2016.04.24 (Sun)
ズワイガニを食べる
北海道からズワイガニが送られてきたので湯がいて食べた。どちらかというと冬の食べ物というイメージがあるが、北海道では4月でも捕れるのだろう。でもどちらかというと日本海の冬の味覚という感じがする。でも捕れる地域によって名前も違う。松葉ガニ、越前ガニなんかが有名だが、どれもズワイガニのことであり、日本では1番食べられている蟹だろう。あとは毛ガニだとかタラバガニなどもあるものの消費量ではズワイガニが圧倒的に多い気がする。ただ北海道でかなりの水揚げ量があるものの日本海の蟹であるといった認識が強いのは名称のインパクトなのかもしれない。みんながよく食べる越前ガニ、松葉ガニなどはとても有名である。でもズワイガニとは別の蟹の種類だと思っている人が多く(特に女性)、越前ガニ、松葉ガニはズワイガニより高価だと思っているみたいなところがある。でもこれらの蟹の総称はズワイガニだというと「えっ! 同じなの」と驚かれたことがある。
つまり越前ガニや、松葉ガニは水揚げされた場所を言うのである。主に福井県で捕れた蟹を越前ガニといい、山陰地方(京都府~島根県)で捕れた蟹を松葉ガニと呼んでいるだけである。だから北海道で捕れるズワイガニも同じ種類なのである。ただ北海道は毛ガニ、タラバガニ、花咲ガニのイメージが強く、当然のようにズワイガニも水揚げが多いが、どちらかというと名称の付いている越前ガニ、松葉ガニの方が上の蟹だと関東より以西の方では思っている人が多いように思う。また酷い人になるとズワイガニ、松葉ガニ、越前ガニ、それぞれが違う種類の蟹だと勘違いしている人もいたから驚いてしまう。だから言っておこう。学術的にはズワイガニといい越前ガニ、松葉ガニ、間人ガニ、津居山ガニ、加能ガニ、セイコガニ、クロコ・・・・・これらは全てズワイガニのことであり、地域により名称が変わるということ。その中でも山陰で捕れるズワイガニを松葉ガニと呼ぶが、最近は細かく分類されるようになり、その中でも兵庫県の豊岡辺りで捕れる蟹を津居山ガニ、同じく兵庫県の香住で捕れる蟹を香住ガニ、柴山ガニと呼んだりする。また京都府の丹後半島で捕れる蟹を間人(たいざ)ガニといったりする。一方、福井県で捕れるのを越前ガニと言うがどちらかというと若狭地方ではなく、越前地方のことで、それも雄蟹のことをそのように言い、雌蟹をセイコガニと呼んでいる。まあズワイガニ一つとってもややこしい。
また最近では石川県で捕れる蟹を加能ガニというようになった。昔は全てズワイガニで通していたが、越前ガニや松葉ガニより劣ると思われると考えたのか、地元の業者が名称を一般公募して加能ガニという名称を付けブランド化させるつもりなのだろう。だから将来、北海道で捕れたズワイガニも釧路ガニだとか根室ガニだとか稚内ガニだとか言い出すかもしれない。それにしても蟹は美味いのだが食べるのが面倒くさいねえ。でも滅多に食べないし美味しいから食べ出すと止まらない。
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