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2013.01.31 (Thu)

レトルト『京野菜カレー』を食べる

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 先日、京都市内のスーパーで『京野菜カレー』というレトルト食品を見つけたので早速買ってみた。所謂、ご当地レトルト・カレーというものである。ところで京野菜とは何だということになるが、簡単に言うと京都府内で生産された野菜の総称をいうらしい。昔は京都の洛中周辺だけでとれた野菜を言ったのだろうが、京都の都市化が広がって周辺で野菜の栽培が出来なくなったから今は京都府全体で採れた物も入れるらしい。

 そもそも京都と言うところは海から離れている。1200年以上前から日本の都であり文化の中心であったにも関わらず地理的に海から遠い。したがって新鮮な魚介類が手に入りにくい。それで多くの寺や神社は精進料理を食べるようになったのだが、その食材として京野菜と言う物が生まれたのである。都が今の京都に移ってきた当初は京野菜と言うものはなかったが、次第に天皇、公家、僧侶が大勢いる関係から全国各地から野菜が集められるようになった。それが京都の土地に根をはやしたのが始まりでだんだんと京都の風土に適した野菜が産まれるようになったということか。つまり京野菜と言うのはこのように独自の物として発展してきたのである。

 その種類は多く聖護院大根、聖護院蕪、賀茂茄子、賀茂トマト、万願寺唐辛子、鷹峯唐辛子、伏見唐辛子、田中唐辛子、山科唐辛子、堀川牛蒡、鹿ヶ谷南瓜、九条葱、桂瓜、壬生菜、丹波栗、丹波黒大豆、松ヶ崎浮菜、柊野ささげ、海老芋、京茗荷、京芹、京独活・・・・・まだまだあったと思うけど、すぐには思いつかない。ところが栽培や収穫に手間がかかるところから農家が次第に栽培を敬遠するようになり一部の品種が絶滅してしまったのである。なにしろ京野菜と言うのは外見や広域流通を主眼としてなくて全国の市場向け商品ではないので外見も変わったものが多く、栄養面では一般的な野菜を上回る物が多いとされる。しかし需要が少なく儲からないので栽培する人も減り農地も京都市内から遠方へと広がっていき手に入れにくくなっている。そういったい意味では京野菜と言うのは京都以外は手に入れることが難しい代物で希少価値と言えるものかもしれない。

 さて、このレトルト『京野菜カレー』であるが、京野菜販売協同組合が販売していて、京野菜と言っても京人参、洛西の筍、聖護院大根の三種類しか入ってない。聖護院大根は大型の丸大根で肉質は細やかで甘く煮崩れ少なくどろけるような味わいがある。京人参は肉質が柔らかくて甘味があり中まで真っ赤なのが特徴である。洛西の筍であるが、乙訓の筍ともいう。柔らかでえぐみがなく全国的に知れた良質の筍である。こうして三種の京野菜であるがソテーオニオン(玉葱、食用油脂)、チキンエキス、チャツネ、トマトベース、ホワイトルー、リンゴベースト、カレールー、食用油脂、ビーフ風味調味料、砂糖、食塩、カレー粉、ジンジャーベースト、ガーリックベースト、増粘剤(加工澱粉)、着色料(カラメル)、調味料(アミノ酸)を加えて煮込んだレトルトカレーである。

 ところで食べた感想であるが、とにかく風味があってまろやかな味である。ピリッとくるものがなく肉好きの人は物足りなさを感じるかも知れずコクはあまりない。普段食べ慣れているカレーらしさはあまりなく、如何にも野菜カレーと言った風で薄味、上品な味わいがある。あまりお目にかかれない味覚のカレーで一度ご賞味くださいと言ってもいい。ただ価格はレトルトということを考えると高いかな・・・・・。
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