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2008.12.28 (Sun)

第53回有馬記念

 今年の競馬もいよいよ有馬記念で締めくくりと成る。今年の有馬記念は結局、ディープスカイもウォッカもオウケンブルースリも出ず、やや小粒となったが、女傑と呼ばれたトウメイ以来、37年ぶりの牝馬優勝の可能性のあるダイワスカーレット、2連覇のかかるマツリダゴッホ、最近、急速に実力をつけたスクリーンヒーロー、フランス帰りの古豪メイショウサムソン、復活なるかカワカミプリンセス、昨年の菊花賞馬アサクサキングス・・・・と多士済々である。群雄割拠という声もあるが、蓋を開けて見ないと勝負事はわからない。そんな中で1番人気にダイワスカーレットが支持されたというのも、この牝馬の実力を人は高く評価していることであろうか。2番人気はマツリダゴッホ、3番人気はスクリーンヒーロー、4番人気はメイショウサムソン、5番人気アルナスラインであった。

 いよいよ10万人に満たないファンが見守る中、ファンファーレが鳴る。このところ有馬記念は10万人も入らないのだなと驚く。不景気ということもあるが、今年の競馬のつまらなさを如実に現している数字ともいえるだろう。私が最後に現場で観た有馬記念の時は、観衆178000人という驚異的な数字をはじき出していたが、それも18年も前のことになる。有馬記念を初めてテレビの生中継で観たのは1966年のコレヒデが勝った時だから、かれこれ40年以上になる。最も昔から嫌いな競馬場の中山で行なうので、余り好きなレースではないが、今や年末の風物詩となっている。馬券の売り上げも№1だし、盛り上がりもと言いたいが、今年は中山が不向きと思ったのかウオッカもディープスカイも出てこなかった。でもこの考えは同意できる。私が調教師なら同じ選択をするだろう。つまり有馬記念が特別なレースであるという考えは、もうそろそろ捨てたほうがいいだろう。あきらかに中山巧者という馬が昔からいるのだから、このような馬に機会を与えればいいと思う。東京の2400mと中山の2500mは、全く別のレースになってしまうことはよく知られていることであるし、各馬の個性によって使うレースも選ぶ時代に入ってきたのではないだろうか。

 前置きが長くなったが第53回グランプリ有馬記念(GⅠ・3歳以上、芝2500m、14頭)のスタートが切られた。ダイワが行くのかと観ていたら案の定ダイワスカーレットが外から先頭を奪った。でも同様に逃げて2着になった昨年と違って、今年は最初から行くと決めていたようなハナの奪い方だった。これは1974年に逃げて大楽勝したタニノチカラを彷彿とするような気合の入り方だ。一方マツリダゴッホはスタートが悪かったのか、後ろから行ってるけど大丈夫か?

 ダイワが先頭に立ち、2番手に内からカワカミプリンセス、それとフランス帰りのメイショウサムソンも先行する。さらに外からアサクサキングス、先頭を行くダイワスカーレットをマークするように3頭、4頭が並んで追う展開である。正面スタンド前を通過してダイワ先頭、2番手にカワカミプリンセス、3番手メイショウサムソン、4番手アサクサキングス、5番手にエアジバング、その後、内にコスモバルク、さらにフローテーション、早めにベンチャーナインが行き、スクリーンヒーロー、ドリームジャーニー、マツリダゴッホ、アルナスラインと続き、アドマイヤモナークが最後方。

 ラップタイムは6.9---11.2---11.9---11.2---11.9---13.0と900m通過が53秒1、1100m通過が1分06秒1と平均ラップを刻んでいる。よどみのないペースで淡々としているが、向こう正面でメイショウサムソンが2番手に上がる。3コーナーで予想外の後方にいたマツリダゴッホが動き出した。中山の3コーナーで動くのはこの馬の必勝パターンであるが、今日はいつもより道中の位置が後ろ過ぎるぞ。3コーナーから4コーナーにかけて各馬が動く。4コーナーで内から外にかけて4頭、5頭と横に拡がった。ダイワが先頭、メイショウサムソン、アサクサキングス、フロ-テーション、スクリーンヒーロー、マツリダゴッホが先団にとりついた。さあ直線に向く。

 ダイワスカーレット先頭、そこへスクリーンヒーローが捉まえようと接近する。さらに昨年の再現を狙ったマツリダゴッホももやって来る。しかし直線に入ってからのダイワスカーレットは強かった。かつてのタニノチカラがハイセイコー、タケホープをぶっちぎったように、ダイワは後続を逆に突き放そうとしている。私はここでダイワスカーレットの優勝を確信した。問題は2着争いである。あと100mのところまでスクリーンヒーローが粘っていたが、最後方にいたアドマイヤモナークが追い込んできた。またドリームジャーニーとエアシェイディも叩き合って上位争いに加わる。でもダイワスカーレットは悠々とゴールイン。

 1着ダイワスカーレット 2分31秒5、2着アドマイヤモナーク 1馬身3/4、3着エアシェイディ 3/4、4着ドリームジャーニー ハナ、5着スクリーンヒーロー クビ。

 ダイワスカーレットは強かった。とうとうトウメイ以来、37年振りの牝馬の優勝馬が出た。トウメイが勝った時は私は高校生だった。あの時は馬の流感騒ぎで、有馬記念当日にカミタカ、メジロアサマ、アカネテンリュウの3頭が取り消してしまい、6頭だけの寂しい有馬記念となったが、靄の中、後方に待機したトウメイが直線で差し脚を決め快勝した。

 考えてみれば有馬記念を勝つ牝馬というのは、そうとうの器でないと出来ない芸当であるが、トウメイトいう牝馬も強かった。31戦16勝2着10回3着2回という堅実な小柄な牝馬だった。トウメイは前走の天皇賞も勝っているからその実力は抜きん出ていたが、今と違って当時は秋の天皇賞も3200mだったことを考えると、怖ろしいスタミナを持っていた牝馬だった気がする。でも当時はマイルの女王と言われていたのだが・・・・・。

 トウメイと比較してダイワスカーレットはどうだと聞かれると時代が違うので困るが、ダイワスカーレットも間違いなく史上に残る名牝であることに間違いはない。ただトウメイのようにマイルから3200mまで勝ったという馬は2度と出ないかもしれない。今では距離別で覇を競うという時代であるからして比較は困難である。

 でもダイワを潰しにかかった馬がみんな沈没してしまい、後方にいた馬が2着から4着まで占めたということは、如何にダイワスカーレットの力が出色のものであったかということになる。メイショウサムソンが8着になり、アサクサキングスがシンガリ大敗というのは、何を意味するのか。まだダイワスカーレットは引退するという話も出てないので、来年はまたまたウオッカとの対決が待っているであろう。しかし、こう牝馬ばかりが強いと牡馬は何をやっているのかということになる。

 出でよ真の牡馬のチャンピオンホース・・・・・・。

 トウメイの勝った1971年の有馬記念。流感騒ぎでたった6頭立て。


 タニノチカラの勝った1974年の有馬記念。逃げて楽勝した。


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*Comment

♪ご無沙汰しています

 まりんさん、お元気ですか。ご無沙汰しています。今年は体調を崩されたようで、ブログの更新もままならなかったようですが、お元気になられましたでしょうか。

 来年は体調ももどられて、良い1年であってほしいですね。それで、私も最近はブログが停滞していまして、これではいけないのでしょうが、以前ほど時間がとれなくなりました。こんな調子ですから、余所のブログ訪問もなかなか出来ずにいます。でも来年からは、すこしでも合間をみて、訪問したいと思いますので、ヨロシクお願いします。
uncleyie |  2008.12.31(水) 11:50 |  URL |  【コメント編集】

♪uncleyieさん、お久しぶりです*^^*

今年は、体調崩しっぱなしのまりんの1年で、なかなか訪問して足跡を残すこともできなかったことを、深く反省しております*^^*(^^ゞ
せめて、1年の感謝を込めてご挨拶をと思い、敷居が高くなっているのを飛び越えて(笑)ご挨拶にあがりました。
有馬記念、ダイワスカーレットという牝馬に圧勝されましたが、本当に楽々と逃げ切られてしまいましたねー。プリンセスの復活を信じて応援していたまりんですが、もう本当に負けてしまった悔しさよりも、先行した中で粘りに粘ったので満足しています(笑)
プリンセスは来年も続行が今の所決まっているようなので、せめてリベンジができるようなレースにウオッカともども出走して欲しいなーと思うばかりです*^^*
来年も、ぽこあぽこもーど全開となりそうなまりんになりそうですけど、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。^^
ゆうまりん |  2008.12.30(火) 13:21 |  URL |  【コメント編集】

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