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2011.05.15 (Sun)

第9回ヴィクトリアマイル

 いい天気の日曜日、今日は東京で第9回ヴィクトリアマイル(G-Ⅰ・4歳以上・牝馬、芝1600m、17頭)が行われた。まだ歴史の新しいGⅠレース。古馬牝馬のマイル戦と小生にとってはあまり好きになれないレースだが、今年は昨年の牝馬3冠を獲得したアパパネが出走するとかで、そこへ牝馬最強とも言えるブエナビスタが出て来た。でもブエナビスタはドバイ遠征で惨敗したばかり。やや末脚に陰りが見えて来たのか? それでも実力は傑出しているだろうが、問題はマイル戦ということでアパパネとの好勝負が期待されたのである。そして1番人気がブエナビスタ、2番人気がアパパネ、3番人気がレディアルバローザ、4番人気がアニメイトバイオ、5番人気がアプリコットフィズであった。

 東京のマイル戦ということで2コーナーを回り切ったあたりがスタート地点。ゲートが開き激しい先行争いからどうやらオウケンサクラが出ていった。オウケンサクラが先頭で、エーシンリターンズ2番手、レディアルバローザ3番手。そのあとにコスモネモシン、アプリコットフィズ、アンジェルブルー、ディアアレトゥーサ、グランプリエンゼルと続き、ちょっと間があってアパパネが行く。そしてシュウリュウムーン、カウアイレーン、ブロードストリート、さらにアニメイトバイオ、ブエナビスタ、ブラボーデイジー、ワイルドラズベリー、1番後がスプリングサンダーで3コーナーにかかろうかというところ。スタートから12.0---10.6---10.9---11.1と前半の800mを44秒6で通過した。これを2倍にすると1分29秒2だからオーバーペースである。でも先頭のオウケンサクラと2番手の差は6馬身から7馬身。おそらく2番以降は1秒程度遅いと思われる。でも平均ペースよりやや速い。

 さあ、大欅の向こう側を通って4コーナーへ、そしてオウケンサクラが引き離して直線に入る。先頭はオウケンサクラ、離れた2番手にエーシンリターンズとレディアルバローザ。オイケンサクラが先頭、オウケンサクラ先頭。馬場の中央からアパパネがいい脚で伸びてくる。ブエナビスタはその後ろである。でもまだオウケンサクラが先頭だが、ようやくつかまった。ここでレディアルバローザが出た。レディアルバローザが出た。内にグランプリエンゼルも頑張っている。あと200m。ここでアパパネが来た。アパパネが来た。さらに外からようやくブエナビスタが伸びて来た。先頭はレディアルバローザ、レディアルバローザ。アパパネが伸びた。アパパネが先頭に立ったか。アパパネが先頭に立った。内のレディアルバローザも粘る。しかしアパパネが先頭だ。外からブエナビスタが来た。ブエナビスタが来た。一気に来た。アパパネかブエナビスタか、アパパネかブエナビスタか。僅かだがアパパネだ。

 1着アパパネ 1分31秒9、2着ブエナビスタ クビ、3着レディアルバローザ クビ、4着グランプリエンゼル 1馬身1/2、5着アンジェルブルー 3/4馬身。

 最後は人気の2頭での凌ぎ合いになった。牝馬の実力では2頭が抜けていたということか。昨年、このレースを勝ったブエナビスタであるが、昨年もヒカルアマランサスとクビ差の大接戦で勝っている。どちらかというと中距離得意といったイメージのあるブエナビスタよりも本質的にはマイラーではないかと思えるアパパネとの勝負、アパパネに利があったかも・・・・・・。でも過去の牝馬3冠馬は、その後が未勝利だったことを考えればこの1勝は大きいだろう。でも次は牡馬相手に勝ってほしい。
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