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2013.11.24 (Sun)

第33回ジャパンC

 もう冬の入り口であるが今日は比較的暖かい日であった。そんな晩秋の中、東京競馬場で第33回ジャパンC(G-Ⅰ・3歳以上、芝2400m、17頭)が行われた。何だか国際招待レースなのだが年年、外国馬が小粒になって行く。とうとう今年は3頭のみ。それもJoshua Tree、Simenon、Donadenとバリバリの一線級が来ていない。シメノンやドーナデンなんてアスコット・ゴールド(20f)やメルボルンC(3200m)で実績のある競走馬。これらが日本の速い馬場での2400mに対応出来るのかなと思ってしまう。もう凱旋門賞馬トレーヴぐらいしかジャパンCに出ても意味がないのではと考えるほど外国馬は日本の馬場に戸惑ってしまう。最近は外国馬の成績が悪いのか、今年はとうとう一線級が来なくなった。したがって国内馬の実力決定戦になってしまった。それも多頭数で行われる中山の有馬記念がトリッキーな馬場で実力を発揮できない競馬場だけに、東京コースで行われるジャパンCの方がメンバーが最近は揃ってしまうからでもある。ただし今年はオルフェーヴル、キズナ、エピファネイアが出てこなかったので国内メンバーも寂しいものがある。そういtった状況の中で1番人気は連覇を狙うジェンティルドンナ、2番人気はゴールドシップ、3番人気はエイシンフラッシュ、4番人気はアドマイヤラクティ、5番人気はアンコイルドというものだった。

 スタートが切られたが逃げ馬がいない。それでエイシンフラッシュが押し出された形で先頭に立った。2番手にトーセンジョーダン、3番手にヴィルシーナ、そしてジェンティルドンナ、ルルーシュという順で続くが明らかにスローペース。何と1000mを1分02秒4、1200mを1分15秒2。単純にこの倍だと2400mが2分30秒4かかることになる。古馬のG-Ⅰにおける良馬場のレースでこのペースは遅すぎる。なのにゴーールドシップはシンガリ追走。本当に行き脚がなくなったな。それでも3コーナーから上がって行ったが、前が楽をしているからはたして届くのかどうか。4コーナーを回って末脚勝負のレースとなってしまった。あと400mで先頭のエイシンフラッシュの内にジェンティルドンナが並びかけた。あと300m、ジェンティルドンナが先頭に立つ。ジェンティルドンナが先頭。あと200mでも先頭。しかし、あと100m。外からトーセンジョーダンとデニムアンドルビーの伸びがいい。ことにデニムアンドルビーの伸び脚は図抜けている。最後に急襲したがジェンティルドンナが押し切った。

 1着ジェンティルドンナ 2分26秒1、2着デニムアンドルビー ハナ、3着トーセンジョーダン クビ、4着アドマイヤラクティ 3/4馬身、5着ドーナデン クビ。

 ジェンティルドンナは最近は前に行って残るケースがあって、末脚を生かさない競馬を強いられている。それでこのところ勝ててなかったが、今日は前に行って残った。でも本来ならもっと後ろからいって追い込んで来る競馬の方がいいのだが、どうも前に行ってしまうな。それでも勝つから強いのだろうが、3歳牝馬のデニムアンドルニーがあの脚で追い込んできたことを考えれば、キズナ、オルフェーヴルが出ていたらどうなっていたか判らない。それにしてもゴールドシップはどうしたのかな。馬がだんだんとズブくなっている。3歳時も前に行けなかったが、もっと道中軽い感じで追走していた。それが古馬になって追いづめの競馬が多くなった。一体どうしたのかな。このまま終わってしまうような馬ではないだけに何がどうなっているか判らない。ゴールドシップには復活してほしいが・・・・・。

 結果的には超スローでジェンティルドンナは粘り切った。もっとペースが速い方がこの馬にはいいだろう。そして史上初のジャパンC連覇。それも牝馬である。2着も牝馬。それも3歳牝馬。また1着、2着がディープインパクト産駒。よほど東京の2400mというのはディープインパクトにとって相性がいいのだろう。
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