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2008.06.22 (Sun)

梅雨に入って

 入梅してから今年は暫く雨が降らなかった。それで空梅雨なのかと思っていたら、一昨日の帰宅時に土砂降りの雨に見舞われてしまい往生した。するとその夜は激しい雨が降り、昨日は曇天で今にも降りそうな空模様なのに昼間は皆目、雨が降らずジトジトと蒸し暑い1日であった。すると夜になってまた雨が降り出し、今朝からシトシトと雨が降ったりやんだりの鬱陶しさ。気温も高いが湿気が体に堪える。夏は嫌だか梅雨も嫌だ。夏に比べると雨のおかげで気温はさほど上昇しないが、とにかくこの湿度が堪らない。でも日本列島に住んでいる限り(北海道は梅雨は無いと言われる)、梅雨とは縁が切れないが、連日雨が降り続くと流石に嫌気がさす。

 梅雨は太古の昔から日本にはあるものだが、最近はどうも男性的な雨の降り方が顕著になってきたのではないかと思う。それはこのところの気候温暖化の傾向により、雨の降り方まで降る降らないがはっきりしてきたのではないだろうか。だから降る時の雨の量というのは半端じゃない。つまり集中豪雨というもので忽ちのうちに河を氾濫させ家屋を浸水させてしまう。だからこのところ梅雨というと、日本のどこかで必ず水害が起こってしまう。それでも全体の年間降雨量というのは50年ぐらい前に比べて減少傾向にあるようだから渇水の方が心配なのだ。

 年間降雨量は京都で1500余㎜、大阪で1300余㎜程度である。でもこの20年間のデータでの話で、それ以前の降雨量というのは、この数字よりも弱冠多かったようだ。つまり梅雨の降水量もやや減少傾向にある。だから梅雨と言っても毎日降っている訳でもなく、晴れ間が多く、この晴れ間を昔は五月晴れと言ったものである。そして梅雨のことを五月雨(さみだれ)とも言った。そういえば松雄芭蕉の句に・・・・・五月雨を 集めて早し 最上川・・・・・というのがあった。旧暦では今の6月が皐月だったので、五月雨が梅雨にあたることになる。すると時々、若い天気予報官が五月の快晴の日に「五月晴れです」なんてトンチンカンなことを言っているのを聞くが、五月晴れというのは、まさに梅雨の合間の晴れを指すのだから旧暦と新暦を混同して喋っているなあと感じるが、これもご愛嬌か・・・・。

 この季節、日本では冷たい空気を運んでくるオホーツク海気団と南部から暖かい湿った空気を小笠原気団がちょうど日本列島の上空で衝突して押し合いへし合いを行なう。これによって梅雨前線が発達し停滞することにより梅雨が起こるのであるが、どうもこのところ異常気象の傾向が見られ、その梅雨前線が毎年、弱かったり強かったりで空梅雨になったり梅雨が延びて冷夏になったり、とにかく毎年、梅雨と言っても状況が違う。でも総体的には温暖化の影響からか男性的な梅雨が増える傾向にあるようだ。これも人間が産業革命以来、利便性を追求してきた反動によるものだから人間が自分で自分の首を絞めているともいえる。だから誰にも文句は言えないし、気候の変動まで人間は調整できないので、ただ異常気象の起こるがままに身を委ねるしかないのかもしれない。

 今年は今のところ、例年通りの梅雨なのか、それとも長い梅雨になるのか判らない。まさにこの時期に咲く紫陽花のように、毎年、梅雨の傾向は七変化する。紫陽花は気温や湿度によって色がよく変わる花で知られているが、正岡子規がこのように表現している。

 紫陽花や きのふの誠 きようの嘘

 紫陽花は毎日、観察しているととにかく色が変化しているし、時間帯によってもよく変わる。まさに最近の梅雨の傾向と似ている。空梅雨かと思えば一転して豪雨が続くし、局地的にも天候が異なる。それこそ変化の激しい紫陽花のように、本当に気象予報士泣かせの最近の梅雨である。だから紫陽花の花言葉は「移り気」なのかもしれないが・・・・・・・・・・。
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