2008.04.20 (Sun)
第68回皐月賞
3歳クラシックレースの3冠第一関門、皐月賞が行われた。
今年の3歳馬は、昨年の夏の馬インフルエンザ騒ぎで、仕上がりが遅れ、さらに追い討ちをかけるように2月の大寒波がやってきた。これにより調教が思うように行かず、各馬の調整が例年以上に難しかったものと見え、どの馬も安定した成績を残せないでいた。だから重賞ごとに勝ち馬が代わり、唯一2勝したマイネルチャールズが皐月賞の本命に祭り上げられてしまったようなものだった。そんな中で今年の第68回皐月賞(Jpn-Ⅰ・3歳、芝2000m、18頭)が行われたのである。
人気は予想通りマイネルチャールズが1番人気。でも3倍の配当がついているので、断トツの人気馬ではない。波乱要素は十分にある訳だ。2番人気はブラックシェル、3番人気はショナンウアルバ、4番人気はスマイルジャック・・・・・関東馬が1番人気になるのは何と18年ぶり(2004年の1番人気コスモバルクは道営馬)とかで、この間、関西馬の天下だったと言う見方も言出来るのだが、確かに今年の関西馬は近年になく弱い。結局、この現象が大混戦の要因になっているような気がする。今まで最も関西の3歳馬が弱かった年は1981年で、この年の関西馬は重賞ウイナーが全て故障してしまい、皐月賞に出走した関西馬は条件馬ばかりといった珍現象もあった。一方、最も関西馬が強かったのは、1972年の時で、この年はヒデハヤテ、ロングエース、タイテエム、ランドプリンス、アーチデューク、ランドジャガー、ハマノパレード、ユーモンド、マーチスセカンドといった強豪が犇めき合っていたことを思い出す。いずれにしても古い話で、こんな馬名を出しても解る人はかなりのオールドファンだろう。
さあ、そんな状況の中で皐月賞が行われたのである。馬場は良発表ではあるが、昨日来の雨で悪化しているようだ。こうなると追い込み馬は辛いだろう。それで出走各馬の馬体重が発表されたとき、気になった馬がいる。キャプテントゥーレである。前走から-18kgで出てきた。これはマイナス材料にならないかと・・・・・・。
さて、いよいよスタートである。ゲートが開くや川田騎手の芦毛馬キャプテントゥーレが懸命に押してハナを奪おうとしている。外のレッツゴーキリシマもダッシュがいい。ゴチャついているが1、2コーナーを回ってキャプテントゥーレが先頭に出た。2馬身のリードを奪う。2番手にレッツゴーキリシマ、3番手、内にサブジェクト、外にスマイルジャック、5番手ノットアローン、6番手にスズジュピター、7番手スマートファルコン、8番手フサイチアソート、そして1番人気のマイネルチャールズは9番手と真ん中の位置。これは前走よりは後ろ過ぎるが、京成杯の時もこの位置取りだったので心配ないだろう。マイネルチャールズの外にはドリームシグナル、その後に内からタケミカヅチ、外にブラックシェル、さらに後ろレインボーペガサス、ダンツウィニング、その外にショウナンアルバだが、ややかかり気味。後方集団はオリエンタルロック、フローテーションといて、最後方はベンチャーナイン。1000m通過は1分01秒4と遅い。これは前残りの展開である。こんなペースの遅い皐月賞は何時以来だろうか・・・・・。3コーナーにかかる辺り、たまらずショウナンアルバがクビを大きく振りながら上がっていく。一気に上がっていく。600mのハロン棒を通過、キャプテントゥーレは楽。その外にスマイルジャックが接近。4コーナーを回っていよいよ直線コース。先頭にキャプテントゥーレ、その後にレッツゴーキリシマ、スマイルジャックが続く。でもここでキャプテントゥーレは再びスパートする。2馬身、3馬身と差が開く。後続馬も一気に追い出しにかかる。2番手以下は大混戦。マイネルチャールズは5番手から6番手の位置。レッツゴーキリシマの内からタケミカヅチが伸びて来る。あと100m、キャプテントゥーレは捉まりそうもない。逃げ切り濃厚である。2番手争いは激しくなってきた。レッツゴーキリシマの内からタケミカヅチが出ようとするが、外からマイネルチャールズ、そしてブラックシェル、その間をレインボーペガサスが一番良い脚で迫る。2着争いは5頭が横に並んでいるが、1着は完全にキャプテントゥーレ。
1着キャプテントゥーレ 2分01秒7、2着タケミカヅチ 2馬身1/2、3着マイネルチャールズ ハナ、4着レインボーペガサス クビ、5着レッツゴーキリシマ クビ。
ブラックシェルは6着で、ショウナンアルバは14着だった。馬場の悪さを考慮しても勝ち時計は平凡で、レースとしての見応えがなかった。でもキャプテントゥーレは見事だった。バテるかと思ったが直線に入り逆に引き離した辺り、非凡なものを感じる。馬体重が-18kgだったので、気がかりだったのだが、なんのなんの鮮やかに勝ってしまった。ただこの馬が勝ったからといって、ダービーの本命かというと、ダービーはダービーで解らない。でもマイネルチャールズか底を見せてないことと、ショウナンアルバの気性難が解消されれば、まだまだ面白い今年の3歳路線。何が勝つか解らないから面白いのであって、ディープインパクトのように何馬身千切って勝つかといった面白味とは次元の違うものである。でもダービーも1番人気はマイネルチャールズになるだろう。
今年の3歳馬は、昨年の夏の馬インフルエンザ騒ぎで、仕上がりが遅れ、さらに追い討ちをかけるように2月の大寒波がやってきた。これにより調教が思うように行かず、各馬の調整が例年以上に難しかったものと見え、どの馬も安定した成績を残せないでいた。だから重賞ごとに勝ち馬が代わり、唯一2勝したマイネルチャールズが皐月賞の本命に祭り上げられてしまったようなものだった。そんな中で今年の第68回皐月賞(Jpn-Ⅰ・3歳、芝2000m、18頭)が行われたのである。
人気は予想通りマイネルチャールズが1番人気。でも3倍の配当がついているので、断トツの人気馬ではない。波乱要素は十分にある訳だ。2番人気はブラックシェル、3番人気はショナンウアルバ、4番人気はスマイルジャック・・・・・関東馬が1番人気になるのは何と18年ぶり(2004年の1番人気コスモバルクは道営馬)とかで、この間、関西馬の天下だったと言う見方も言出来るのだが、確かに今年の関西馬は近年になく弱い。結局、この現象が大混戦の要因になっているような気がする。今まで最も関西の3歳馬が弱かった年は1981年で、この年の関西馬は重賞ウイナーが全て故障してしまい、皐月賞に出走した関西馬は条件馬ばかりといった珍現象もあった。一方、最も関西馬が強かったのは、1972年の時で、この年はヒデハヤテ、ロングエース、タイテエム、ランドプリンス、アーチデューク、ランドジャガー、ハマノパレード、ユーモンド、マーチスセカンドといった強豪が犇めき合っていたことを思い出す。いずれにしても古い話で、こんな馬名を出しても解る人はかなりのオールドファンだろう。
さあ、そんな状況の中で皐月賞が行われたのである。馬場は良発表ではあるが、昨日来の雨で悪化しているようだ。こうなると追い込み馬は辛いだろう。それで出走各馬の馬体重が発表されたとき、気になった馬がいる。キャプテントゥーレである。前走から-18kgで出てきた。これはマイナス材料にならないかと・・・・・・。
さて、いよいよスタートである。ゲートが開くや川田騎手の芦毛馬キャプテントゥーレが懸命に押してハナを奪おうとしている。外のレッツゴーキリシマもダッシュがいい。ゴチャついているが1、2コーナーを回ってキャプテントゥーレが先頭に出た。2馬身のリードを奪う。2番手にレッツゴーキリシマ、3番手、内にサブジェクト、外にスマイルジャック、5番手ノットアローン、6番手にスズジュピター、7番手スマートファルコン、8番手フサイチアソート、そして1番人気のマイネルチャールズは9番手と真ん中の位置。これは前走よりは後ろ過ぎるが、京成杯の時もこの位置取りだったので心配ないだろう。マイネルチャールズの外にはドリームシグナル、その後に内からタケミカヅチ、外にブラックシェル、さらに後ろレインボーペガサス、ダンツウィニング、その外にショウナンアルバだが、ややかかり気味。後方集団はオリエンタルロック、フローテーションといて、最後方はベンチャーナイン。1000m通過は1分01秒4と遅い。これは前残りの展開である。こんなペースの遅い皐月賞は何時以来だろうか・・・・・。3コーナーにかかる辺り、たまらずショウナンアルバがクビを大きく振りながら上がっていく。一気に上がっていく。600mのハロン棒を通過、キャプテントゥーレは楽。その外にスマイルジャックが接近。4コーナーを回っていよいよ直線コース。先頭にキャプテントゥーレ、その後にレッツゴーキリシマ、スマイルジャックが続く。でもここでキャプテントゥーレは再びスパートする。2馬身、3馬身と差が開く。後続馬も一気に追い出しにかかる。2番手以下は大混戦。マイネルチャールズは5番手から6番手の位置。レッツゴーキリシマの内からタケミカヅチが伸びて来る。あと100m、キャプテントゥーレは捉まりそうもない。逃げ切り濃厚である。2番手争いは激しくなってきた。レッツゴーキリシマの内からタケミカヅチが出ようとするが、外からマイネルチャールズ、そしてブラックシェル、その間をレインボーペガサスが一番良い脚で迫る。2着争いは5頭が横に並んでいるが、1着は完全にキャプテントゥーレ。
1着キャプテントゥーレ 2分01秒7、2着タケミカヅチ 2馬身1/2、3着マイネルチャールズ ハナ、4着レインボーペガサス クビ、5着レッツゴーキリシマ クビ。
ブラックシェルは6着で、ショウナンアルバは14着だった。馬場の悪さを考慮しても勝ち時計は平凡で、レースとしての見応えがなかった。でもキャプテントゥーレは見事だった。バテるかと思ったが直線に入り逆に引き離した辺り、非凡なものを感じる。馬体重が-18kgだったので、気がかりだったのだが、なんのなんの鮮やかに勝ってしまった。ただこの馬が勝ったからといって、ダービーの本命かというと、ダービーはダービーで解らない。でもマイネルチャールズか底を見せてないことと、ショウナンアルバの気性難が解消されれば、まだまだ面白い今年の3歳路線。何が勝つか解らないから面白いのであって、ディープインパクトのように何馬身千切って勝つかといった面白味とは次元の違うものである。でもダービーも1番人気はマイネルチャールズになるだろう。
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