2010.10.24 (Sun)
第71回菊花賞
朝から今にも降り出しそうな空模様だったが、昼からポツリポツリと雨が降り出した京都地方。今日、雨の中、淀の京都競馬場で第71回菊花賞(G-Ⅰ・3歳、芝3000m、18頭)が行なわれた。
3歳クラシックの最後を飾る伝統あるレースとして71回目にもなるが、私が初めて菊花賞を観たのはシンザンが3冠馬になった翌年のことである(もちろんテレビ観戦)。昭和40年の菊花賞でダイコーターとキーストンの一騎打ちの末、ダイコーターに凱歌が上がったときだった。この頃は小学生で、小学生が競馬中継を観てはいけないと親に怒られたものだが、それから4年後の昭和44年には親には内緒でこっそり京都競馬場で生の菊花賞を観た(私はスポーツ感覚で観ていたのだが、世間はギャンブルとしかみないから)。この時に勝ったのが上り馬のアカネテンリュウだった。それ以来、菊花賞は春シーズン名前も聞かなかったような馬が夏以降、急速に力をつけ菊花賞を制するといったことが多々ある。それで今年の場合はどうなのかと出走メンバーを見渡していたら、何とダービー馬のエイシンフラッシュが出走を回避した。これでダービー馬が出走をしなかった菊花賞は、今年で4年連続となってしまった。さらに付け加えるなら、今年は皐月賞馬のヴィクトワールピサが凱旋門賞に出走のため渡仏したので、何とも寂しい菊花賞となってしまい、それならダービー2着で2歳王者のローズキングダムが断然かと思ってしまうのだが、最近の菊花賞は超スローペースになることが多く、必ずしも実力馬が実力を出し切れるレースとなっておらず、伏兵が勝利を得ることも多く予想の難しいレースとなっている。
そんな中で予想通り1番人気はローズキングダムで、2番人気が上り馬のトウカイメロディ、3番人気がヒムノダムール、4番人気がクォークスター、5番人気がコスモラピュタであった。スタート前から雨足が強まり何かと波乱の前兆が見え隠れする中でスタートが切られた。
まずまずのスタートでビッグウィークが先頭に出ようというところ、外からコスモラピュタが押して強引にハナを奪う。これは予想通りである。3コーナー、4コーナーにかけて一列縦隊に落ち着き、平均ペースで正面スタンド前にかかる。先頭はコスモラピュタ、2番手カミダノミ、3番手ビッグウィーク、4番手ビートブラック、その後、インにレーヴドリアン、外にゲシュタルト。さらにアロマカフェ、ヒルノダムール、トレイルブレイザー、そしてリリエンタール、トウカイメロディ。さらにネオヴァンドームがいて、その外にローズキングダム、そしてシルクア-ネスト、ミキノバンジョー、シルクオールディー、クォークスター、サンディエゴシチーの順である。スタートから1000mを1分01秒0で通過。例年よりもややゆったりとしているが、それほど遅くはない。でもここから遅くなるのが最近の菊花賞である。1、2コーナーからバックストレートにかけて超スローペースに落ちるのが最近の菊花賞である。案の定、ハロンタイムが13秒台に落ちてしまった。それでも先頭のコスモラピュタと2番手のカミダノミの差は開き10馬身。ローズキングダムは相変わらず中団の外で、その前にトウカイメロディがいる。スローペースで2周目3コーナーの坂の手前にかかる。でもコスモラピュタと後続の差は10馬身。坂を上りきって下りに入る。コスモラピュタが8馬身ほどリード。ここら辺りで後続が仕掛けに入ろうというところである。4コーナーを回っていよいよ直線に入ろうとするが、コスモラピュタは、まだ7馬身、8馬身のリードを保っている。コスモラピュタ先頭、コスモラピュタ先頭。2番手にビッグウィーク。ローズキングダムは1番外の8番手、9番手の位置。はたして届くのか・・・・・。コスモラピュタ先頭、コスモラピュタ先頭。まだ5、6馬身のリード。2番手のビッグウィークが伸びる。前の2頭が抜けている。あと200m、コスモラピュタ先頭、コスモラピュタ先頭。ビッグウィークが伸びる。ローズキングダムが大外から伸びるが、まだ5、6番手の位置。ここでビッグウィークがコスモラピュタを一気にかわして先頭にっ立った。ビッグウィーク先頭、ビッグウィーク先頭。2番手にコスモラピュタだが、ビートブラックが伸びる。外からローズキウグダムがやっと来た。先頭はビッグウィーク、ローズキングダム来る。ローズキングダムが来る。ビッグウィーク先頭、ビッグウィーク先頭。ローズキングダムが来る。ビートブラックも伸びる。しかし、ビッグウィーク先頭、ビッグウィーク先頭。ローズキングダmジュが一気にきた。しかし、ビッグウィークが粘りこんでゴールイン。
1着ビッグウィーク 3分06秒1、2着ローズキングダム 1馬身1/4、3着ビートブラック クビ、4着レーヴドリアン 3/4馬身、5着コスモラピュタ クビ。
上がりの競馬となってしまい、前にいたほうが有利になってしまった。でもローズキングダムは掛かり癖があり、積極的に前にいけなかったのか後手を踏んでしまった。やっぱり残りの800mの競馬となると、上がり時計が3Fで33秒台から34秒台の末脚を繰り出さないと勝ち負けできない。しかも勝ったビッグウィークは終始2番手、3番手のインコースにいた。無理なくレースに乗れたのが勝因だろう。それにインコースの最短コースを走り、スタミナのロスを軽減できたこと、全てが巧く働いたと思う。ただビッグウィークは初勝利が7月の阪神の未勝利戦。それが僅か3ヶ月半で菊花賞を制するとは驚いた。ただレースとしては物足りなかった。最近は菊花賞もメンバーが揃わなくなり、本場、英国のセントレジャーのように時代遅れのレースに成り下がってしまうのだろうか。そう考えると寂しいものがある。ところでビッグウィークは名前に冠名がないので、気にならなかったがカントリー牧場の生産馬で、懐かしい黄、水色襷の勝負服であった。私が最も競馬に熱狂した昭和40年代に一時代を築いたカントリー牧場の馬だった。当時、タニノの冠名で一世を風靡した。タニノハローモア、タニノムーティエ、タニノチカラ・・・・・・。今まで、ダービーには何度か勝っているが、菊花賞は初めてだったように思う。思えばダービーに勝って3冠確実といわれたのに、夏の間にのど鳴りに罹り菊花賞で惨敗したタニノムーティエのことを思い出さずにはいられない。
最も最近はウオッカが活躍したように、カントリー牧場の馬も復活しているようだ。しかし、菊花賞制覇は先代オーナーの頃からの悲願だっただろう。とりあえずおめでとうございますといっておくとしよう。
3歳クラシックの最後を飾る伝統あるレースとして71回目にもなるが、私が初めて菊花賞を観たのはシンザンが3冠馬になった翌年のことである(もちろんテレビ観戦)。昭和40年の菊花賞でダイコーターとキーストンの一騎打ちの末、ダイコーターに凱歌が上がったときだった。この頃は小学生で、小学生が競馬中継を観てはいけないと親に怒られたものだが、それから4年後の昭和44年には親には内緒でこっそり京都競馬場で生の菊花賞を観た(私はスポーツ感覚で観ていたのだが、世間はギャンブルとしかみないから)。この時に勝ったのが上り馬のアカネテンリュウだった。それ以来、菊花賞は春シーズン名前も聞かなかったような馬が夏以降、急速に力をつけ菊花賞を制するといったことが多々ある。それで今年の場合はどうなのかと出走メンバーを見渡していたら、何とダービー馬のエイシンフラッシュが出走を回避した。これでダービー馬が出走をしなかった菊花賞は、今年で4年連続となってしまった。さらに付け加えるなら、今年は皐月賞馬のヴィクトワールピサが凱旋門賞に出走のため渡仏したので、何とも寂しい菊花賞となってしまい、それならダービー2着で2歳王者のローズキングダムが断然かと思ってしまうのだが、最近の菊花賞は超スローペースになることが多く、必ずしも実力馬が実力を出し切れるレースとなっておらず、伏兵が勝利を得ることも多く予想の難しいレースとなっている。
そんな中で予想通り1番人気はローズキングダムで、2番人気が上り馬のトウカイメロディ、3番人気がヒムノダムール、4番人気がクォークスター、5番人気がコスモラピュタであった。スタート前から雨足が強まり何かと波乱の前兆が見え隠れする中でスタートが切られた。
まずまずのスタートでビッグウィークが先頭に出ようというところ、外からコスモラピュタが押して強引にハナを奪う。これは予想通りである。3コーナー、4コーナーにかけて一列縦隊に落ち着き、平均ペースで正面スタンド前にかかる。先頭はコスモラピュタ、2番手カミダノミ、3番手ビッグウィーク、4番手ビートブラック、その後、インにレーヴドリアン、外にゲシュタルト。さらにアロマカフェ、ヒルノダムール、トレイルブレイザー、そしてリリエンタール、トウカイメロディ。さらにネオヴァンドームがいて、その外にローズキングダム、そしてシルクア-ネスト、ミキノバンジョー、シルクオールディー、クォークスター、サンディエゴシチーの順である。スタートから1000mを1分01秒0で通過。例年よりもややゆったりとしているが、それほど遅くはない。でもここから遅くなるのが最近の菊花賞である。1、2コーナーからバックストレートにかけて超スローペースに落ちるのが最近の菊花賞である。案の定、ハロンタイムが13秒台に落ちてしまった。それでも先頭のコスモラピュタと2番手のカミダノミの差は開き10馬身。ローズキングダムは相変わらず中団の外で、その前にトウカイメロディがいる。スローペースで2周目3コーナーの坂の手前にかかる。でもコスモラピュタと後続の差は10馬身。坂を上りきって下りに入る。コスモラピュタが8馬身ほどリード。ここら辺りで後続が仕掛けに入ろうというところである。4コーナーを回っていよいよ直線に入ろうとするが、コスモラピュタは、まだ7馬身、8馬身のリードを保っている。コスモラピュタ先頭、コスモラピュタ先頭。2番手にビッグウィーク。ローズキングダムは1番外の8番手、9番手の位置。はたして届くのか・・・・・。コスモラピュタ先頭、コスモラピュタ先頭。まだ5、6馬身のリード。2番手のビッグウィークが伸びる。前の2頭が抜けている。あと200m、コスモラピュタ先頭、コスモラピュタ先頭。ビッグウィークが伸びる。ローズキングダムが大外から伸びるが、まだ5、6番手の位置。ここでビッグウィークがコスモラピュタを一気にかわして先頭にっ立った。ビッグウィーク先頭、ビッグウィーク先頭。2番手にコスモラピュタだが、ビートブラックが伸びる。外からローズキウグダムがやっと来た。先頭はビッグウィーク、ローズキングダム来る。ローズキングダムが来る。ビッグウィーク先頭、ビッグウィーク先頭。ローズキングダムが来る。ビートブラックも伸びる。しかし、ビッグウィーク先頭、ビッグウィーク先頭。ローズキングダmジュが一気にきた。しかし、ビッグウィークが粘りこんでゴールイン。
1着ビッグウィーク 3分06秒1、2着ローズキングダム 1馬身1/4、3着ビートブラック クビ、4着レーヴドリアン 3/4馬身、5着コスモラピュタ クビ。
上がりの競馬となってしまい、前にいたほうが有利になってしまった。でもローズキングダムは掛かり癖があり、積極的に前にいけなかったのか後手を踏んでしまった。やっぱり残りの800mの競馬となると、上がり時計が3Fで33秒台から34秒台の末脚を繰り出さないと勝ち負けできない。しかも勝ったビッグウィークは終始2番手、3番手のインコースにいた。無理なくレースに乗れたのが勝因だろう。それにインコースの最短コースを走り、スタミナのロスを軽減できたこと、全てが巧く働いたと思う。ただビッグウィークは初勝利が7月の阪神の未勝利戦。それが僅か3ヶ月半で菊花賞を制するとは驚いた。ただレースとしては物足りなかった。最近は菊花賞もメンバーが揃わなくなり、本場、英国のセントレジャーのように時代遅れのレースに成り下がってしまうのだろうか。そう考えると寂しいものがある。ところでビッグウィークは名前に冠名がないので、気にならなかったがカントリー牧場の生産馬で、懐かしい黄、水色襷の勝負服であった。私が最も競馬に熱狂した昭和40年代に一時代を築いたカントリー牧場の馬だった。当時、タニノの冠名で一世を風靡した。タニノハローモア、タニノムーティエ、タニノチカラ・・・・・・。今まで、ダービーには何度か勝っているが、菊花賞は初めてだったように思う。思えばダービーに勝って3冠確実といわれたのに、夏の間にのど鳴りに罹り菊花賞で惨敗したタニノムーティエのことを思い出さずにはいられない。
最も最近はウオッカが活躍したように、カントリー牧場の馬も復活しているようだ。しかし、菊花賞制覇は先代オーナーの頃からの悲願だっただろう。とりあえずおめでとうございますといっておくとしよう。
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