2015.10.18 (Sun)
またラグビーの話
ラグビー日本代表が先日、帰国して大歓迎だったようだ。それも今回のワールド・カップで3勝1敗という好成績を残すもクォーター・ファイナルに進めなかった。でも世界のラグビー・ファンから大絶賛され日本国内でも急激にラグビー・ファンが増えたように思う。まあルールなんてチンプンカンプンと言う人が大半だろうが・・・・。
そんなことはどうでもいいが、かつてラグビーがサッカーよりも遥かに人気があった時代を知らない若い人が新たにラグビーの面白さに気がついたというのには興味がいく。でも女の人と喋っていて「ラグビーって物凄く点が入るんですね」「何で前に投げないんですか」「トライって何ですか」とか、まったくもって返答に困ってしまうぐらい判ってないのに「五郎丸はカッコよかった」何ていう人がいる。何だラグビーの試合の内容よりも選手を観ているだけかと突っ込みたくなるが、これがきっけでラグビーを観る人が増えるのも悪くはないだろう。
でもラグビーはルールがサッカーよりも複雑であって観ていても判りにくいだろう。だから世界中に広まっていないのかもしれないが。というのもスクール・スポーツから発展したからであって、学校に行けない貧しい子供が多い諸国ではラグビーは流行らなかったのだ。
そもそもラグビーが生まれたのは1823年だと言われている。イングランドのパブリック・スクールの一つであるラグビー校で、フットボールの試合中に1人の少年がボールを抱えて相手のゴール目指して走り出したという伝説がある。これには諸説あるが本来サッカーとラグビーは同じ競技から別れたという説が強く、どちらもイングランドで19世紀後半に競技化されルールが確立したのである。だからサッカーはアソシエーション・フットボールといいラグビーはラグビー・フットボールとされているのだが、イングランドではサッカーのことを普通にフットボールと言い、ラグビー・フットボールはラグビーと呼んでいるのだ。つまり同じ所から発生した兄弟のような球技と言ってもいいが、片方では手が使えない、片方は手で持って走ると言う全く別のような競技になってしまった。
そんな経緯もあってラグビーは生まれたのだがルールが複雑で、観ていても女子の方はほとんどわからないだろう。だから簡単な見方を大まかにいうことにする。これだけ覚えていれば大体は判る。
まず1チーム15人(世界で広まっているラグビーはラグビー・ユニオンと言う。それ以外では13人制、7人制もあるが)で、フォワード8人がスクラムを組み、バックス7人が主にボールを回すことが基本。ボールは楕円形の球体である。ボールは前に投げられない。横か後なら投げてもいい。ボールを前に落してはいけない。ただしボールを前に蹴って進むのは良い。ボールを持っている敵の選手だけはタックルできる。相手陣のゴールにボールを持ちこんで地面につければトライ。その後にコンバージョン・キック(昔はコンバートと言った)が出来る。これによりH型のゴールポストの上に蹴り込めば加点。また別にペナルティ・ゴール、ドロップ・ゴールというものがある。ボールがサイドラインを割るとサッカーと一緒でスローインするが、その時にラインアウトと言うものをやってボールを奪い合う。反則を犯すとそこでスクラムをするかPGが与えられたりする。まあ、これだけ知っていればいいのではないだろうか。細かいことはその都度覚えればいいのであって、この競技は実に面白い。私は野球よりもサッカーよりもバレー・ボールよりもバスケット・ボールよりもラグビーが一番好きなのである。ただし観戦する側からいってるのであって、自分でやるとなるとこれは過酷すぎるので絶対にやりたくない。やるなら野球やサッカーの方が良い。
今回、日本代表がワールド・カップで好成績を残した。特に南アフリカ戦の録画を観ていて色々と感じたのであるが、あの試合は兎に角ミスが少なかったなあと思う。スクラムもあまり押されなかったし、モールからのボール出しが速く、そこから日本お得意の展開ラグビー。ラインアウトでもボールはほぼ互角にボールを奪っていたし、当たり負けもせず日本は100%の力を出し切ったと思う。殊に五郎丸のキックは正確でほとんどゴールポストを捉えていた。これが実力で上の南アフリカに勝った要因なのだろう。
ところでいくらか気になったことがある。それは度重なるルールの変更で、得点がすぐに判りにくいということ。私が最初にラグビーを観た頃はトライは3点だった。それが1971年からはトライが4点になった。それだけトライが重視されるようになったということ。遥か昔はトライでは点が入らなくて、トライはゴールキックをする権利を得るための行為だったという訳なんだが、競技の趣が段々とサッカーとは離れていったのである。
それだけ体格が大きくて俊敏で動ける選手が有利になっていくのである。さらにロングキッカーがどんどんと増えてきたので、キックによる点よりもトライによる点を重要視するようになったということだろう。だから肉弾戦のようにタックルをかわし、パスを回し、モールを作り進んでいく。これがラグビーの醍醐味になったのである。
さらにいうならば1993年からトライが5点になった。これによりさらにトライへの価値が上がってきて体格で劣る日本人はますます不利になると言われていた時に、今回の南アフリカ戦での勝利。さらにサモア戦、アメリカ戦と3勝。中3日で戦ったスコットランド戦だけは体調がガタガタだったのかミスも多く完敗したが、見事なブレイブブロッサムズ・チームだったといえよう。でも4年後はどうなるか分からない。地元でのワールド・カップになるのだが、またまた試練の連続だろう。
最後に五郎丸の苗字が珍しいということで有名になったが、語尾に丸がつく苗字は佐賀や福岡では時々見られる苗字である。今から30年ほど前に、阪神タイガースに源五郎丸という選手がいたことを覚えている人は、別に驚かなっかたのではないだろうか。そういえば20年以上前だが佐賀県に行った時、コンビニに入っておにぎりを買ったのだが、何気にレジにいるお姉さんの名札を見たら田中丸だったので面白いなあと思い聞いたことがあって「この辺では丸の付く苗字が多いですよ」と言われたのを思い出す。山田丸、小四郎丸、田呂丸、船津丸、袈裟丸、矢動丸、薬師丸、貝通丸、弟子丸、ちなみにいうなら太郎丸、次郎丸、三郎丸、四郎丸もあるる・・・・・まあ世の中、色々な苗字があるものだ。
日本VS南アフリカ戦
そんなことはどうでもいいが、かつてラグビーがサッカーよりも遥かに人気があった時代を知らない若い人が新たにラグビーの面白さに気がついたというのには興味がいく。でも女の人と喋っていて「ラグビーって物凄く点が入るんですね」「何で前に投げないんですか」「トライって何ですか」とか、まったくもって返答に困ってしまうぐらい判ってないのに「五郎丸はカッコよかった」何ていう人がいる。何だラグビーの試合の内容よりも選手を観ているだけかと突っ込みたくなるが、これがきっけでラグビーを観る人が増えるのも悪くはないだろう。
でもラグビーはルールがサッカーよりも複雑であって観ていても判りにくいだろう。だから世界中に広まっていないのかもしれないが。というのもスクール・スポーツから発展したからであって、学校に行けない貧しい子供が多い諸国ではラグビーは流行らなかったのだ。
そもそもラグビーが生まれたのは1823年だと言われている。イングランドのパブリック・スクールの一つであるラグビー校で、フットボールの試合中に1人の少年がボールを抱えて相手のゴール目指して走り出したという伝説がある。これには諸説あるが本来サッカーとラグビーは同じ競技から別れたという説が強く、どちらもイングランドで19世紀後半に競技化されルールが確立したのである。だからサッカーはアソシエーション・フットボールといいラグビーはラグビー・フットボールとされているのだが、イングランドではサッカーのことを普通にフットボールと言い、ラグビー・フットボールはラグビーと呼んでいるのだ。つまり同じ所から発生した兄弟のような球技と言ってもいいが、片方では手が使えない、片方は手で持って走ると言う全く別のような競技になってしまった。
そんな経緯もあってラグビーは生まれたのだがルールが複雑で、観ていても女子の方はほとんどわからないだろう。だから簡単な見方を大まかにいうことにする。これだけ覚えていれば大体は判る。
まず1チーム15人(世界で広まっているラグビーはラグビー・ユニオンと言う。それ以外では13人制、7人制もあるが)で、フォワード8人がスクラムを組み、バックス7人が主にボールを回すことが基本。ボールは楕円形の球体である。ボールは前に投げられない。横か後なら投げてもいい。ボールを前に落してはいけない。ただしボールを前に蹴って進むのは良い。ボールを持っている敵の選手だけはタックルできる。相手陣のゴールにボールを持ちこんで地面につければトライ。その後にコンバージョン・キック(昔はコンバートと言った)が出来る。これによりH型のゴールポストの上に蹴り込めば加点。また別にペナルティ・ゴール、ドロップ・ゴールというものがある。ボールがサイドラインを割るとサッカーと一緒でスローインするが、その時にラインアウトと言うものをやってボールを奪い合う。反則を犯すとそこでスクラムをするかPGが与えられたりする。まあ、これだけ知っていればいいのではないだろうか。細かいことはその都度覚えればいいのであって、この競技は実に面白い。私は野球よりもサッカーよりもバレー・ボールよりもバスケット・ボールよりもラグビーが一番好きなのである。ただし観戦する側からいってるのであって、自分でやるとなるとこれは過酷すぎるので絶対にやりたくない。やるなら野球やサッカーの方が良い。
今回、日本代表がワールド・カップで好成績を残した。特に南アフリカ戦の録画を観ていて色々と感じたのであるが、あの試合は兎に角ミスが少なかったなあと思う。スクラムもあまり押されなかったし、モールからのボール出しが速く、そこから日本お得意の展開ラグビー。ラインアウトでもボールはほぼ互角にボールを奪っていたし、当たり負けもせず日本は100%の力を出し切ったと思う。殊に五郎丸のキックは正確でほとんどゴールポストを捉えていた。これが実力で上の南アフリカに勝った要因なのだろう。
ところでいくらか気になったことがある。それは度重なるルールの変更で、得点がすぐに判りにくいということ。私が最初にラグビーを観た頃はトライは3点だった。それが1971年からはトライが4点になった。それだけトライが重視されるようになったということ。遥か昔はトライでは点が入らなくて、トライはゴールキックをする権利を得るための行為だったという訳なんだが、競技の趣が段々とサッカーとは離れていったのである。
それだけ体格が大きくて俊敏で動ける選手が有利になっていくのである。さらにロングキッカーがどんどんと増えてきたので、キックによる点よりもトライによる点を重要視するようになったということだろう。だから肉弾戦のようにタックルをかわし、パスを回し、モールを作り進んでいく。これがラグビーの醍醐味になったのである。
さらにいうならば1993年からトライが5点になった。これによりさらにトライへの価値が上がってきて体格で劣る日本人はますます不利になると言われていた時に、今回の南アフリカ戦での勝利。さらにサモア戦、アメリカ戦と3勝。中3日で戦ったスコットランド戦だけは体調がガタガタだったのかミスも多く完敗したが、見事なブレイブブロッサムズ・チームだったといえよう。でも4年後はどうなるか分からない。地元でのワールド・カップになるのだが、またまた試練の連続だろう。
最後に五郎丸の苗字が珍しいということで有名になったが、語尾に丸がつく苗字は佐賀や福岡では時々見られる苗字である。今から30年ほど前に、阪神タイガースに源五郎丸という選手がいたことを覚えている人は、別に驚かなっかたのではないだろうか。そういえば20年以上前だが佐賀県に行った時、コンビニに入っておにぎりを買ったのだが、何気にレジにいるお姉さんの名札を見たら田中丸だったので面白いなあと思い聞いたことがあって「この辺では丸の付く苗字が多いですよ」と言われたのを思い出す。山田丸、小四郎丸、田呂丸、船津丸、袈裟丸、矢動丸、薬師丸、貝通丸、弟子丸、ちなみにいうなら太郎丸、次郎丸、三郎丸、四郎丸もあるる・・・・・まあ世の中、色々な苗字があるものだ。
日本VS南アフリカ戦
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