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2007.10.15 (Mon)

京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアム
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 一昨日の土曜日の午後、京都国際マンガミュージアムに行ってきた。京都国際マンガミュージアムって何だ? と言う人に説明すると、2003年4月、日本で唯一のマンガ学科のある大学として知れわたっている京都精華大学から、京都市に京都国際マンガミュージアムの計画を持ち込まれ、京都市と大学が共同研究する中で、地域の色々な方の理解と協力を得て開館されたマンガのミュージアムである。

 場所は烏丸御池という京都のビジネス街の中、もともと龍池小学校のあったところで、閉校されていた建物が残っていたので、改築され昨年の11月にオープンしたのである。所蔵するマンガ資料は20万点というから、日本のマンガミュージアムでは最大で、日本の貴重な歴史資料から現代の人気作品、世界各国の名作まで保存されている。

 私は地下鉄に乗って御池駅を降りて地上に上がると、すぐに場所が判った。小学校が昔からあったことを記憶していたので、探しやすかった。グラウンドが烏丸通に面していて、グラウンドの西側と北側にかけてはL字型の建物が立っている。入り口で500円を払うが入場券を見せれば、その日の間は何度でも出入りできるという。館内に入ると、小学校を改築したということが判り、教室程度の大きさの展示室が幾つか分かれている。

 1階正面には140mの書架に4万冊が並ぶ「マンガの壁」が威容を誇り、閲覧は自由なので、子供達や大人達が、館内の椅子に座ったり、グラウンド一面に敷かれた人工芝の上に寝転がってマンガを読みふけっていた。あいにく私は、ただ見学に来ただけなので、マンガを読もうとは思わなかったが、今後も資料は増やしていくとのことであった。

 地下1階には資料所蔵、研究展示ギャラリーとなっている。1階は喫茶店が入り口の横にあり、マンガのキャラクターのグッズ等を売っているショップもある。さらに奥へ行くと子供図書館、似顔絵コーナー、マンガの描き方の実演を見ることが出来るマンガ工房、各作家が描いた舞妓の絵の展示コーナー等がある。2階に上がるとギャラリーが幾つかあり、未来マンガ研究室と紙芝居コーナーがある。

 拍子木を打ち鳴らしながら歩いている親父さんがいるので、付いて行ったらかつて教室だったろうと思われる所に椅子が並べてあった。そこへ座っていると、先ほどの親父さんが、これから紙芝居をするというので見ることにした。そういえば私も小さい頃は紙芝居というものに接したことがあるが、それ以来の体験かもしれない。・・・ところで、この日の紙芝居で採り上げた話は例によって『黄金バット』であった。また、ここでは創作紙芝居もやっていて、この日は『桃太郎?』であった。・・・・何故?がついているかというと・・・・・・昔、昔、ある所におじいさんとおばあさんが、いませんでした。おばあさんは川で洗濯をしていませんでした。川の上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れてきました。それで海まで流れていきました。・・・・桃は、その後に鬼ヶ島へ流れ着き、桃太郎は鬼に育てられ、村を襲いました・・・・・・・何という結末だ。

 さらには3階へ上がって行くと、マンガ研究室、閲覧室等があり、検索機もあるので、ほとんどのマンガは読もうと思えば見つかるということだそうな。マンガの所蔵品は、今後も増えていきそうであるが、手塚治虫の『ジャングル大帝』フランス語版や青山剛昌の『名探偵コナン』中国語版なんていうのもある。

 私の子供の頃は、マンガばかり読んでいると親に叱られたものであるが、今や日本のマンガはサブカルチャーの優良な輸出品で、世界中で読まれているというから時代も変わったものである。かつての田川水泡『のらくろ』や手塚治虫の数々の作品に、最近のヒット作品まで、全てを網羅してあるのだが、あまりに多すぎて、いざ、何を読めばいいのか困ってしまう。でも今の子は、これだけの中から自分が読みたいものだけを手にとって、館外の人工芝の上に寝転がって夢中で読んでいる。この光景は、昔も今も変わらない。マンガを読む子は、何もテレビゲームばかりをやっているのでもなく、テレビばかりを見ているのでもない。・・・私はここでの子供達の姿を見て、少々、日本の将来に希望が持てるようになった。でも、これは楽観的過ぎるかな・・・・・・・・・?
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