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2008.11.29 (Sat)

嵐山に行く

 去りし秋の日々を惜しみつつ、錦秋の嵐山へ行った。京都の昔からの景勝地として名高い嵐山であるが、私は家から近かったということもあって、子供の頃はよく来たものである。でもこのところ年に1度か2度も来ないだろう。灯台下暗しというのでもないが、身近過ぎて行く気も起こらないというのが真相なのだが、久々に訪れてみると相変わらずの人出で、人気は全国区なのだろうか・・・・・。京都の人以外だと、嵐山というのはどの程度の認知度があるのかなあ・・・、私の知る範囲ではないが、とにかくこの季節、あきれ返るほど人が溢れてくる。午前10時で、阪急嵐山駅の前は人でごったがえしていた。そして、人々は駅前から決まって渡月橋の方面に向って歩くのである。

 どうも関西の人間ばかりではないようだ。色々なお国言葉が乱れ飛ぶ。渡月橋は人で溢れ、歩道が左側一方通行に規制されているというのも、観光シーズだからこそであるが、これだけ人が多いとウンザリする。朝の早い時間から観光バスで乗り込んでくるのだから仕方がないかもしれないが、バスの排ガスは何とかならないだろうか・・・・・。それとマイカー族・・・・・。歩道からはみ出した人と、クラクションを鳴らす車が入り乱れて、喧騒がやむことは無い。これではゆっくり観光気分というものでもないだろうに・・・・・。せっかく遠方から京都の嵐山までやって来たものの、人混みだけが印象に残ったのでは話にならない。皆さん、よりによってこんな季節に、よくぞ京都に来られますね・・・笑。

 最も人混みに揉まれるのを覚悟で来ている小生もご同慶の至りはあるが、私はその気になれば何時でも来れるが、遠方からやって来るとなると、おいそれとは行かないだろう。だから良い印象を持って帰ってもらいたいというのは、京都在住の人間の一致した意見ではあるが、ただ一言、言わせて貰うならば、近年の紅葉はショボクなりました。どういえばいいのだろうか、紅葉の赤味度が落ちたというしかなく、20、30年前の京都の紅葉に比べれば、物足りないといわざるを得ない。それもこれも地球温暖化という現象に左右されているのだろうけども、30年前、11月中旬には見頃だった紅葉が、このところ、11月末が見頃という状況が毎年のように続いている。それに紅葉もせずに落葉する楓が数多く見られるようになったのも、この数年来の傾向である。このままだと、あと30年もすると、12月の紅葉が当たり前となり、紅葉の度合いも年々、低くなっていくかもしれない・・・・・・こりゃ、ますます地球はやばいぞ!

 と小生は、最近、毎年のように紅葉狩りに訪れては、ぼやきまくっているのであります。

 定番の風景。桂川左岸の下流から嵐山を後背にして渡月橋を写す。
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 ※これより下の写真はクリックして下さい。拡大します。
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 渡月橋から法輪寺を望む。
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 天龍寺にて。
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 苔と楓(天竜寺にて)。
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 珍しく保津川(桂川)の右岸の上流から渡月橋を撮る。
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 保津峡を望む。
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 保津川の向こう側には百人一首で有名な小倉山が・・・・・。 
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 十三まいり(京都でよく行なわれている行事)で知られている法輪寺に上がってみた。そこからは御室の双ヶ丘が見える。さらにその後背には、うっすらと比叡山が・・・・・。
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 何時もとは逆で法輪寺から渡月橋を見下ろす。
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 法輪寺からは曼荼羅山の鳥居形(大文字五山送り火の一つ)も見える。
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 法輪寺の多宝塔。渡月橋からは、いつも視界に入ってくる塔。
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 ※十三詣り・・・・・ 十三参り(じゅうさん まいり)は、旧暦の3月13日(現在では月遅れで新暦の4月13日)の間、数え年13歳に成った少年少女が元服を迎え大人と成ったことに感謝して、これから先の万物の福徳と英知を授かるために、虚空蔵菩薩に参詣する行事であり、知恵詣り、または、智恵もらいとも云う。3月13日,4月13日,5月13日。『知恵詣り』」とも呼ぶ。数え年で13歳になった男女が、健康を願い参詣する。また、お詣りが済んだ後の帰路、渡月橋を渡るまで、後ろを振り返ると知恵が本堂に帰ってしまうという言い伝えがある
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