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2009.05.30 (Sat)

血統から見た日本ダービー

 明日、競馬の祭典、第76回日本ダービーが行われるので、久々に日本ダービー出走馬の血統を分析することにした。

 私は小学生の時から日本ダービーを観ているので、既に40年以上はダービーとお付き合いしている。あの頃は28頭という多頭数で行なわれていたので、運が左右し大外枠は不利といわれた。それが今ではフルゲートが18頭なので、枠の内、外関係なく、実力が出易いレースとなった。それで最近のダービーは比較的、人気馬が勝つ可能性が高くなり、とんでもない人気薄が勝つことも少なくなった。でも人気薄の馬が勝った場合でも、血統を調べてみると、なるほどという答えが返ってくるほどサブレッドにおける血統というのは普遍的価値がある。それで今回、ダービー出走馬の血統を調べれば、何らかの傾向が見られるだろうと思い行なってみることにした。

 それでは、まず過去10年間におけるダービー馬の父系ラインというものを書き出してみた。

アドマイヤベガ  サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
アグネスフライト  サンデーサイレンス(     〃     )
ジャングルポケット  トニービン(グレイソヴリン系)
タニノギムレット  ブライアンズタイム(ヘイルトゥリーズン系)
ネオユニヴァース  サンデーサイレンス(    〃     )
キングカメハメハ  キングマンボ(ネイティヴダンサー系)
ディープインパクト  サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
メイショウサムソン  オペラハウス(ノーザンダンサー系)
ウオッカ  タニノギムレット(ヘイルトゥリーズン系)
ディープスカイ  アグネスタキオン(ヘイルトゥリーズン系)

 過去10年間の日本ダービーの勝ち馬の父親は、圧倒的にヘイルトゥリーズン系が強くて7頭出ている。それ以外だとトニービン、キングマンボ、オペラハウスがダービー馬を輩出していることになる。

 この結果を見ると、現在の日本の競馬はヘイルトゥリーズンから出たブライアンズタイムやサンデーサイレンスの父系ラインから多くのダービー馬が生まれていることになるが、これは最近15年間、この傾向は変っていない。中でもサンデーサイレンスは種牡馬としては驚異的な成績を残し、その産駒の多くが種牡馬として成功している。このような事態に至っては、今後もサンデーサイレンス系の種牡馬を中心にして、まだまだヘイルトゥリーズン系が隆盛を極めることになるのかもしれない。

 それで、今年のダービーの出走馬18頭について、とりあえず父系だけを取り上げてみることにする。

ヘイルトゥリーズン系(ロジユニヴァース、アプレザンレーヴ、トップカミング、マッハヴェロシティ、ナカヤマフェスタ、ジョーカプチーノ、アントニオバローズ、セイウンワンダー、リーチザクラウン、アーリーロブスト、トライアンフマーチ、アイアンルック、アンライバルド)

 何とヘイルトゥリーズン系の馬が13頭もいる。やはり主流の血統だけあって他を圧している。その他の系統ではフィフスペトル(キングカメハメハ・・・・・ネイティヴダンサー系)、ケイアイライジン(ケイムホーム・・・・・ネイティヴダンサー系)、ブレイクランアウト(スマートストライク・・・・・ネイティヴダンサー系)、シェーンヴァルト(ジャングルポケット・・・・・グレイソヴリン系)、ゴールデンチケット(キングカメハメハ・・・・・ネイティヴダンサー系)ということなのであるが、ネイティヴダンサー系が4頭。

 つまり今回の日本ダービーは父系(サイヤーライン)からいうとヘイルトゥリーズン系対ネイティヴダンッサー系といった図式が成り立つ。これを見ると、今の日本の競馬界は一部の父系ラインで席巻されてしまい、血統的にバラけてなくて将来に不安を残す結果となった。これら以外の系統の馬がもっともっと活躍してくれないと、血の活性化といった意味では好ましくない。でも特定のサイヤーラインが淘汰の結果、残ってしまったのだからしょうがないが・・・・・・・・。

 この結果、やはり勝ち馬はヘイルトゥリーズン系から勝ち馬が出る公算が強くなった。現実からいっても今のところ1番人気に支持されているアンライバルドにしろ、2番人気のロジユニヴァースにしろ父が同じネオユニヴァースなのだから偶然とは思えない。また3番人気のセイウンワンダーも父はグラスワンダーと上記2頭とは異なるが、同じヘイルトゥリーズン系の種牡馬である。このことを考えると、ヘイルトゥリーズンから派生した種牡馬は、如何に日本の風土と馬場が合ったのか、その産駒たちは大活躍をした。だが、これだけヘイルトゥリーズン系の馬ばかりだと、どの馬が血統的に向いているか漠然としてしまう。それで今回はヘイルトゥリーズン系の13頭について母の父も調べてみた。

 ロジユニヴァース(ケープクロス)、アプレザンレーヴ(ハイエストオナー)、トップカミング(サクラバクシンオー)、マッハヴェロシティ(タイキシャトル)、ナカヤマフェスタ(タイトスポット)、ジョーカプチーノ(フサイチコンコルド)、アントニオバローズ(キングマンボ)、セイウンワンダー(サンデーサイレンス)、リーチザクラウン(シアトルスルー)、アーリーロブスト(マゼルトリック)、トライアンフマーチ(ダンシングブレーヴ)、アイアンルック(ヘクタープロテクター)、アンライバルド(サドラーズウェルズ)・・・・・・・・ブルードメアーサイヤーをとりあげてみても、力強い血統馬が多いと思える。

 ロジユニヴァースの母の父ケープクロスは馴染みがないが、ノーザンダンサー系の種牡馬で自身はマイラーであったが、産駒に名牝ウィジャボードを出していて2400mも問題ないと思う。アプレザンレーヴのハイエストオナーも馴染みが無い。この馬は芦毛のグレイソヴリン系で、力強いタイプの馬を時々輩出するので、この馬も侮れないと思う。ナカヤマフェスタのタイトスポットは無名の種牡馬だがリボー系である。スタミナ的には問題ないだろう。未知数がタイキシャトル、サクラバクシンオーといったマイラー系種牡馬を母の父に持っている場合だが、スピードがあるとはいっても東京の2400mで競ったときに最後の詰めで伸びないということもありえるので血統的には推せない。

 アーリーロブストの母の父マゼルトリックもどうだろうか? ニアークティック系という珍しい系統だがノーザンダンサーはニアークティック系だからスタミナ的には耐えられると考える向きもあるがマイナー種牡馬のことマイナス材料である。

 ところでどの馬が最適だということなのだが、2400mに適した馬ということになると何頭かいる。それらを挙げるとフィフスペトル、ナカヤマフェスタ、ブレイクランアウト、ジョーカプチーノ、アントニオバローズ、セイウンワンダー、リーチザクラウン、シェーンヴァルト、ゴールデンチケット、トライアンフマーチ、アンライバルド・・・・・これらは血統的に見て2400mという距離に適していると思う。ただし馬の個々の能力は別にしての話であるが、アンライバルドで気になったことであるが、大外というのが気になった。この馬は気性難を肝心な時に出さないだろうか・・・・・。絶えず大外を回って余計な脚を使ってしまい、最後に瞬発力が不発ということも有り得るし、岩田騎手が東京コースでもう一つ実績を上げてないことも気になる、また、ロジユニヴァースの最内も気になるところであるし、前走の皐月賞の負け方も頂けない。それで大穴党としてはシェーンヴァルトを単穴として買って、あとは・・・・言わないよ・・・・・・・。まあ、外れるだろうけど・・・・ダービーは馬券を買って参加するところに意義がある。結果は明日の午後3時45分には出ているだろう。
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