2ntブログ
2009年05月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2009.05.31 (Sun)

第76回日本ダービー

 ダービーのスタート時間が近付いてきたのでテレビの電源を入れてみて驚いた。何と東京競馬場は雨。それも降り続いていたのだろうか馬場は不良・・・・・。思わず、エッと唸ってしまった。こちらは快晴で暑いぐらいなのに、不良馬場なんて予想もしていなかった。これだと昨日、血統からみた日本ダービーなんて記事を書くのじゃなかった。まさか不良馬場になるとは思わなくて、飽く迄、良馬場を前提にして書いた記事なので、今日のダービーの不良馬場は寝耳に水であった。

 思い起こせば、私が最も競馬に熱中していた昭和40年代の日本ダービーは、決まって雨やがよく降り馬場が悪かった。それが最近の日本ダービーは、偶然なのかしらないけれど雨が降らなくて、馬場も良馬場というのがお決まりであった。それが雨の不良馬場。これだと昨日の予想なんてなんの意味もなくなり、改めてダービーの展開を考え直さなくてはならないと考えている間にダービーのスタート時刻が迫ってきた。

 でも何時以来の雨のダービーだろうか・・・。私が初めてテレビで観戦した昭和40年のダービーは雨の中、皐月賞を惨敗したキーストンが内枠を利して逃げ切った。また雷鳴轟く雨の中のダービーで勝ったのはアサデンコウだった。その翌年も馬場が悪かったが、この時もマーチス、タケシバオー、アサカオーの3強を尻目に逃げ切ったのはタニノハローモアだった。昭和44年も天候は良くなく、ドロンコ馬場の中、1番人気のタカツバキがスタート直後に落馬してしまい波乱となった中を勝ったのがダイシンボルガードだった。昭和46年のダービーも雨は上がってはいたが馬場は悪かった。そんな中、第4コーナー25番手の位置から大外を通って追い込んだのはサラ系の安馬ヒカルイマイだった。そして、その翌年の1972年(昭和47年)のロングエースが勝った七夕ダービー(7月に行なわれた)の時、私は東京競馬場にいた。あの時も確か小雨であるが降っていた。・・・・・おそらく、この年から以降、雨が降っていたという記憶は無い。それほど最近の日本ダービーは天候に恵まれていたのだ。さて、前置きが長くなってしまったので、そろそろ第76回東京優駿・日本ダービー(Jpn-Ⅰ・3歳、芝2400m、18頭)の回顧に移ろうとしよう。

 雨の中、18頭が飛び出した。最内のロジユニヴァースが真っ直ぐ行く。真ん中からジョーカプチーノ、さらにリーチザクラウンが行く。大外の人気馬アンライバルドは外から徐々に内に入って行き後方から行く模様である。ハナを奪ったのはジョーカプチーノである。向こう流しに入って飛ばす飛ばす。2番手を大きく引き離しにかかる。2番手にリーチザクラウン、3番手に5馬身離れてロジユニヴァース。その後にゴールデンチケットが行き、5番手にマッハヴェロシティとアントニオバローズ、さらにトライアンフマーチ、ケイアイライジン、アプレザンレーヴと続き、その直後にフィフスペトル、アーリーロブスト、アイアンルック、そしてトップカミング、セイウンワンダー、その外にようやくアンライバルドがいる。さらにはブレイクランアウト、ナカヤマフェスタがいて、最後方にシェーンヴァルトだがこの馬場で、この位置ではちょっとしんどいな・・・。

 ラップタイムは12.8---11.0---11.8---12.1---12.2---12.4と1000m通過が59秒9、1200m通過が1分12秒3と、この馬場にしては速すぎる。でもこれは後続を10馬身ぐらい引き離しているジョーカプチーノのタイムなので、2番手追走のリーチザクラウン以下は、ちょうど良いペースである。まもなく3コーナーから4コーナー、ここで後続が一気に詰めて来たが、外を通っているアンライバルドは道悪が苦手なのかもしれない。切れ味で勝負するタイプには苦しい展開となった。さあ、いよいよ直線に向く。先頭はリーチザクラウン、2番手に内をついてロジユニヴァース、アンライバルドは伸びそうも無い。あと400mを切ってから最内のロジユニヴァースが先頭に立った。ロジユニヴァースがインコースからスイスイと先頭に立つ。2番手にリーチザクラウン、後続は伸びてこない。先頭はロジ、ロジ強い。ロジ強い。最早、勝利確定。2番手にリーチザクラウン、アントニオバローズが接近。先頭はロジユニヴァースでゴールイン。

 1着ロジユニヴァース 2分33秒7、2着リーチザクラウン 4馬身、3着アントニオバローズ アタマ、4着ナカヤマフェスタ 1/2、5着アプレザンレーヴ 3/4。

 良馬場でやらせてみたかったというのが正直な気持ちである。時計が2分33秒7なんて、馬場が荒れて悪かった昭和40年代のダービーでも滅多にない遅いタイムである。ダイシンボルガードが勝ったダービーが2分35秒1でキーストンが勝ったダービーが2分37秒5である。あの時代と比べれば今は馬場が整備され仮柵使用で馬場が昔のように荒れてない。でも、この遅い勝ち時計ということを考えれば、ロジユニヴァースは相当な重巧者といえるかもしれない。もともと地力はあったが、一瞬の切れ味の無い馬なので、結果的に今日の馬場と最内枠が味方したように思う。なにしろこういった馬場は先行したほうが有利なのは明白である。そのことを考えれば、アンライバルドには逆風が吹いていたのかもしれない。

 ただ先行したほうが有利とは書いたが、逃げたジョーカプチーノは暴走といっても良い。結果的に前半が1分12秒3に対し、後半が1分21秒4もかかっているレースなんて、ほとんどお目にかかったことが無い。つまり大きく離れた3番手のインコースに位置したロジユニヴァースが最も良い位置取りだったということだ。これは横山典の好騎乗といってもいいだろう。でもここまで馬場が水分を含んで悪化していたとは予想外だった。確かにロジユニヴァースは強かったが、良馬場ではどうなっただろうかという思いが私の中にはある。だからあまり今日の結果は、今後のレースに参考になりそうもないが、とにかくロジユニヴァースは力のいる馬場だと圧倒的に強いことが判った。とはいえ、同じ父を持つアンライバルドと全くタイプが違うというのも面白い。血統というのは父親ばかりで判断してはいけないということである。
EDIT  |  16:34  |  競馬(国内レース)  |  Top↑
 | BLOGTOP |