2012.12.31 (Mon)
大晦日の晩にだるまを飲む
いよいよ年も押し詰まってきた。あと数時間で2013年である。今は紅白歌合戦なるものがNHKで放映されているだろうが小生このウン10年観たことがない。日本の商業音楽が嫌いと言うのではないが、今時のアイドルも知らないし興味もわかないから当然のように観る気が起こらない。小生はなにしろ小学生のころから洋楽一辺倒で聴いてきたから日本の流行歌及びJ-POPは皆目知らないのだ。でも60年代、70年代ごろまでは日本の流行歌も知ってはいたが、社会人に成ってからというもの以降はさっぱり判らない。最も洋楽の方も1980年代以降は怪しいが・・・・・・・。まあそんなことはどうでもいい。20歳以降はジャズやクラシックを聴く方が圧倒的に多くなったから自然とポップスから遠ざかっているという類いだ。したがってジャンルは関係なく聴いてきた方だ。でも昨今のリズム中心の音楽はどうも好きになれない。音楽の三要素とはメロディ、リズム、ハーモニーだろうが明らかに今時の音楽はメロディを軽視し過ぎている。だから興味を引くところまで行かない曲が多すぎるのである。ということで年の最後に愚痴が出てきたが、こんなことを書いたところでしょうがない。それで今は行く年を惜しみつつだるまを飲みながらモーリス・ジャールやミシェル・ルグラン、ヘンリー・マンシー二を聴いているのである。
ところで小生がウイスキーを飲むなんて滅多にないことである。それもだるまである。だるまといっても判らない人のために説明するがサントリー・オールドのことである。瓶が黒くて丸い形なのでだるまという愛称がついているのである。そういえばサントリーのウイスキー群の中でも最も人気のあったウイスキーである。サントリーと言えばオールドと言う時代があった。戦後の日本の洋酒ブームにあって一時代を築いたウイスキーである。また戦後の高度成長期と言うのはスコッチ・ウイスキーが持て囃されジョニ黒やジョニ赤何て言うのがあって1ドル360円時代は高価であった。それがドル変動相場に成りスコッチも安価で手に入るようになっていき次第とスコッチの人気も下がっていった。それでもオールドは人気が下がらず和製ウイスキーの高級品と言うイメージを保ちつつ今日に至るのだが、流石に現在では他の酒に人気を奪われすっかり売り上げも落ちているし高級感がすっかりなくなっている。今はサントリーでも山崎や響といった高級酒が発売されていて、すっかりオールドの影が薄くなってしまった。それだけオールドの価値が下がってきたということだろう。それで確かにオールドの価格も昔より下がり気軽に手に入るようになった。でも小生はウイスキーを飲むと言ったら今まで角瓶を飲むことの方が多くより高級なオールド自体飲むことなどほとんどなかった。つまり安酒ばかり飲んできたのである。しかしながら何処か若い頃に憧れに近いものを感じていたオールドである。何れ給料が上がったらオールドをキープしてやるぞと思っていたが・・・・・・次第と小生はウイスキーを飲まなくなってしまった。時代はチューハイに代表されるように焼酎が酒場での主流となってしまった。それでオールドの存在も忘れていた。それが酒屋の店頭で久しぶりに見かけたオールド。何故か懐かしくなった。所謂オールドことだるま。黒くて丸い瓶を手に取るや買ってしまった。それで久しぶりにだるまを飲みつつ音楽を聴いているところであるが少し昔のだるまと比べると違うかなと言うものがある。これも時代に合わせつつあるのかな・・・・・。これもしょうがないか。とにかく今年も色々とありました。それではホロ酔いになりつつも皆様、よいお年を・・・・・・。
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