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2009.05.03 (Sun)

第139回天皇賞

 珍しく好天が続いている。GWに入って良い天気ばかりでそろそろ雨が降りそうな按配だが、今日の天皇賞は雨の心配もなく絶好の馬場コンデションで行なわれた。といいたいが絶好というのはどのようなコンデションを言うのだろうか。私はある程度、水分を含んだほうが馬のためには良いと思うが、テレビなんか観ていると、乾いていて速い時計で決着のつく馬場を絶好と言っている節がある。でも速い馬場は馬の脚を痛めやすく、必ずしも良いとは限らない。でもこれだけ好天が続くと、速い時計で決まる天皇賞になりそうな予感はした。なにしろホクトスルタンにテイエムプリキュア、シルクフェイマスといった逃げ馬が3頭も出ているし、コスモバルクやアサクサキングスあたりも前に行く馬だからレース展開は速くなるだろうことは予測できたのである。とは言うものの・・・・・・・・。

 第139回天皇賞(GⅠ・4歳以上、芝3200m、18頭)はフルゲートとなった。1番人気は菊花賞馬アサクサキングス、2番人気はジャパンCの覇者スクリーンヒーロー、3番人気は4歳馬モンテクリスエス、4番人気はアルナスライン、5番人気はドリームジャーニーだが、どの馬も頼りないといえば言葉は悪いが、昨年はウオッカやダイワスカーレットの古馬牝馬に牛耳られていた牡馬陣である。要は今の古馬の牡馬は絶対的な強い馬が不在で、アサクサキングスといえども絶対視できない弱みがある中で行なわれた。

 定刻どおり天皇賞のスタートが切られた。テイエムプリキュア、ホクトスルタン、シルクフェイマスの3頭が競り合うように前を行く。1周目の正面スタンド前でホクトスルタンをかわしてシルクフェイマスがハナに立つ。2番手にホクトスルタン、3番手テイエムプリキュア、4番手は5馬身ほど差があってコスモバルク、5番手スクリーンヒーロー、その外にネヴァブション、その後にアサクサキングス、最内にサンライズマックス、その外にアルナスラインがいて、その後にマイネルキッツ、そして、もう8歳になったデルタブルース。さらにドリームジャーニー、ポップロック、トウカイトリック、ヒカルカザブエと続き、モンテクリスエス、ジャガーメイル、ゼンノグッドウッドという順で1コーナーから2コーナーを回る。前半の1600mを通過。向こう正面でも隊列に変化はなく、ハイペースでレースは推移する。1000m通過が1分00秒2、1600m通過が1分37秒0、2000m通過が2分02秒7という速い展開である。これまでの天皇賞レコードは2005年度にディープインパクトが記録した3分13秒4だが、途中ラップで全て今回が上回っている。これだと天皇賞レコードが出そうだ・・・・・・。3コーナーの手前からホクトスルタンがシルクフェイマスをかわして先頭に立つ。坂の下りにかかる辺り馬群が固まってきた。ここでアサクサキンガウスが動く。先頭のホクトスルタンに迫る勢いでアサクサキングスが動く。また同様に内からスクリーンヒーローも動く。2番手、3番手に1番人気と2番人気が並ぶ。そして内から白い帽子マイネルキッツがその直後にいる。そして植え込みの外を通って、いよいよ直線コースに入ろうとする。先頭はホクトスルタンだが、その外からアサクサキングスが早くも先頭か・・・。内からマイネルキッツが来る。スクリーンヒーローは沈む。先頭に何と伏兵マイネルキッツが躍り出る。アサクサキングスは伸び脚がない。マイネルキッツの外からアルナスラインがやって来る。マイネルキッツ先頭で、アルナスラインが2番手、大外からドリームジャーニーが突っ込んで来るが、かなり差がある。先頭はマイネルキッツ、アルナスラインが競り合いに持ち込もうとするが、マイネルキッツは譲らない。アルナスラインが半馬身ぐらいまで詰め寄るがマイネルキッツが優勝。

 1着マイネルキッツ 3分14秒4、2着アルナスライン クビ、3着ドリームジャーニー 1馬身3/4、4着サンライズマックス ハナ、5着ジャガーメイル 1/2.。

 1番人気のアサクサキングスは9着。2番人気のスクリーンヒーローは14着。混戦天皇賞とは言われていたが、何とこれまで重賞勝ちどころかオープン級のレースにさえ勝った事の無い12番人気の6歳馬マイネルキッツが勝ってしまった。驚いた驚いた。イングランディーレが逃げ切った時も驚いたが、今回も負けず劣らずの珍事である。それも初の3200mを走るマイネルキッツが勝った。

 全てにおいて予測できなかった。いくら善戦続きとはいえ、これまで重賞を勝ってないのは決め手がないからである。それが同斤量の天皇賞で、それも堂々の勝利。フロックともいえず、インコースの経済コースを通りハイペースの展開に恵まれたとはいえ、アルナスラインを抜かさせなかったのだら強かったとしか言いようがない。ただ、苦言を呈するなら、この馬は、これまで28戦走っている6歳馬。最近好走するようになったが、もう上がり目が余りなく、今後の活躍が見込めるかというと??????????・・・・・

 つまり昔で言うところの5歳馬が台頭しないといけない春の天皇賞。今の年齢表記でいうなら4歳馬が弱すぎる。5着までが6歳馬、5歳馬、5歳馬、5歳馬、5歳馬が占め、4歳馬は着順掲示板に1頭も載らないと言う情けなさ。最も4歳馬の参加がモンテクリスエスとヒカルカザブエだけというから仕方が無いが、春の天皇賞は強い5歳馬(現4歳馬)が強い勝ち方を見せるというのが20世紀の常識であったのに、最近の春の天皇賞は一体どうなってしまったのだろうか・・・・・。この数年ではディープインパクトとメイショウサムソンぐらいだろうか、人気馬が人気馬らしいレースを見せてくれたというのは。

 今回、2000mまではディープインパクトの天皇賞レコードを0.3秒上回るペースでレースが動いていたのに、結局レコードに1秒も遅れをとったというのは、最後になって先行馬がバテたからというしかないが、最後の600m地点で既に先頭に立ち、そこから11.0---11.2---11.3の上がり33秒5で纏めたディープインパクトは、やはり別格のサラブレッドとしか言いようがないようだ。今回は最後の1ハロンで12秒0もかかっている。だからレコードタイムと1秒の開きが出来てしまったのだ。何ともつめの甘い古馬陣である。

 ところでマイネルキッツが勝ったのは驚きだが、血統的バックボーンはあったようだ。父チーフベアハートはカナダの名馬で、サイヤーラインはチーフズクラウン---ザンチヒ---ノーザンダンサーという一流の父系である。チーフベアハートは芝の実績しかなく、カナダの三冠レースのブリダーズS(1マイル半)を9馬身半差で勝っているし、1997年のブリダーズCターフにも勝ち、ジャパンCではエルコンドルパサーの4着という結果が残っている。いわば日本の馬場に合っていたのだ。だがこれまで産駒でGⅠを勝ったのは朝日杯フューチュリティSのマイネルレコルトぐらいで、長距離の重賞に勝った産駒がいなかった。でも一流馬がほとんど出てこなかったので、長い距離に使われた産駒がいなかっただけである。公営では大井記念(ダート2600m)に勝ったコウエイノホシが出ているが、中央では皆無。今回が初の3200mを産駒が走る事となった。だからマイネルキッツが勝った要因の一つは血統的なものということになるのだろうか・・・・・。でも、驚いた驚いた。単勝で幾らついたのだ・・・・・。
 
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