2009.04.29 (Wed)
豚インフルエンザ
ゴールンウイークに突入かという矢先に豚インフルエンザ拡大の知らせが届き、このところ連日マスメディアで大騒ぎである。豚インフルエンザの感染が確認された人数は、4月28日午前9時現在でアメリカで44人、カナダが6人、イギリス2人、スペイン1人、メキシコに至っては死者が152人で感染者数及び感染が疑わしき人は約2000人を数えている。感染と確認されてないが、感染を疑われている人がいる国はブラジル、コロンビア、チリ、フランス、スイス、オーストリア、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、イタリア、イスラエル、ニュージーランド、それに隣国の韓国、そして香港にも出現した。何だか1ヶ月もしない間に瞬く間に広まったようだ。
豚というのは人や鳥のA型インフルエンザに感染しやすい動物といわれ、過去に豚インフルエンザが人に感染した例としては、1976年2月アメリカのニュージャージーの陸軍基地で約500人が感染し1人の死者を出した例が報告されていて、1988年にもアメリカで流行したことがある。豚インフルエンザが初めて見つかったのもアメリカで、1930年にアイオワ州で確認されたのが最初の報告例である。
ただ今回はメキシコでの感染被害が酷く、今のところ死者が出ているのもメキシコだけである。ただ今回の豚インフルエンザ騒動で思うのは、使者が多数出ているメキシコが発生源なのかというと、どうもそうではないというよりも真相がまだ掴めてないようだ。メキシコでは4月の2日より前に4歳の男児が豚インフルエンザに感染していたということが最近判明したばかりだし、その2週間後の13日になってオアハカ州で初の死者が出た。この間に猛烈なスピードで感染が拡大したものと思われる。このメキシコで最初に豚インフルエンザが発見されたところというのは、山間部の村で、周辺には大規模な養豚場があり、廃棄物によって周辺の水や空気が汚染されたとして住民達の抗議運動が続いていて、今年2月には既に体調不良を訴える住民が続出していたとされ、ここが豚インフルエンザの発生源ではないかという人もいるが真相は判らない。何故ならメキシコで豚インフルエンザと男児が確認される以前に、アメリカのカリフォルニア州では3月28日に9歳の少女が豚インフルエンザと思わしき症状をを発祥しているからだ。また同じカリフォルニア州で3月30日、10歳の少年が同様に発祥しているし、4月5日にはやはりカリフォルニア州で54歳の父と16歳の娘が発祥。10日にテキサス州で少年2人が発祥。12日にカリフォルニア州で41歳の女性が発祥。そして13日になってようやくメキシコで豚インフルエンザが発見されたと発表されているから、メキシコ当局の対応の遅さが今回の拡大に繋がったと思われるが、アメリカなのかメキシコなのか、現在のところ何処が発生源なのかさっぱり判らない。
その後、4月16日、メキシコ政府が警戒態勢に入ったが、その時点でメキシコ国内の感染は各地に広がっていたものとされ、26日で感染が疑われる死者が68人。24日にメキシコ市とメキシコ州で学校が休校となる。その翌日の25日、WHОが緊急事態宣言と発表と、この豚インフルエンザ拡大のニュースが世界に伝わったという経緯である。
ここにきて世界へ豚インフルエンザが急速に拡大しつつあり、WHОの対応がメキシコ政府同様遅かったことが、今回の騒動の要因の一つなのだが、日本政府も大丈夫かと問いただしたい。既に豚インフルエンザに感染している人が日本国内にいないとも限らない。今の世の中、毎日、飛行機でこれだけ多くの人が世界各地へ移動しているのだ。それらの人がウイルスの運び屋として介在し、即ち何時でも何処でも同様な症状を訴える人が出てきてもおかしくないからある意味で怖いのである。今、巷で使われだした世界的な感染症及び伝染病の流行をパンデミックというが、その逆に地域内の流行に留まったのをエピデミックという。だからまだパンデミックにまで到達していないものの、各国とも医療体制を強化せずに暢気に構えていると、瞬く間に感染者が増えてしまうことは目に見えている。今回、メキシコで急速に感染者が増大したのは政府の対応の甘さもあっただろうが、それよりも保健衛生上の問題だろう。医療設備も万全でないし、医療施設の貧弱な地域も多く、結局、そのことがメキシコであれだけの死者を出す原因となったのだろう。
かつてパンデミックとして有名なのは14世紀に起こったペストが知れ渡っている。これは鼠を通して広まるが、鼠の血を吸った蚤が人間から吸血すると伝染し、アッとい間に広がったという。この黒死病といわれるペストはヨーロッパを中心に大流行。世界で8000万人以上、ヨーロッパでは全人口の1/3の人が亡くなったというから怖ろしいパンデミックである。また今世紀だが、1919年にスペイン風邪といわれるインフルエンザが大流行。やはり全世界で数1000万人(明確な数字は不明)、説としては5000万人とも言われる人が亡くなっている。
所謂、過去のパンデミックを持ち出すでもなく、現在は昔と違って、諸外国への行き来が容易な時代である。だから簡単にパンデミックが起きやすい状況になっているだろう。今のところ余り貧しい国へ感染していないが、一度、極貧の国の無医村地帯に感染すると地域は全滅なんてことはあり得ることである。世界には豊な国よりも貧しい国の方が遥かに多いし、知らず知らずに感染が拡大するというのは、そのような国へ伝染した時である。だから感染症は怖いのである。ゴールデンウィークだからと外国へ出かけるのはいいが、何よりもご用心を・・・・。私は最近、外国へ行く気力も無くなったから余り関係のないことだが、日本にだけは持ち込まないで欲しいと思う・・・・・。
豚というのは人や鳥のA型インフルエンザに感染しやすい動物といわれ、過去に豚インフルエンザが人に感染した例としては、1976年2月アメリカのニュージャージーの陸軍基地で約500人が感染し1人の死者を出した例が報告されていて、1988年にもアメリカで流行したことがある。豚インフルエンザが初めて見つかったのもアメリカで、1930年にアイオワ州で確認されたのが最初の報告例である。
ただ今回はメキシコでの感染被害が酷く、今のところ死者が出ているのもメキシコだけである。ただ今回の豚インフルエンザ騒動で思うのは、使者が多数出ているメキシコが発生源なのかというと、どうもそうではないというよりも真相がまだ掴めてないようだ。メキシコでは4月の2日より前に4歳の男児が豚インフルエンザに感染していたということが最近判明したばかりだし、その2週間後の13日になってオアハカ州で初の死者が出た。この間に猛烈なスピードで感染が拡大したものと思われる。このメキシコで最初に豚インフルエンザが発見されたところというのは、山間部の村で、周辺には大規模な養豚場があり、廃棄物によって周辺の水や空気が汚染されたとして住民達の抗議運動が続いていて、今年2月には既に体調不良を訴える住民が続出していたとされ、ここが豚インフルエンザの発生源ではないかという人もいるが真相は判らない。何故ならメキシコで豚インフルエンザと男児が確認される以前に、アメリカのカリフォルニア州では3月28日に9歳の少女が豚インフルエンザと思わしき症状をを発祥しているからだ。また同じカリフォルニア州で3月30日、10歳の少年が同様に発祥しているし、4月5日にはやはりカリフォルニア州で54歳の父と16歳の娘が発祥。10日にテキサス州で少年2人が発祥。12日にカリフォルニア州で41歳の女性が発祥。そして13日になってようやくメキシコで豚インフルエンザが発見されたと発表されているから、メキシコ当局の対応の遅さが今回の拡大に繋がったと思われるが、アメリカなのかメキシコなのか、現在のところ何処が発生源なのかさっぱり判らない。
その後、4月16日、メキシコ政府が警戒態勢に入ったが、その時点でメキシコ国内の感染は各地に広がっていたものとされ、26日で感染が疑われる死者が68人。24日にメキシコ市とメキシコ州で学校が休校となる。その翌日の25日、WHОが緊急事態宣言と発表と、この豚インフルエンザ拡大のニュースが世界に伝わったという経緯である。
ここにきて世界へ豚インフルエンザが急速に拡大しつつあり、WHОの対応がメキシコ政府同様遅かったことが、今回の騒動の要因の一つなのだが、日本政府も大丈夫かと問いただしたい。既に豚インフルエンザに感染している人が日本国内にいないとも限らない。今の世の中、毎日、飛行機でこれだけ多くの人が世界各地へ移動しているのだ。それらの人がウイルスの運び屋として介在し、即ち何時でも何処でも同様な症状を訴える人が出てきてもおかしくないからある意味で怖いのである。今、巷で使われだした世界的な感染症及び伝染病の流行をパンデミックというが、その逆に地域内の流行に留まったのをエピデミックという。だからまだパンデミックにまで到達していないものの、各国とも医療体制を強化せずに暢気に構えていると、瞬く間に感染者が増えてしまうことは目に見えている。今回、メキシコで急速に感染者が増大したのは政府の対応の甘さもあっただろうが、それよりも保健衛生上の問題だろう。医療設備も万全でないし、医療施設の貧弱な地域も多く、結局、そのことがメキシコであれだけの死者を出す原因となったのだろう。
かつてパンデミックとして有名なのは14世紀に起こったペストが知れ渡っている。これは鼠を通して広まるが、鼠の血を吸った蚤が人間から吸血すると伝染し、アッとい間に広がったという。この黒死病といわれるペストはヨーロッパを中心に大流行。世界で8000万人以上、ヨーロッパでは全人口の1/3の人が亡くなったというから怖ろしいパンデミックである。また今世紀だが、1919年にスペイン風邪といわれるインフルエンザが大流行。やはり全世界で数1000万人(明確な数字は不明)、説としては5000万人とも言われる人が亡くなっている。
所謂、過去のパンデミックを持ち出すでもなく、現在は昔と違って、諸外国への行き来が容易な時代である。だから簡単にパンデミックが起きやすい状況になっているだろう。今のところ余り貧しい国へ感染していないが、一度、極貧の国の無医村地帯に感染すると地域は全滅なんてことはあり得ることである。世界には豊な国よりも貧しい国の方が遥かに多いし、知らず知らずに感染が拡大するというのは、そのような国へ伝染した時である。だから感染症は怖いのである。ゴールデンウィークだからと外国へ出かけるのはいいが、何よりもご用心を・・・・。私は最近、外国へ行く気力も無くなったから余り関係のないことだが、日本にだけは持ち込まないで欲しいと思う・・・・・。
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