2010.03.08 (Mon)
ウオッカ引退
今年のドバイ・ワールドCを目指して渡航していた日本の6歳牝馬ウオッカガ引退を発表した。先日、ドバイの新しい競馬場メイダンで行なわれたマクトゥームチャレンジⅢ(GⅢ・4歳以上、オールウェザー2000m、14頭)に出走したウオッカは、絶好位置につけて積極的にレースを進めたものの直線で伸びず8着に終わった。勝ったのは同じ日本から出走した4歳牝馬のレッドディザイアだったというのは何とも皮肉めいているが、どうやらこのレース中に鼻出血を発祥したとかで、陣営は引退に踏み切ったようだ。そういえば昨年の秋の天皇賞で勝った時も鼻出血をやらかし、その後は国内レースに出れなかった。癖になったというのではないだろうが、レース中の鼻出血となると能力を出しきれないところがあり、今回、最後の直線で伸びを欠いたのも鼻出血が響いた可能性もある。結局、3年連続でドバイに遠征し、4戦0勝と結果は残せなかったが、これは仕方が無いだろう。でも充分働いたことだし、ここらで引退するのも納得がいく。通算26戦10勝2着5回3着3回の成績だが、10勝の内訳はGⅠが7勝と抜群で近来希に見る女傑として語り継がれていくことになるだろう。
昭和18年のクリフジ以来64年ぶりに牝馬として日本ダービーに勝った時は驚いたが、古馬になってからも安田記念2連覇、秋の天皇賞を最大のライバルだったダイワスカーレットを大接戦の末に倒したことと、ジャパンCを日本の牝馬として初めて勝ったことなど印象的なことばかりが思い出される牝馬であった。でもGⅠ7勝を勝ったというが、牡馬のように安定感があって何連勝もしてきたというのでもなくスランプもあった。だが記録以上に記憶に残る競走馬として、いよいよ繁殖に上がるのである。どういう子供が出てくるのか興味深いが、とりあえずは日本に帰らず、アイルランドに渡って世紀の競走馬シーザスターズ(2000ギニー、ダービー、凱旋門賞)と種付けをするという。シーザスターズとウオッカの間に出来た子供がこれまた楽しみであるが、それより先に、2008年にウオッカの全妹が外国人オーナーであるダーレー・ジャパンに競り落とされている。
このウオッカの全妹は今年3歳だから今夏以降にデビューが待たれるのだが、馬主が何とドバイのマクトゥーム・ファミリーであるというのも面白い。どうやらウオッカと同様に角居厩舎に入るようだが、競馬というのは引退する馬がいる傍で、その弟や妹がすぐにデビューしてくるのだ。だから引退は寂しいなんていってられない。競馬は血を残すことで進化してきたのだ。何時までも感傷に更けてられない。ウオッカの子供達、弟妹達にも期待しよう。そして今年の夏には、いよいよディープインパクトの子供達がデビューしてくる。はたして父を凌駕する子供の誕生が見られるか・・・・競馬とはそういった楽しみがあるからやめられないのだ・・・。
昭和18年のクリフジ以来64年ぶりに牝馬として日本ダービーに勝った時は驚いたが、古馬になってからも安田記念2連覇、秋の天皇賞を最大のライバルだったダイワスカーレットを大接戦の末に倒したことと、ジャパンCを日本の牝馬として初めて勝ったことなど印象的なことばかりが思い出される牝馬であった。でもGⅠ7勝を勝ったというが、牡馬のように安定感があって何連勝もしてきたというのでもなくスランプもあった。だが記録以上に記憶に残る競走馬として、いよいよ繁殖に上がるのである。どういう子供が出てくるのか興味深いが、とりあえずは日本に帰らず、アイルランドに渡って世紀の競走馬シーザスターズ(2000ギニー、ダービー、凱旋門賞)と種付けをするという。シーザスターズとウオッカの間に出来た子供がこれまた楽しみであるが、それより先に、2008年にウオッカの全妹が外国人オーナーであるダーレー・ジャパンに競り落とされている。
このウオッカの全妹は今年3歳だから今夏以降にデビューが待たれるのだが、馬主が何とドバイのマクトゥーム・ファミリーであるというのも面白い。どうやらウオッカと同様に角居厩舎に入るようだが、競馬というのは引退する馬がいる傍で、その弟や妹がすぐにデビューしてくるのだ。だから引退は寂しいなんていってられない。競馬は血を残すことで進化してきたのだ。何時までも感傷に更けてられない。ウオッカの子供達、弟妹達にも期待しよう。そして今年の夏には、いよいよディープインパクトの子供達がデビューしてくる。はたして父を凌駕する子供の誕生が見られるか・・・・競馬とはそういった楽しみがあるからやめられないのだ・・・。
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