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2014.10.06 (Mon)

第93回凱旋門賞

 今年も凱旋門賞が日本時間の昨晩、パリのロンシャン競馬場で行われた。今年は日本馬の参戦が春の時点ではないだろうと思っていた。それはキズナが春の天皇賞で骨折したからである。ところがゴールドシップが参戦すると聞いて、さらに3歳牝馬のハープスター、さらにドバイで圧勝したジャスタウェイまでも凱旋門賞に行くと聞いて面白くなってきたと思ったのだが、どうも3頭ともぶっつけで行くと聞いて正直、残念な気持ちになった。馴れてない海外のロンシャンの競馬場の凱旋門賞をいきなり走らせて勝負になるのかなと考えていたからだ。過去、日本調教馬が4度2着になっている。それらは全て直前に、フランスでレースを行っていて、その結果、好成績に繋がっていたのに、いきなりぶっつけでは勝ち目ないなと思ったのである。でもジャスタウェイはドバイでいきなり勝ったというが、ロンシャンとは馬場が違う。ヨーロッパ特有の時計のかかる馬場だと、いきなりいって勝てるというものでもない。さらにいうならばジャスタウェイに2400mは長い。またハープスター、ゴールドシップとも後ろから行く馬だ。日本と同様な競馬をしていては凱旋門賞は厳しいなと予想していたのである。それも今年は20頭も出ている。道中の位置取りが命取りになるのではと観ていたら案の定、スタートしてゴールドシップは最後方、その前がハープスター。集団から離れて2頭が追走。もうこの段階で小生は、もう勝てないと思った。ヨーロッパの競馬は馬がぎっしり固まって間があかない。そこを纏めてかわすとつもりでも日本の軽い馬場とは違う。せめてもう少し前で競馬をしないと勝ち目はない。位置取りが悪すぎる。またジャスタウェイは位置取りは良いのだが、バラけないヨーロッパの多頭数レースを捌けるのか。対してハープスター、ゴールドシップの2頭はフォルスストレート入ってもまだ2頭は最後方。そろそろ前に行かないと。直線に入ってハープスターは前が塞がれているから外に持ち出した。時間のロスである。もう前は激しい争いを展開している。日本の3頭はさっぱり伸びてこない。最後に大外を通ってハープスターが良い脚を使うが、とても届くものいではない。結果としてハープスターは6着。ジャスタウェイは8着。ゴールドシップは良いところが全くなく14着。まあ、最初から期待もしていなかったが成果もなく、いったい今年は何しに行ったのかな?
 3頭も行ったから1頭ぐらいは勝つだろうと考えていたのでは・・・・。そんなに甘いものではない。今年は断トツに強い馬がいなくて20頭も出てきたのである。だから展開で後ろから言っていては勝てないと予想できた。それに3頭ともヨーロッパ競馬は初めてだ。せめて小頭数のレースでいいから一度経験させてから臨めば、もう少し前に位置取りが出来たのではないかと思うと残念である。まだまだ日本の競走馬はいきなりのぶっつけで凱旋門賞を勝つほど強くはない。香港やオーストラリアやドバイ、アメリカ辺りの芝ならさほど芝も深くないし高速馬場なので対応できるが、ヨーロッパの深い馬場で、それも強豪が集結して多頭数で行われる凱旋門賞で勝つのは並大抵ではない。はやり過去の教訓を学んで、準備して臨まないととても勝てるものではない。だから今回の凱旋門賞を観ていて実に残念であった。
 レースそのものは昨年勝ったTreveがインコースkら抜けてきて何と1977年のAlleged以来の2連覇を達成。昨年はオルフェーヴルを置き去りにする強さで勝ったが、今年は不振で3戦して未勝利。人気を落していたが、本番で蘇った感じである。でも今年人気馬は総崩れで1番人気だったAvenir Cartain(6戦全勝で仏オークス馬)が11着。ハープスターと並んで2番人気だったEctot(6連勝中)は17着。やはり凱旋門賞は地元の人気馬でも、絶好調で展開にも恵まれないと簡単には勝てないのだ。そのことを考えると、日本から遠征して2年連続2着のオルフェーヴルはやはり凄かったのだとしかいいようがない。


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