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2014.12.28 (Sun)

第59回有馬記念

 今年の競馬もこの有馬記念で終わり。何時も有馬記念が行われると一年て早いなあってつくづく思う。それも加齢すると年々、早く感じるのかな。今期の12月は寒いのだが今日は比較的穏やかな日、第59回有馬記念(G-Ⅰ・3歳以上、芝2500m、16頭)が中山競馬場で行われた。1番人気がゴールドシップ、2番人気がエピファネイア、3番人気がジャスタウェイ、4番人気がジェンティルドンナ、5番人気がワンアンドオンリーだった。
 意外だったのがジェンティルドンナが出てきたこと。でも最近は前に行くので以前ほど中山不向きではないかなと言うのもあった。しかし初コース。脚質が追い込み一辺倒のハープスターやスピルバーグは出てこなかったし、距離が長そうなイスラボニータも出てこなかった。馬場はこの時期の中山にすると荒れてなく好レースが期待された。
 スタートからヴィルシーナが先頭に出て、2番手にエピファネイア、離れた3番手をジェンティルドンナ、その後にトーセンラー、ラキシス、ワンアンドオンリー、フェノーメノ、トゥザワールド、ゴールドシップと続くがジャスタウェイは後方から3番手。何というスローペースだ。3コーナーから白い馬体のゴールドシップが外を通って上がっていく。ここで馬群が固まって来る。完全な上がりの競馬だ。激しい叩き合い。あと200m、まだ7、8頭が叩き合う。珍しい有馬記念だ。エピファネイアが先頭だが、あと100mでジェンティルドンナが先頭に出る。内からトゥザワールドが伸びてくる。大外からゴールドシップ。後方からジャスタウェイ。ジェンティルドンナが出た。2着争いは混戦模様。勝ったのはジェンティルドンナ。

 1着ジェンティルドンナ 2分35秒3、2着トゥザワールド 3/4馬身、3着ゴールドシップ ハナ、4着ジェスタウェイ クビ、5着エピファネイア ハナ。

 この結果が今年の競馬全てを表している。1年を通して勝ち馬が次々と変わる。安定して勝ち続けた馬はいなかった。でも最後は実力のある牝馬ジェンティルドンナが押し切った。このところ3歳時の強さは見せてなかったが、地力はあるのだった。でも3歳時は追い込み脚質で東京競馬場の専用馬ともいわれ直線の短い中山には出走もしてこなかったのだが、古馬になり前で競馬をするようになってから先行での競馬を覚えたのだろうか。今日のような展開になると前に行ったのは正解である。あれだけスローだと以前のように後ろからついていくと勝てない。でもこれだけ脚質転換して再びG-Ⅰを勝つなんて珍しい。これでジェンティルドンナは引退らしいが、牝馬3冠も含めて史上屈指の名牝であることには間違いがないだろう。ご苦労さんでしたと言っておこう。
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