では最も広まっている桜と言うことでソメイヨシノが標本木となっている。そしてその標本木に定められた木を各地の気象台の人がやって来て、双眼鏡で目視して決めているのだ。この標本木を双眼鏡を使って目視して、５輪、６輪以上開花していたら開花宣言するというものである。つまり気象台の人が定めた標本木以外のソメイヨシノがいくら咲いていても開花宣言しないのである。桜の花は日当たりによって早く咲いたり遅く咲いたりするから、この開花宣言するに辺り標本木に定められる木を選定するのが実に難しい。でも一応条件があって各地の気象台から近い所にあって、周辺の環境が変わりにくいところの木ということが最低の条件になっている。でもソメイヨシノというのは桜の木としては樹齢が短いとされる。だいたいが60年といわれ、中には樹齢100年というソメイヨシノもあったらしいが老木ともなると一気に枯れてしまうし自生しない桜である。またソメイヨシノはクローンの桜であり人間の手によって生み出され、人間の手によって増やされ続けた桜であり、桜の花が先に咲き散った頃に葉がなるといったことから、明治時代に人気が出て、全国各地に植樹され桜の代名詞になってしまった品種である。そして圧倒的に本数が増えたので、後に桜の標本木に選ばれたのでもある。でも標本木が老齢化してしまうと、当然のように標本木を変えてしまうのである。
　現在、東京は靖国神社にあるソメイヨシノを標本木にしているが（1966年に選定。かなりの老木で早く咲く傾向にあるので東京の開花宣言が早いと言う説もある）、大阪では大阪城の西の丸庭園にあるソメイヨシノを標本木にしている。でも全国各地の標本木は大方、各地の気象台内にあるソメイヨシノを標本木として選定しているところが多いようだ。
　ところでこの季節になると必ず出て来る桜の起源説であるが、ソメイヨシノの起源は済州島にあると例の国が難癖をつける。つまり韓国の済州島にある王桜がソメイヨシノの起源だという説。まあ何時もの韓国起源説の主張だから、無視するとして唯一、ソメイヨシノの自生地だからと主張しているのである。そもそも人間が交配して作り上げたソメイヨシノは自生しないのに、何故、自生地だから起源は韓国だと言うのか判りかねるが、実際、写真をみる限りとにかくソメイヨシノと王桜は似ている。だから科学的根拠もなく言ってるのだろう。そしてワシントンのポトマック川にあるソメイヨシノは実は韓国の王桜だという人も現れる始末。お話にならない。このワシントンのソメイヨシノは今から100年以上前に時の東京市長・尾崎行雄が送ったものだとして文献にも残っているし、物的証拠もある。それを韓国起源というのには無理がありすぎる。また王桜とソメイヨシノはDNA鑑定で既に別の種類とされているのに韓国では同一種類で認定されているからこういうことになる。まあ直接には関係ないが、この程度の学者や識者しかいないから韓国はノーベル賞が取れないんだと言えばそれまでだが、ここら辺りはもうはっきりした方が良いなあとは思う。この調子だとこらからも日韓の間で揉め続けることになりそうだし