2009.03.21 (Sat)
リニューアル甲子園
今日からの選抜高校野球の開幕にあわせて一昨年からリニューアルの工事が進められていた甲子園球場が遂に完成した。それで今日から一般客にお披露目となったので見物に行ってきた。
最近、選抜高校野球は人が入らなくて、何時も空席が目立つから開会式が終われば入れるだろうと考え、午前11時頃に阪神甲子園球場へ到着した。甲子園球場に来るのは、3年半ぶりぐらいだろうか、久々に訪れてみたが外観が見事に変わっていた。かつての甲子園は蔦に囲まれていて風格はあるが、とにかく古臭くて汚い球場であった。外野も内野もコンクリートがむき出しになっていて、到る所が痛んでいた。外野スタンドの下の通路などは窓ガラスもなく、風が筒抜けになっていた。大正時代に造られた古い球場だから仕方が無いものの、最近に造られた野球場から比べると設備面で劣っていて、薄汚い巨大建築物といった按配であった。
そういうことでリニューアルされた甲子園球場がどのようなものなのか見物がてらに訪れてみたが・・・・・煉瓦を積み上げたような外観に、アメリカにあるボールパークを思い出した。でも蔦で張り巡らされた以前の甲子園とのイメージが一つもわいて来ず残念ではある。何れ蔦を絡ませるのだろうか・・・・・・・甲子園=蔦と考えていると見事に期待を裏切られてしまう。さて、チケットを購入して内野席に入ろうかと思ったら、何と全席売り切れだという。最近、選抜大会は人気がなく、開会式直後の試合でも空席だらけだというこの数年の例を見ているだけに、内野席が売り切れ完売だというから驚いた。やはり好天で土曜日、それにリニューアルだというから一度、見てみたいという人が殺到したのか・・・・・・。やむなく無料席の外野へ回る羽目に・・・・。
うーん、外野も満席であった。何ということか。しかし、原因が判った。開会式直後の試合に大阪代表の新鋭・金光大阪高校が登場しているからだった。そのことを知らずに球場までやってきたのは、実に迂闊だったことに気がついた。だから外野スタンドの入り口付近にある場内テレビで試合を観るという情けなさ。でも、この試合が終わりさえすれば人が帰るだろうと予想し、球場周辺をうろつく事にした。そういえば外野の中の通路が見事に美しくなっていた。トイレも階段も、売店も、全て見違えっている。かなりの時間ウロウロしたが、なかなか試合が終わらないので待ちくたびれて、名物の甲子園カレーを食べる。味自体は悪くないが、ご飯が団子のようになっているし、それに量も少なすぎる。これに魚のフライを加えて700円とはボッタくり。まさしく球場価格というやつである。
それにしても締りのない試合である。リードしてもすぐに追いつかれる金光。金光も倉敷工も打線は活発だが、どちらも投手の球に力がない。制球力でもっているのに、四球、死球でピンチになるし、それをお互いが拙攻でチャンスを潰す。また倉工にエラーが出たりして金光が追加点を奪うが、その裏にはきっちり点を与えている。9回の表に金光が3点を追加して9対6になり、ようやく勝負ありで、これまで甲子園で一度も勝った事のない金光大阪が初勝利目前という時に、投手が無意味にストレートで四球を与え、自らピンチを招くとすっかり浮き足立ってしまい、あっという間に同点。とうとう延長戦に突入だ。
ああ、早く終わってくれないかなあとばかり考えていたのに、とんでもない乱戦になってしまった。結局、金光は幾らリードしても、その裏に必ず返されるという試合展開に陥り、11回で逆転サヨナラ負けを喫してしまった。スコアは11対10というから、好試合に思えるが、かなり内容はお粗末。もっと締りのある試合を期待したのに、なんだこれは。3時間も試合が延びてしまい、結局、くたびれ果てて、内野席に入ることは諦めた。
帰りの電車内で、「甲子園に3度も出て、初戦でいつも負けてるのは、金光ぐらいやろ。大阪の恥やから2度と出てくるな」と話している若者がいたが、それはないだろう。選手は負けたくて試合をやっているのではないし、勝負は時の運。確かに大阪の代表にしては甲子園で勝ったことが無い学校というのも珍しい。つまり本番で弱いのかもしれない。試合を観ていて(ほとんどテレビだったが)、守りに入ったときの精神力の弱さが露呈された形となったが、一応、大阪府の代表であることにはかわりない。この学校も何れ校歌を甲子園で聴ける日が来るよ。
この学校は阪急京都線の上牧駅に程近い高槻市内のハズレにある高校だが、私が若い頃に、突如として創設された学校だ。かつて電車内から見えていたゴルフの打ちっ放し場が閉鎖されたと思いきや、その跡地に出現した高校である。まだ歴史も浅い高校であるが、最近は野球やサッカーが全国大会に出るようになったから注目していた。でも本大会では何時も負けている。だから全国大会で初戦突破したときから、この学校の新たな一ページが始まるのだろう。
何だかリニューアルした甲子園を見に来ただけなのに、長い長い延長戦に付き合わされてしまった。また日を改めて、夏にでも来て見ようか・・・・。
甲子園球場の正面。蔦が絡まってなく雰囲気が違っていた。


ライトスタンドの下の通路からスコアーボード付近を撮る。外野も満席である。

ライトスタンドから内野を望む。銀傘が長くなっていた。

銀傘の下には個室の観覧席ロイヤルシートが設けてあった。

照明塔もスリムになり、以前あった柱が撤去され観やすくなった。

最近、選抜高校野球は人が入らなくて、何時も空席が目立つから開会式が終われば入れるだろうと考え、午前11時頃に阪神甲子園球場へ到着した。甲子園球場に来るのは、3年半ぶりぐらいだろうか、久々に訪れてみたが外観が見事に変わっていた。かつての甲子園は蔦に囲まれていて風格はあるが、とにかく古臭くて汚い球場であった。外野も内野もコンクリートがむき出しになっていて、到る所が痛んでいた。外野スタンドの下の通路などは窓ガラスもなく、風が筒抜けになっていた。大正時代に造られた古い球場だから仕方が無いものの、最近に造られた野球場から比べると設備面で劣っていて、薄汚い巨大建築物といった按配であった。
そういうことでリニューアルされた甲子園球場がどのようなものなのか見物がてらに訪れてみたが・・・・・煉瓦を積み上げたような外観に、アメリカにあるボールパークを思い出した。でも蔦で張り巡らされた以前の甲子園とのイメージが一つもわいて来ず残念ではある。何れ蔦を絡ませるのだろうか・・・・・・・甲子園=蔦と考えていると見事に期待を裏切られてしまう。さて、チケットを購入して内野席に入ろうかと思ったら、何と全席売り切れだという。最近、選抜大会は人気がなく、開会式直後の試合でも空席だらけだというこの数年の例を見ているだけに、内野席が売り切れ完売だというから驚いた。やはり好天で土曜日、それにリニューアルだというから一度、見てみたいという人が殺到したのか・・・・・・。やむなく無料席の外野へ回る羽目に・・・・。
うーん、外野も満席であった。何ということか。しかし、原因が判った。開会式直後の試合に大阪代表の新鋭・金光大阪高校が登場しているからだった。そのことを知らずに球場までやってきたのは、実に迂闊だったことに気がついた。だから外野スタンドの入り口付近にある場内テレビで試合を観るという情けなさ。でも、この試合が終わりさえすれば人が帰るだろうと予想し、球場周辺をうろつく事にした。そういえば外野の中の通路が見事に美しくなっていた。トイレも階段も、売店も、全て見違えっている。かなりの時間ウロウロしたが、なかなか試合が終わらないので待ちくたびれて、名物の甲子園カレーを食べる。味自体は悪くないが、ご飯が団子のようになっているし、それに量も少なすぎる。これに魚のフライを加えて700円とはボッタくり。まさしく球場価格というやつである。
それにしても締りのない試合である。リードしてもすぐに追いつかれる金光。金光も倉敷工も打線は活発だが、どちらも投手の球に力がない。制球力でもっているのに、四球、死球でピンチになるし、それをお互いが拙攻でチャンスを潰す。また倉工にエラーが出たりして金光が追加点を奪うが、その裏にはきっちり点を与えている。9回の表に金光が3点を追加して9対6になり、ようやく勝負ありで、これまで甲子園で一度も勝った事のない金光大阪が初勝利目前という時に、投手が無意味にストレートで四球を与え、自らピンチを招くとすっかり浮き足立ってしまい、あっという間に同点。とうとう延長戦に突入だ。
ああ、早く終わってくれないかなあとばかり考えていたのに、とんでもない乱戦になってしまった。結局、金光は幾らリードしても、その裏に必ず返されるという試合展開に陥り、11回で逆転サヨナラ負けを喫してしまった。スコアは11対10というから、好試合に思えるが、かなり内容はお粗末。もっと締りのある試合を期待したのに、なんだこれは。3時間も試合が延びてしまい、結局、くたびれ果てて、内野席に入ることは諦めた。
帰りの電車内で、「甲子園に3度も出て、初戦でいつも負けてるのは、金光ぐらいやろ。大阪の恥やから2度と出てくるな」と話している若者がいたが、それはないだろう。選手は負けたくて試合をやっているのではないし、勝負は時の運。確かに大阪の代表にしては甲子園で勝ったことが無い学校というのも珍しい。つまり本番で弱いのかもしれない。試合を観ていて(ほとんどテレビだったが)、守りに入ったときの精神力の弱さが露呈された形となったが、一応、大阪府の代表であることにはかわりない。この学校も何れ校歌を甲子園で聴ける日が来るよ。
この学校は阪急京都線の上牧駅に程近い高槻市内のハズレにある高校だが、私が若い頃に、突如として創設された学校だ。かつて電車内から見えていたゴルフの打ちっ放し場が閉鎖されたと思いきや、その跡地に出現した高校である。まだ歴史も浅い高校であるが、最近は野球やサッカーが全国大会に出るようになったから注目していた。でも本大会では何時も負けている。だから全国大会で初戦突破したときから、この学校の新たな一ページが始まるのだろう。
何だかリニューアルした甲子園を見に来ただけなのに、長い長い延長戦に付き合わされてしまった。また日を改めて、夏にでも来て見ようか・・・・。
甲子園球場の正面。蔦が絡まってなく雰囲気が違っていた。


ライトスタンドの下の通路からスコアーボード付近を撮る。外野も満席である。

ライトスタンドから内野を望む。銀傘が長くなっていた。

銀傘の下には個室の観覧席ロイヤルシートが設けてあった。

照明塔もスリムになり、以前あった柱が撤去され観やすくなった。

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