2016.05.08 (Sun)
おそ松くん
今年になってからのことであるが、電車の中で女子大生らしい二人が会話しているのが聞えて聞き耳をたてるのでもないが「『おそ松さん』が面白い」と耳に入ってきた。『おそ松さん』? 小生が小学生の頃、少年サンデーに連載している漫画『おそ松くん』というのがあったが、関係があるのだろうか。そして会話を聞いているとどうも一松だとかチョロ松だとか十四松だとか言ってるので、やはりあの『おそ松くん』に間違いがないようだ。でも『おそ松さん』だからな。それで、小生が調べてみると、どうやらテレビの深夜枠でアニメ『おそ松さん』として放映されているようだ。当然、観たことがないので詳細は知らないが、昔のおそ松くん達が成長し、社会人になってからの話だという。それが、女性の間で意外にも人気があると聞いて驚いているのだ。
『おそ松くん』とは昭和37年から漫画週刊誌である少年サンデーに5年に及び連載された赤塚不二夫のギャク漫画だが、当時は六つ子という設定が破天荒すぎてハチャメチャなギャグ漫画だったという記憶がある。確か松野おそ松を長男に、以下カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の六つ子とそれを取り巻くチビ太、イヤミ、ハタ坊、デカパン、ダヨーン、トト子と個性豊かなキャラクターがいてバカらしくもありナンセンスあり、それでいて面白い。昭和41年にはアニメ化され、ここからさらに人気が出たのか、当時イヤミのシェーが大流行した。それ以外にもおでんばかり食べているチビ太、頭の天辺に何故か旗を立てているハタ坊、縞模様の大きなパンツを何時も穿いているデカパン、ダヨーンが口癖のダヨーン。唯一、普通のキャラクターがトト子だったぐらい。とにかくふざけた漫画だったのか当時のPTAには評判が悪かったように思うが、それは時代というものであり、あの頃は髪が長いグループ・サウンズやエレキ・ギターを弾いていたら不良扱いする教師達が現実にいた時代だから、それはしょうがないかな。とにかくビートルズが来日公演を行う時、日本武道館を使用することになった。ところが神聖なる日本の武道を行う会場を訳のわからん音楽をしている西洋乞食に貸すとは何事だと発言した有識者がいた時代であった。またタイガースやスパイダース、テンプターズ、オックスといった当時、昇竜の勢いで人気のあったGSのグループが、髪が長いという理由だけで紅白歌合戦に出れなかったのである。今の若い人には信じられないだろうが、戦前の質実剛健、男尊女卑、軍国主義・・・・・・こういった精神から抜けきれない大人がまだ大勢生きていた時代だから、やむを得ないだろう。つまりこの時代に戦前のお堅い日本の価値観が変化しつつあったというか、破壊者が出てきたのも確かであり、赤塚不二夫のナンセンスなギャグ漫画なんて典型だった。
ところで話は変わって『おそ松さん』であるが、原作者の赤塚不二夫がすでに亡くなっているのだが、原作者とは全く関係のないところでアニメは制作されたと言うことになる。まあ本人が生きていたらどう言うか判らないが、何でこんな昭和の戦後の高度成長期のギャグ漫画が、今の時代に新たなリメイク(この場合はリメイクとは言わないが)で、アニメとして放映されるているのか小生としては理解に苦しむが、試みとしては面白いかもしれない。ただ一回も『おそ松さん』を観たことがないのでなんともいえないが、昔の『おそ松くん』を知らない若い女性が興味を持っていると言うこと自体、惹き付ける要素がこのギャグ・アニメにあるのだろう。でもおっさん化したイヤミやチビ太は出てくるのかな・・・・・・。三本出っ歯で、口髭、気障でザンス、ザンス、おフランスが口癖で一番存在感のあったイヤミ。年取ったイヤミのシェーというのをまた聞いてみたいものである。
『おそ松くん』とは昭和37年から漫画週刊誌である少年サンデーに5年に及び連載された赤塚不二夫のギャク漫画だが、当時は六つ子という設定が破天荒すぎてハチャメチャなギャグ漫画だったという記憶がある。確か松野おそ松を長男に、以下カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の六つ子とそれを取り巻くチビ太、イヤミ、ハタ坊、デカパン、ダヨーン、トト子と個性豊かなキャラクターがいてバカらしくもありナンセンスあり、それでいて面白い。昭和41年にはアニメ化され、ここからさらに人気が出たのか、当時イヤミのシェーが大流行した。それ以外にもおでんばかり食べているチビ太、頭の天辺に何故か旗を立てているハタ坊、縞模様の大きなパンツを何時も穿いているデカパン、ダヨーンが口癖のダヨーン。唯一、普通のキャラクターがトト子だったぐらい。とにかくふざけた漫画だったのか当時のPTAには評判が悪かったように思うが、それは時代というものであり、あの頃は髪が長いグループ・サウンズやエレキ・ギターを弾いていたら不良扱いする教師達が現実にいた時代だから、それはしょうがないかな。とにかくビートルズが来日公演を行う時、日本武道館を使用することになった。ところが神聖なる日本の武道を行う会場を訳のわからん音楽をしている西洋乞食に貸すとは何事だと発言した有識者がいた時代であった。またタイガースやスパイダース、テンプターズ、オックスといった当時、昇竜の勢いで人気のあったGSのグループが、髪が長いという理由だけで紅白歌合戦に出れなかったのである。今の若い人には信じられないだろうが、戦前の質実剛健、男尊女卑、軍国主義・・・・・・こういった精神から抜けきれない大人がまだ大勢生きていた時代だから、やむを得ないだろう。つまりこの時代に戦前のお堅い日本の価値観が変化しつつあったというか、破壊者が出てきたのも確かであり、赤塚不二夫のナンセンスなギャグ漫画なんて典型だった。
ところで話は変わって『おそ松さん』であるが、原作者の赤塚不二夫がすでに亡くなっているのだが、原作者とは全く関係のないところでアニメは制作されたと言うことになる。まあ本人が生きていたらどう言うか判らないが、何でこんな昭和の戦後の高度成長期のギャグ漫画が、今の時代に新たなリメイク(この場合はリメイクとは言わないが)で、アニメとして放映されるているのか小生としては理解に苦しむが、試みとしては面白いかもしれない。ただ一回も『おそ松さん』を観たことがないのでなんともいえないが、昔の『おそ松くん』を知らない若い女性が興味を持っていると言うこと自体、惹き付ける要素がこのギャグ・アニメにあるのだろう。でもおっさん化したイヤミやチビ太は出てくるのかな・・・・・・。三本出っ歯で、口髭、気障でザンス、ザンス、おフランスが口癖で一番存在感のあったイヤミ。年取ったイヤミのシェーというのをまた聞いてみたいものである。
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