2007.10.29 (Mon)
たまには野球の話でも・・・
野球は苦手なのである。苦手というのは、けして野球が嫌いというのではない。野球は面白いゲームだとは思う。でもプロ野球は皆目、観ない。いや、観なくなったのだ。
私が子供の頃といえば、ガキどもが広場で必ず野球をやっていた。軟球で野球をするのだが、私はグローブを持ってなかった。それでキャッチボールを小学生の3年生になるまで1度もやったことが無かった。だからグローブというものを初めて手にして、キャッチボールを始めたものだが、巧くボールがグローブに収まってくれない。小さい頃から親とキャッチボールをやっていた子は巧かった。そして、バットを初めて握ったのも、その頃だった。最初はスウィングしてもボールがバットに当らない。空振りばかりでは野球をやっていても馬鹿らしくなってくる。それで、私はボールを蹴るサッカーの方が興味が沸いてきて、サッカー少年になっていくのだが・・・・・・・。
こういった事情で野球が今までも巧くない。だから内野なんか守るとトンネルばかりで、恥ばかりかいていた。まあ、小学校高学年になるとキャッチボールは人並みには出来るようになったと思う。特に金田正一や稲尾和久、村山実、杉浦忠、江夏豊の真似をして投げるのは得意だった。
こんな調子だから野球は下手であったが、当時の少年の大半が野球好きだったように私もプロ野球の試合はよく観ていた。あの頃は、小学生の大半が巨人ファンではなかったかと思う。これは漫画やテレビの影響が多く、少年マガジンで連載されていた『ちかいの魔球』(ちばてつや)、『黒い秘密兵器』(一峰大二)、『巨人の星』(川崎のぼる)等が巨人の選手を主人公にしていたせいである。それと、当時のテレビが野球中継を行う場合、巨人対○○に限られていたというのもある。明けてもくれても巨人の試合を毎日々々観せられているのだから、純情な子供達は当然のように巨人ファンになってしまうだろう。特にあの頃は、長島茂雄に売り出し中の王貞治と2枚看板が揃った巨人が黄金時代を築きつつある時代だったから、当たり前のように巨人ファンだらけになっていたような気がする。本当に今では信じられない現象だが・・・・。
ところで当時からへそ曲がりの私は、当然のようにアンチ巨人になってしまった。だが、アンチ巨人で関西在住だから、阪神ファンになってしまうのかというと、これが違うのである。私の亡くなった親父は阪神ファンであったが、私はセントラル・リーグに背を向け、パシフィック・リーグの南海ホークスのファンになってしまったのである。だから巨人とも阪神とも日頃から試合をする訳ではない。そしてテレビ放送もあまり無い。これがパ・リーグ在籍の球団の宿命である。ラジオでは中継を時々やっていたようであるが、我が家にはトランジスター・ラジオが無かった。それで南海ホークスの試合結果は翌日の新聞で知る有様であった。
さて、プロ野球が嫌いになった原因は色々とあって、話せば長くなるから、ここでは述べない。これは長年の積み重ねなので、突然に嫌いになったのではない。今から20年近く前、南海ホークスが身売りして球団が消滅した。これを機に私は完全にプロ野球を観ることを止めた。それで野球に興味が無くなったのかというと、そうでもなくNHKが衛星放送を始めるに及んで、私は大リーグの試合中継を観るようになった。やはり昔から、アメリカの大リーグというものに興味があって、小学生の頃、ミッキー・マントルやロジャー・マリス、サンデー・コーファックス、ウィリー・メイズのプレーに憧れたものである。
そんな理由もあって、大リーグばかりを観ていた時期がある。まだ野茂がドジャースに入団する前のことである。それが、最近は大リーグも観る気が起こらなくなってしまったから、野球に対して嫌悪感があるのかもしれない。
今日、松坂のいるボストン・レッドソックスがワールド・シリーズでコロラド・ロッキーズに4連勝し、見事に大リーグチャンピオン・チームになったが、そもそも、レッドソックスのレギュラーで生え抜きがいったい何人いると思うのか・・・・・・。私の知る限りレッドソックスに10年以上在籍している選手はキャッチャーのジェイソン・ヴァリテックとナックルボーラーのティム・ウェイクフィールドぐらいのものではないだろうか。残りのメンバーはみんな大金で移籍してきた選手ばかりで、結局、最近の大リーグは潤沢な資金を持っているチームが実力のある選手を集め、覇権を勝ち得るといった現象が続いていて、弱小球団が新人の頃から、素質ある選手を育成して優勝を争うなんてことは皆無になってしまったのである。
現在の大リークでは、1年の間に3チームぐらい移籍する選手が珍しくないし、10年もすれば全選手が入れ替るぐらい流動が激しい。球団が選手を買い、選手も自身の実力を売る。こんな具合だから、大金を叩ける球団ばかり優勝することとなる。覇権を金で買うといったご時勢が今の大リーグであり、また日本のプロ野球なのである。これは何も野球だけではなく、ブロ・サッカーにも言えるのだが、イングランドのチェルシーやスペインのレアル・マドリッドといったところは如何なものだろうか・・・・・。スポーツも何十億という単位で選手が移動するようになってしまった。もう、かつて私が興味を持ったヨーロッパ・サッカーでもなくなってしまった。だから、だんだんとスポーツ嫌いになってしまう。昔は良かったなあ・・・なんて言いたくないが、時代の趨勢には逆らえないのかもしれない。でも寂しい・・・・。
私が子供の頃といえば、ガキどもが広場で必ず野球をやっていた。軟球で野球をするのだが、私はグローブを持ってなかった。それでキャッチボールを小学生の3年生になるまで1度もやったことが無かった。だからグローブというものを初めて手にして、キャッチボールを始めたものだが、巧くボールがグローブに収まってくれない。小さい頃から親とキャッチボールをやっていた子は巧かった。そして、バットを初めて握ったのも、その頃だった。最初はスウィングしてもボールがバットに当らない。空振りばかりでは野球をやっていても馬鹿らしくなってくる。それで、私はボールを蹴るサッカーの方が興味が沸いてきて、サッカー少年になっていくのだが・・・・・・・。
こういった事情で野球が今までも巧くない。だから内野なんか守るとトンネルばかりで、恥ばかりかいていた。まあ、小学校高学年になるとキャッチボールは人並みには出来るようになったと思う。特に金田正一や稲尾和久、村山実、杉浦忠、江夏豊の真似をして投げるのは得意だった。
こんな調子だから野球は下手であったが、当時の少年の大半が野球好きだったように私もプロ野球の試合はよく観ていた。あの頃は、小学生の大半が巨人ファンではなかったかと思う。これは漫画やテレビの影響が多く、少年マガジンで連載されていた『ちかいの魔球』(ちばてつや)、『黒い秘密兵器』(一峰大二)、『巨人の星』(川崎のぼる)等が巨人の選手を主人公にしていたせいである。それと、当時のテレビが野球中継を行う場合、巨人対○○に限られていたというのもある。明けてもくれても巨人の試合を毎日々々観せられているのだから、純情な子供達は当然のように巨人ファンになってしまうだろう。特にあの頃は、長島茂雄に売り出し中の王貞治と2枚看板が揃った巨人が黄金時代を築きつつある時代だったから、当たり前のように巨人ファンだらけになっていたような気がする。本当に今では信じられない現象だが・・・・。
ところで当時からへそ曲がりの私は、当然のようにアンチ巨人になってしまった。だが、アンチ巨人で関西在住だから、阪神ファンになってしまうのかというと、これが違うのである。私の亡くなった親父は阪神ファンであったが、私はセントラル・リーグに背を向け、パシフィック・リーグの南海ホークスのファンになってしまったのである。だから巨人とも阪神とも日頃から試合をする訳ではない。そしてテレビ放送もあまり無い。これがパ・リーグ在籍の球団の宿命である。ラジオでは中継を時々やっていたようであるが、我が家にはトランジスター・ラジオが無かった。それで南海ホークスの試合結果は翌日の新聞で知る有様であった。
さて、プロ野球が嫌いになった原因は色々とあって、話せば長くなるから、ここでは述べない。これは長年の積み重ねなので、突然に嫌いになったのではない。今から20年近く前、南海ホークスが身売りして球団が消滅した。これを機に私は完全にプロ野球を観ることを止めた。それで野球に興味が無くなったのかというと、そうでもなくNHKが衛星放送を始めるに及んで、私は大リーグの試合中継を観るようになった。やはり昔から、アメリカの大リーグというものに興味があって、小学生の頃、ミッキー・マントルやロジャー・マリス、サンデー・コーファックス、ウィリー・メイズのプレーに憧れたものである。
そんな理由もあって、大リーグばかりを観ていた時期がある。まだ野茂がドジャースに入団する前のことである。それが、最近は大リーグも観る気が起こらなくなってしまったから、野球に対して嫌悪感があるのかもしれない。
今日、松坂のいるボストン・レッドソックスがワールド・シリーズでコロラド・ロッキーズに4連勝し、見事に大リーグチャンピオン・チームになったが、そもそも、レッドソックスのレギュラーで生え抜きがいったい何人いると思うのか・・・・・・。私の知る限りレッドソックスに10年以上在籍している選手はキャッチャーのジェイソン・ヴァリテックとナックルボーラーのティム・ウェイクフィールドぐらいのものではないだろうか。残りのメンバーはみんな大金で移籍してきた選手ばかりで、結局、最近の大リーグは潤沢な資金を持っているチームが実力のある選手を集め、覇権を勝ち得るといった現象が続いていて、弱小球団が新人の頃から、素質ある選手を育成して優勝を争うなんてことは皆無になってしまったのである。
現在の大リークでは、1年の間に3チームぐらい移籍する選手が珍しくないし、10年もすれば全選手が入れ替るぐらい流動が激しい。球団が選手を買い、選手も自身の実力を売る。こんな具合だから、大金を叩ける球団ばかり優勝することとなる。覇権を金で買うといったご時勢が今の大リーグであり、また日本のプロ野球なのである。これは何も野球だけではなく、ブロ・サッカーにも言えるのだが、イングランドのチェルシーやスペインのレアル・マドリッドといったところは如何なものだろうか・・・・・。スポーツも何十億という単位で選手が移動するようになってしまった。もう、かつて私が興味を持ったヨーロッパ・サッカーでもなくなってしまった。だから、だんだんとスポーツ嫌いになってしまう。昔は良かったなあ・・・なんて言いたくないが、時代の趨勢には逆らえないのかもしれない。でも寂しい・・・・。
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