2009.12.18 (Fri)
寒波にさらされた陸の孤島・・・・・
12月としては第一級の寒波がやってきて、朝から風が強くて底冷えのする1日であった。早朝、家を出ていつもの駅に到着して、ホームで電車を待っていたら今日に限って人が少ないことに気がついた。おかしいなあと辺りを見渡すと、なんとみんなホームの中にある暖房のきいた待合室で電車を待っていたのだ。すると外のベンチで座っていたのは我輩だけか・・・・。みんな寒がりなんだなあと呆れ返ってしまった。そうこうするうちに電車がやって来て、待合室からゾロゾロ人が出てきたものの、みんな「寒い!」といってふるえているいるではないか。まだ12月だというのに・・・・・・。でもよく考えてみたら、小生の子供の時は、この程度の寒さは日常茶飯事で、それこそ凍てつくような毎日だった。雪も今よりよく降ったし、路面は凍結していたし氷も張っていた。耳は引きちぎられそうなほど痛いし、足も手も指先が痛くて感覚もマヒしてしまっていた。つまり40年以上、前の冬はもっと寒かったように思う。ところが最近は、地球温暖化のため、毎年のように暖冬が続いている。そして、さほど寒くもないのに、寒いと感じてしまっていた。慣れとはこわいものである。このところの暖冬の寒さに慣れきってしまっている人々は、昔ほどの厳寒でなくとも寒いと感じてしまう。だから、少年時代の頃の寒さを覚えている我が身には、みなさんほど寒さをかんじないし寒さには強いとは思っている。
ただ、小生にとって困っているのは、昨年から近江の国へ通うようになったということ。つまり大阪辺りの寒さとは違うという現実である。京都の寒さは身体が覚えているが、山を越えた近江の国の寒さはほとんど小生はしらない。もっとも北海道の冬を知っている身にはたいしたことないように思うが、北海道の人ほど厚着もしないし対策も甘いから、意外に寒いと思うものなのだ。それでいて近江の国は風が強い。盆地で山からの吹き颪の風と、琵琶湖からの風と、絶えず吹き荒れていて、それらがいっそう寒さを助長させるのである。・・・・・そんな中を歩いていると、冷たい強風が顔にあたり鼻水が出てくるし、髪はバサバサ、手はカサカサ、踵はパックリと割れて歩くたびに傷みを伴うので、何もいいことはない。こうしてとりあえずは出勤したものだが、職場の中も寒かった。
とにかく丘の上にある職場だ。琵琶湖の湖面が見渡せるし、向こう岸の湖西の山々は雲に覆われていて寒そうだ。比良山系より南部の山は姿を現しているが冠雪はないようだ。でも空っ風が吹きまくり、おかげで息が出来ないほどあおられる。流石に近江の国だなあと妙に感心してしまった。こうして定時で仕事を終えて帰宅の徒につく。
まてよ、そういえばこの前に乗ったバスの車内に貼ってあった広告を思い出した。
R大学交響楽団定期演奏会のお知らせ
日時 12月18日
場所 びわ湖ホール 開演 19.00
曲目 ワーグナー 楽劇《トリスタンとイゾルデ》から前奏曲と愛の死
ブルックナー 交響曲第9番二短調
指揮 金聖響
そうだ、今日は沿線にあるマンモス大学、R大学交響楽団の定期演奏会が膳所のびわ胡ホールであるから、聴きにいってみようかと思いついたのである。とにかく、この近江の国に通うようになってから、この手のコンサートは縁がなくなってしまった。大体、関西で演奏会やコンサートというと、まず大阪で行なわれることが多い。だが、近江の国から帰りに立ち寄ることは物理的に不可能。それで、びわ胡ホールなら帰りに立ち寄ることも出来るし、入場料も1000円だし聴いても損はないだろう。それに学生の交響楽団があの1時間を越す難曲ブルックナーの未完の9番をどのように演奏するのか、興味本位ながら好奇心が沸いてきたのだが・・・・・・。残念ながら、駅に到着した時は既に午後の7時であった。なんてこった・・・・。もう開演ではないか。こちらは何処も寄り道していないのに、それでいて聴きにいけないとは・・・・・本当に陸の孤島にいることを痛感した次第である。もう、今後、この職場にいる限り、こういった催しは今後も一切合財、参加することは出来ないのだろうと思うと、なんだか惨めになってきた。ああ、いい加減、嫌になってきた。
ただ、小生にとって困っているのは、昨年から近江の国へ通うようになったということ。つまり大阪辺りの寒さとは違うという現実である。京都の寒さは身体が覚えているが、山を越えた近江の国の寒さはほとんど小生はしらない。もっとも北海道の冬を知っている身にはたいしたことないように思うが、北海道の人ほど厚着もしないし対策も甘いから、意外に寒いと思うものなのだ。それでいて近江の国は風が強い。盆地で山からの吹き颪の風と、琵琶湖からの風と、絶えず吹き荒れていて、それらがいっそう寒さを助長させるのである。・・・・・そんな中を歩いていると、冷たい強風が顔にあたり鼻水が出てくるし、髪はバサバサ、手はカサカサ、踵はパックリと割れて歩くたびに傷みを伴うので、何もいいことはない。こうしてとりあえずは出勤したものだが、職場の中も寒かった。
とにかく丘の上にある職場だ。琵琶湖の湖面が見渡せるし、向こう岸の湖西の山々は雲に覆われていて寒そうだ。比良山系より南部の山は姿を現しているが冠雪はないようだ。でも空っ風が吹きまくり、おかげで息が出来ないほどあおられる。流石に近江の国だなあと妙に感心してしまった。こうして定時で仕事を終えて帰宅の徒につく。
まてよ、そういえばこの前に乗ったバスの車内に貼ってあった広告を思い出した。
R大学交響楽団定期演奏会のお知らせ
日時 12月18日
場所 びわ湖ホール 開演 19.00
曲目 ワーグナー 楽劇《トリスタンとイゾルデ》から前奏曲と愛の死
ブルックナー 交響曲第9番二短調
指揮 金聖響
そうだ、今日は沿線にあるマンモス大学、R大学交響楽団の定期演奏会が膳所のびわ胡ホールであるから、聴きにいってみようかと思いついたのである。とにかく、この近江の国に通うようになってから、この手のコンサートは縁がなくなってしまった。大体、関西で演奏会やコンサートというと、まず大阪で行なわれることが多い。だが、近江の国から帰りに立ち寄ることは物理的に不可能。それで、びわ胡ホールなら帰りに立ち寄ることも出来るし、入場料も1000円だし聴いても損はないだろう。それに学生の交響楽団があの1時間を越す難曲ブルックナーの未完の9番をどのように演奏するのか、興味本位ながら好奇心が沸いてきたのだが・・・・・・。残念ながら、駅に到着した時は既に午後の7時であった。なんてこった・・・・。もう開演ではないか。こちらは何処も寄り道していないのに、それでいて聴きにいけないとは・・・・・本当に陸の孤島にいることを痛感した次第である。もう、今後、この職場にいる限り、こういった催しは今後も一切合財、参加することは出来ないのだろうと思うと、なんだか惨めになってきた。ああ、いい加減、嫌になってきた。
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