2010.08.15 (Sun)
氷菓を食べる

盆休みの最中だが暑くてだらけきっている。室内も暑いのだが外へ出ると炎天下でたちまち汗だくになる。冷房の効いたショッピングセンターに行ってもいいが遠いし買うものもないので行く意味もない。とにかく郊外とはいえ家の周囲には民家以外は何にもないというところに住んでいるので暇を潰せるようなホームセンターや大型書店、それに映画館、図書館となると電車に乗って行かないといけない。それでやむを得なく家の中でエアコンのある部屋に入りびたりで本でも読もうと思うが、眠くてしょうがない。夜も熱帯夜なので寝れなくてそのツケが回ってきているのだろう。とにかく冷房の効いた部屋にいると心地よくて眠くなる。これでは本なんか読んでいられない。とはいっても本を読まないとなると何をしようかということになる。テレビは相変わらず下らないし、音楽も聴く気が起こらない。いずれにしろ夏は何かにおいてやる気が失せてしまう。おそらく人間が動きやすい気温は20度以下だろうし、室内で調べ物や読書や、それ以外のことをやるにしても適温というのは当然にしてあるだろう。そういった意味では30℃以上というのは、物事に対してやる気を失わせる気温であることは確かである。じっとしていても汗が出てきて、額からタラタラ流れてきた汗が目に入った段階で、もう何もかもやめてしまいたい気になる。
仕方なく冷房の効いた部屋で映画のDVDでも観ながら何か冷たいものでも食べたくなる。小生はこのところ抗生物質を飲んでいる関係でアルコールを長いこと控えている。それでその代わりというのでもないが、よく氷菓を食べるのである。高価な物ではなく所謂、駄菓子に近い氷菓の方がよろしい。ジェラードやら高級アイスクリームなんてものよりも、近所のコンビにで売っているような物がいい。アイスキャンディー、アイス最中、アイスクリンといったような類のものがいい。
でも氷菓なんて今まであまり食べなかった。夏といえばビールを飲んで、たまに酎ハイというのが相場だったが、アルコールを控えている身としては、口の渇きを癒すのに何か代わりの物が欲しくなる。でも外ではアイスクリームを食べたことがない。サーティワンだとかハーゲンダッツなんて女ばっかりだから大の男は入り辛いし、日頃は甘党ではないから食べようとも思わないのだが・・・・・・。家でぼんやりすると氷菓が何故か食べたくなる。
そういえば小学生の頃だったが、夏休みになると朝の6時半に住宅街の中にある広場に集合して、ラジオ体操というものに参加していた。小生の住んでいたところでは、8月の頭から半月ほど、毎日、ラジオ体操を行なうのだが、参加した証に証明斑を紙のカードに捺してもらうのである。それで最後の日に名糖のホームランバーというアイスバーを貰うのである。銀紙で包まれたアイスバーである。長さは7、8㎝ぐらいだったろうか。白いバニラ・アイスクリームを固めたような角型の氷菓だったが、これを舐めて味わうのだが、あっという間に無くなって平たいバーが姿を現す。するとバーの表面にヒット、二塁打、三塁打、といった文字が打ち込んである。それで本塁打(ホームラン)が出ると当りで、もう1本ただで貰えるのだったが今でもあるのかなあ。
子供の頃の思い出としては、そのホームランバーが氷菓の中では1番印象が強い。その後は色々な物が出てきては消え、出てきては消えているようだが、アイス最中や小豆アイスは根強い人気を誇っているようだ。それと、他の思い出としては、かき氷をよく食べた。氷と書いた暖簾が店の前に垂れ下がっていて、其処へ行くと透明の容器にてんこ盛りの氷にみぞれなり、イチゴなり、レモンなりの蜜をかけ、それをぺらぺらのスプーンで食べるのだ。素朴な食べ物だが、夏になると必ず食べていた。本当に病みつきになるというのはああいうものだ。それも長い間、食べてないな。今はフラッペとかいうのかな。もっと色々と凝っていて、昔の素朴なカキ氷とは違っているような気がするが、どうなんだろうか。
でも氷菓子ばかり食べているとお腹をこわすからやめなさいと親に言われても食べに行ってたという記憶がある。あの頃は、ささやかな楽しみだったのだというつつ、今日は氷菓を買ってきて食べたが、歳をとっても昔、好きだった物は今でも格別、美味しく感じられるものだ。やはり日本人である。氷関係の氷菓の方が乳製品関係の物よりも小生は好きだなあ。となかく暑いから、氷菓を食べて夏を乗り切るしかないか。腹をこわさない程度に。
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