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2013.03.31 (Sun)

まだ満開ではないが

 昨日の土曜日、それこそ久しぶりに出かけた。もう東京の方ではとっくに桜が満開で散りかけているというが、滋賀県ではまだちらほら。五分咲き程度の桜もあるが、まだまだこれからというところである。ところで京都であるがまだ満開ではない。まだ数日かかるようだが、天気も良かったので陽気に誘われて醍醐寺に行って来た。醍醐寺は行政区の上では京都市伏見区だが、東山三十六峰よりも東にあるので山科区のイメージがある。でも伏見区である。創建は874年と古く、空海の孫弟子聖宝が創建した真言宗醍醐派の総本山である。そもそも山岳信仰のあった醍醐山。ここで地主神横尾明神よい山を譲り受け、山上に准胝、如意輪の両観音を祀ったのが醍醐寺の始まりとされる。開創後は醍醐、朱雀、村上の三代にわたる天皇の深い帰依によって多くの伽藍が造られたが、何度も火災にあい寺は五重塔を残し全て消失し荒廃していた。それを復興させたのが太閤秀吉。豊臣秀吉は慶長3年(1598年)に有名な醍醐の花見を開いた。これを機に、醍醐寺には秀吉、秀頼が次から次へと金堂、三宝院、開山堂、如意輪堂等を再建させる。その名残で今では桜の名所として知られるようになるが、実のところ小生、桜の季節に醍醐寺に来るのは初めてである。ところで境内にある約900本の桜だが、まだ満開ではないので迫力に欠けている感は拭えなかった。もう3日ほど待てば良かったのだが、あいにく仕事のある日はいけない。来週になるともう散っているかもしれないし、本当に満開の時に行ける人が羨ましいと思う。

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 とにかく寺院の中に入るのにチケットを買う人が行列しているのである。三宝院の庭園は必見の価値はあるが・・・・・
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 醍醐寺の五重塔は国宝である。951年に完成というから古い建造物である。高さが約38m。相輪が約13mあり、塔の3分の1を占め、日本の三大名塔の一つとされる。ちなみに残りの二塔はというと法隆寺の五重塔と瑠璃光寺の五重塔。法隆寺はあまりにも有名だが、瑠璃光寺を知る人は少ない。瑠璃光寺は山口県にあるので一度訪れてみてください。
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しだれ桜
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三宝院の唐門である。派手な門だが国宝である。向こう側に庭園の桜の木が見える。
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 醍醐寺を出てから行くところがあった。実はこの近くに姉が住んでいる。以前は洛西にいたのだが今は醍醐寺から歩いて15分ほどのところにある公団に住んでいる。電話で在宅を確認して寄ってみた。姉が言うには醍醐寺は散歩には良く来るが、真冬や真夏は閑散としているらしい。でも桜の名所として知られているので桜シーズンは恐ろしいほどの人がやってくるから、まず近寄らないという。なるほどねえ。でも醍醐寺の周囲はごくありふれた住宅地だから、ここだけ浮いている感じがするが環境問題に敏感で、この付近、学校も3階以上は建てられないらしく地下教室があるらしい。これも地元民しか判らない悩みかな。
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