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2008.01.27 (Sun)

神戸メリケンパークを歩く

 窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える~

 その昔、淡谷のり子が唄った『別れのブルース』の冒頭の歌詞である。昨日、寒風吹きすさぶ中、神戸旧居留地に来たついでにメリケンパークへ行ってきた。

 現在はメリケンパークというが、昔はメリケン波止場といった。メリケンとはアメリカンが訛ったものである。昔の人はおそらくアメリカンと聞き取れなくてメリケンと聞こえたのだろう。昭和の初期、メリケン波止場のことを唄った『別れのブルース』が大ヒットした。当初は『本牧ブルース』として売り出す予定だったらしいが、本牧だと横浜に限られてしまうので、別れのブルースに題名を替えてしまったと聞いている。つまりメリケン波止場は横浜にも神戸にもあったということである。面白いことに地名というのは共通点があって、元町も両方にあるから港町というのは何処か似通ってしまうのかもしれない。ところが神戸のメリケン波止場は、中突堤との間を1987年に埋め立ててしまい、辺り一帯を公園として整備し現在ではメリケンパークとして存在している。それで私は、久しぶりにメリケンパークまで足を運んだのである。


 神戸は映画が上陸した地でもある。1896年(明治29年)に、神戸で活動写真が上映された。それを記念したモニュメントが石のスクリーンである。大きな石をくりぬいただけだが、この穴をスクリーンとして見ると面白い。
s-IMG_0038.jpg


 中突堤から対岸のモザイクを眺める。モザイクとはかつて造船所のあったところに建てられた商業施設である。百貨店や専門店、レストラン、観覧車が並んでいる。
s-IMG_0040.jpg


 メリケンパークの東の端には、阪神淡路大震災の時の記憶を何時までもとどめておこうと、被害にあった岸壁の姿を、その時の状態で残している。その岸壁の周辺は整備され、震災メモリアルパークとして残している。
s-IMG_0033.jpg

                                                     
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