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2011.10.23 (Sun)

第72回菊花賞

 今日、第72回菊花賞が曇天の京都競馬場で行われた。それで、まず結果から言おう。オルフェーヴルが史上7頭目の三冠馬の栄冠に輝いた。まさに横綱相撲だった。ディープインパクトの時のようにハラハラドキドキではなくて、ナリタブライアンの時のように早目に好位置に上がり直線入り口でスパートするやあっという間に抜け出した。最後にシンガリから猛追した対抗馬のウインバリアシオンを2馬身1/2差に退けて危なげない完勝だった。

今回の菊花賞。スタートから澱みのないペースでレースが展開された。スタートから当初はサンビームがハナを奪うが正面スタンド前からフレールジャックが先頭を奪う。さらに向こう正面ではロッカヴェラーノが先頭に立つという忙しさであるが、各馬に差がなく大逃げをうっているのでもないのに、ペースは淡々としてそれも速い。スタートから12.7---12.2---12.0---12.0---11.7のラップで1000m通過が1分00秒6、さらに12.3---12.7---12.6---12.4---12.1で2000m通過が2分02秒7とこの間の1000mもペースがさほど落ちていない。それでいて最後の1000mは12.9---12.1---11.5---11.6---12.0と1分00秒1。ハロンラップで一度も13秒台がないという速いラップでの平均ペース。このペースの中団につけて引っかかることもなく3コーナーから徐々に好位置へ上がっていき、坂の下りで5番手から6番手、直線の入り口では外側の3番手。ここから一気に抜けて行った。もうあと1ハロンというところで三冠が確定したようなものだった。勝ち時計もソングオブウインドが持っている3分02秒7の菊花賞レコードと僅か0.1秒遅いだけ。あのときはアドマイヤメインがハイペースで引き離して逃げたが、今回は淡々とした流れでこの時計。いや驚いた。

 1着オルフェーヴル 3分02秒8、2着ウインバリアシオン 2馬身1/2、3着トーセンラー 1馬身3/4、4着ハーバーコマンド クビ、5着サダムパテック 1馬身1/2。

 とにかく強かった。2歳の時から気性に難があって、新潟の新馬戦で勝ったものの池添騎手と振り落としている。せれが出世の妨げになっていたようだが、全兄のドリームジャーニーと比較すると馬格には恵まれていた(といっても中格馬だが)。兄も末脚が切れるタイプで有馬記念と宝塚記念の両グランプリを制した一流馬だったが、とにかく馬格がなく馬ごみに入れると力が発揮できなかった。それがオルフェーヴルはダービーの時に見せたように、ナカヤマナイトと接触しながらも馬群を突き破る闘争心がある。見事である。ここまでオルフェーヴルが強くなるとはよもや思わなかった。今後も楽しみである。

 父はステイゴールド、母はオリエンタルアート、母の父メジロマックイーン。なんと父も母も完全な内国産である。日本の競馬もやっと外国差に頼らなくても強い馬が出せるようになってきたようだ。ステイゴールドは1997年の菊花賞で8着(勝ち馬マチカネフクキタル)だったが、その後にドバイのシーマクラシック(当時G-Ⅱ)に勝ったり、香港ヴァーズ(G-Ⅰ)にも勝ったりするなど国際舞台で活躍した競走馬。管理した調教師も池江泰郎と今回のオルフェーヴルの調教師池江泰寿とは親子関係にあり、メジロマックイーンも池江泰郎厩舎だったことを考えれば、まさにオルフェーヴルは池江ファミリー一色で築いた三冠だったといえよう。それにしても6年前のディープインパクトも池江泰郎厩舎だったが、オルフェーヴルはその息子の池江泰寿厩舎。実に親子で三冠馬を出したとはお見事というしかない。またついでに言うならば、あのオグリキャップは所属こそ瀬戸口厩舎だったが、担当厩務員は池江泰郎の実兄である池江敏郎だった。まあ、実に名馬が生まれるファミリーではある。

 ところでオルフェーヴルであるが真価が問われるのは今後である。三冠達成後尻すぼみに終わったミスターシービーやナリタブライアンのようにならずに、その後、さらに勝ち続け評価がますます上がっていったシンザンやシンボルルドルフ、ディープインパクトのようになってもらいたいと思う。とにかくオルフェーヴルの一年上にはヴィクトワールピサ、ローズキングダム、エイシンフラッシュ、ヒルノダムールといった強豪が構えているので、これ等と戦ってどのような戦績を挙げるか、それは誰にもわからない。この馬の評価をするのはそれからでも遅くはない。最後にオルフェーヴルという名前であるが、フランス語でOrfevre。金細工師という意味らしい。何はともあれ三冠馬が冠馬名でなく良かったといっておこう。私はミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンが好きになれないのは、その馬名のせいでもあるのだが・・・・・・・・。

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