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2011.12.25 (Sun)

第56回有馬記念

 去年、有馬記念の記事を書いている途中にパソコンが潰れたのを思い出した。なのでリベンジの記事だとは大袈裟だが書いてみる。今日は寒い日で、京都の山間部なんかは雪が降っていたようだが、我々の住むところは晴れていた。でも吹きすさぶ風はとても冷たくてここにきて年末寒波はやや堪える。それはそうと今年の有馬記念はなかなかの好メンバーが揃ったようだ。引退レースになるブエナビスタを始め、ダービー馬エイシンフラッシュ、天皇賞馬ヒルノダムール、トーセンジョーダン、ジャガーメイル、JCのローズキングダム、宝塚記念馬アーネストリー、昨年の覇者でドバイWCを制したヴィクトワールピサと古馬だけでも豪華なのに、そこへ3歳三冠を制したオルフェーヴルが加わったから俄然興味がわいてきたというところである。

 それで人気はどうなるかと思っていたらオルフェーヴルがやはり1番人気、2番人気がブエナビスタ、3番人気がトーセンジョーダン、4番人気がヴィクトワールピサ、5番人気がアーネストリーとおさまるところにおさまっていた。さて注目はオルフェーヴルであった。三冠馬といっても相手は同じ3歳馬。よく言われるのがだが、三冠馬が出た時の3歳馬のレベルは低いということ。その低いレベルの中だから三冠を獲れたのだという説。確かに当たってはいる。でも相手が弱いといっても簡単に獲れるのでもないのが三冠馬。しかし、古馬との対戦が無いだけに三冠馬は強いのかどうののかやってみないと判らないというのが競馬である。

 過去の三冠馬で3歳時に有馬記念へ出走したのはシンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクトと3頭いる。それでルドルフとブライアンは完勝。ディープは惜しい2着。やっぱり三冠馬は強いのだ。ルドルフなんて今でこそ神格化する連中がいるが、ミスターシービーと初めて対決した時はほとんどの人はミスターシービーの方が強いと言っていたのだ。そのことをお忘れなく。ナリタブライアンは故障してから馬がすっかりおかしくなったが、それまでの強さは誰もが認めるところであろう。また有馬記念で2着に敗れたディープインパクトの場合は脚質的なものがあって中山コースを苦手としていたという現実がある。それで3頭とも同時代の相手はというとあまり強い馬はいなかったという印象はある。ルドルフはビゼンニシキ、フジノフウウン、スズマッハ、スズパレード、ニシノライデン、ゴールドウェイが相手だったし、ナリアタブライアンもエアダブリン、ヤシマソブリン、スターマン、ナムラコクオー、オフサイドトラップ、サクラスーパーオーが相手だった。そしてディープインパクトはシックスセンス、インティライミ、アドマイヤジャパン、アドマイヤフジ、マイネルレコルト、ヴァーミリアンといったところが戦った面々である。何れも強くない。

 でも同じ三冠馬でもミスターシービーは戦った相手がメジロモンスニー、ビンゴカンタ、ウメノシンオー、カツラギエース、リードホーユー、ニホンピロウイナー、スズカコバン、シンブラウン、ブルーダーバン、タケノヒエン、ウズマサリュウ等といてけして弱かったのではない。そんな中で三冠を獲ったのだから強いということになるが、一度もシンボリルドルフに勝てなった。だから相手が弱かったから価値がないという三段論法は当てはまらないような気がするのだ。それでオルフェーヴルは歴戦の古馬陣を相手に有馬記念を戦ったのだが・・・・・。

 逃げ馬不在で超スローペースになった。なんだか昭和40年代の競馬を観ているような遅いペースだった。6.8---12.0---12.4---12.1---13.1---14.4---14.3と1100m通過が1分10秒8。とてもGⅠレースと思えないようなペースだ。ハロンタイムが14秒台を刻むなんて各馬にとっては歩いているようなものだろう。これでよくかからないものだ。オルフェーヴルはこのペースで後方の内につけていた。それが2周目の向こう流しから外へ出し、3コーナーでっペースが急にあがると同時に仕掛け出した。そしてここから短距離の追い比べのような競馬だった。それを外側に出て追い比べでエイシンフラッシュを競り落とし、トゥザグローリーやルーラーシップの追撃を振り切り完勝した。

 1着オルフェーヴル 2分36秒0、2着エイシンフラッシュ 3/4馬身、3着トゥザグローリー クビ、4着ルーラーシップ 3/4馬身、5着トーセンジョーダン クビ。

 いや強かった。というよりもレースごとに強くなっている。オルフェーブルの今の姿を1年前に想像できただろうか。新馬こそ勝ったが、次の芙蓉Sでホエールキャプチャに敗れ、さらに京王杯2歳Sで10着と大敗。3歳になってシンザン記念で2着、きさらぎ賞で3着。この時を知るだけに信じられない。ところがその後、スプリングSから馬が突然変わったかのように勝ち続けて三冠を含め今日の有馬記念で6連勝。来年どれだけ成長するのやら。
あとは故障が怖いということか・・・・・・。
 
 なんだかオルフェーヴルの強さばかりが浮き彫りにされた形となったが、欲をいえば古馬陣が超スローペースになりすぎて本来の力が発揮されなかったのが残念である。でも、そういった展開でも勝ってしまうオルフェーヴルは既に古馬の風格か。まさに天下敵なしだ。展開に左右された追い込み馬のブエナビスタと比較するとそれ以上の安定感があるかもしれない。重馬場でも勝つし、相手とぶつかっても抜け出す闘争心があるし、スタミナもあるし、高速レースにも強いし、そこへ今回の超スローペースも制した。今後、欠点が見つからなくなるとますます強くなるのだろうか・・・・・・・。これからも大いに注目してみたい。
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