2013.01.06 (Sun)
WALKMAN

ウォークマンというものをこの歳になって初めて持った。ウォークマンとはWALKMANのことで、ソニーが世界で初めて開発して発売した携帯型ステレオカセットプレーヤーのことであり、ソニーのブランド名である。従って他社が同じような製品を出してもウォークマンと言う名は使えない。そもそも1979年7月1日に発売開始された携帯型のカセット・プレイヤーがウォークマンの第1号で、カセット・テープをプレイヤーに収めて音楽を聴くというもので、これが当時としては画期的であったので、世界的にヒットしWALKMANは長い間その代名詞的なものであった。
あの頃、若者がすぐに飛びついて瞬く間に広がった印象がある。小生の周りにも持っている者がいた。それで電車の中で大きな音を出して聴くから、ヘッドフォンからよく音がシャカシャカと漏れていて煩かったので小生はあんなもの持たないぞと心に決めていた。特に本などを読んでいる隣で大きな音漏れが聞えてくると迷惑だった覚えがある。当時のウォークマンと言うのは今のようなインナー型のイヤーフォーンではなく、耳に当てるタイプのヘッドフォーンで聴くので音漏れがそれは激しかった。それあ徐々に改善され最近では音漏れがほとんどしなくなった。
また、ウォークマンもどんどんと進化し最初のアナログのカセットテープからコンパクトディスクに代わりデジタル時代に入った。さらにMDへと・・・・その後の進化は日進月歩で今の物はとても小型化され音飛びもしない、選曲も簡単、それに曲を数1000曲以上入れられる。この30数年でこれだけ進歩したのである。でも小生は持ちたいとも思わず興味もなかった。おそらく多くの者は電車で移動する間に聴いているのだろうが、電車の中では小生は大方、本を読んでいた。だから音楽なんて聴く気がしなかった。音楽なんて家に帰って聴けばいいではないか。それに音楽を聴くと外部の音が聞こえず気分も閉じこもりがちになる。そりゃ外部の音を遮断して自分の世界に入りたいのかも知れないが、そこまでして音楽を聴きたいかな・・・・と言うのが小生の感想だった。
そんな小生が何故にウォークマンを持ったかというと、それは湖国に通勤するようになってから道中が長く、そこへ電車が度々遅れるから暇つぶしにとうとうウォークマンを持ち歩くようになったということである。以前のように大阪市内への通勤だと1時間そこそこで済んだのだが、今はその倍はかかる。そこへJRお得意の電車の延着が加わるとさらに通勤時間が長くなり苦痛になる。これが一番の原因であるが、その次に電車の車内灯だと本が読みにくくなったということがある。最近は老眼がより進み眼鏡なしでは本は読めないし、また今の眼鏡ではさらに読みにくくなった。老眼がより進んでいるのであろう。新しい眼鏡が必要になったし、そこへ、その必需品の眼鏡を時々忘れたりするので帰りの電車の中で暇を持て余すことが多くなった。そういったことがきっかけで、小生もウォークマンを買って聴こうかということになったまでである。それなら長い帰りの電車の中だけでも音楽を聴いていると時間が早く感じるだろうと思ったのである。
それで買ったのだがウォークマンといっても色々と種類があるものだ。早速、手ごろな物を買って、それでパソコンからウォークマンに曲を入れ続けて、今は数えてないが500曲以上は入っているだろう。それで家にあるCDから片っ端に入れていったのだが、入れるのも簡単だし選曲も実に簡単ときているから、これは使いやすい。ビートルズからチャック・ベリーからプレスリーからナット・キング・コールから、レイ・チャールズ、ダイアナ・ロス、チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィスからペレス・プラードから、イヴ・モナタン、ジャンルを問わず入れまくったのだが、このウォークマンは16Gなので通常の取り込みだと3000曲以上入るらしい。だとするとまだまだ入るということになる。まだクラシックは入れてないが、こちらは1曲が矢鱈と長いから目下のところ思案中であるが、もっとジャズをいれなくてはならない。さあ、これで長くて退屈で苦痛の通勤が少しでも短く感じればいいのだが・・・・小生、そうしても周りに音漏れしていないか気になってしょうがない。これも世代が関係しているかもしれないが、若者のようにガシャガシャと音漏れしても平気で聴いていられるような無神経さは持ちあわせいないからなあ。なにしろ小心者なので・・・・・。
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