2ntブログ
2025年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2016.11.09 (Wed)

アメリカ大統領選

 長きにわたりアメリカの新大統領を決める選挙が行われてきて、接戦を繰り返した結果、とうとう第45代大統領はドナルド・トランプに決定した。これは驚きを通り越して呆然というしかない。日本の多くの人はヒラリー・クリントンが新しい大統領になるだろうと考えていたものの、蓋を開けてみたら意外な展開が待っていた。これはイギリスがEU離脱を選んだとき以上の驚きと言うしかない。つまり政治に特化したクリントンより政治素人であるが実業家として実績のあるトランプをアメリカの市民は選んだと言うことである。これまでの民主党政権に期待できないと言うことに対してのアンチテーゼなのか、それとも移民国家の中でマイノリティ優遇への怒りなのか、要因は色々とあるが、とにかくまさかのドナルド・トランプが新しいアメリカの大統領になってしまったのである。
 当初ドナルド・トランプが出てきたときは冗談かと思った。トランプはアメリカの不動産王で父のフレッド・トランプが始めた不動産業を受け継ぎ、さらにホテルやカジノ、ゴルフコース等に手を広げ財をなしニューヨークのマンハッタンにトランプ・タワーを建てるなどアメリカン・ドリームを成し遂げた一家の長である。しかし数々の過激発言が波紋を広げ品性がないとか政治がさっぱり判ってないなどとさんざんに言われていた。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出て来る悪役ビフ・タネンのモデルが実はドナルド・トランプだったというから、どういう人物か大方、想像がつく。でもアメリカ全体に閉塞感がある時は必ずこういった人物が台頭し何故か人気になる。不思議な現象だが強いアメリカを復権させるとかいって大風呂敷を広げるのだろう。だからとんでもない発言をする。メキシコとの国境に万里の長城を築き入れないようにするとか、問題を起こすイスラム教徒の入国を禁止するとか、もし誰かが日本を攻撃したらアメリカは日本を助けなくてもいいとか、大国の大統領候補とは思えない発言を繰り返し、1年前はまさか共和党の大統領候補に昇りつめるとは考えていられなかった。ところがところが保守的なアメリカの白人に支持され意外な人気を得ていき冗談が冗談じゃなくなって現実になってしまった。これは株価にも早速反映するし為替相場でもドルを捨てて円を買うという円高にまで発展している。かつて第一次世界大戦で敗戦した後の疲弊したドイツで台頭したナチスのようなものとはいいたくないが、必ずしも国民の意とは違うところで思わぬ結果が出てしまった。
 ところで新しいトランプ大統領だが、彼の発言通りに政治を行うとすると色々なところで国家間の衝突がありうるだろう。ただ大統領になってしまうとこれまでの発言通りには行かないのも事実。ただ日本にとってはこれまで通りに行かないというのは現実問題としてあり得る。はたして日米安保問題はどうなるか。沖縄のアメリカ軍は・・・・。TPPは実現せずとなるか。貿易間の規制緩和が進むのか・・・。色々と考えられることはある。
 最もトランプの過激発言はテレビ・メディアを意識したものだとかとも言われるので、いざ大統領にになってみないと、これも判らない。ただ言えることは日本から見るとヒラリー・クリントンに対してアメリカ市民は思った以上に期待していなかったんだと言うこと。既得権益層を打ち崩せないとか言われたり、そういった人がドナルド・トランプを選んだのだろう。ただ今後、世界に及ばす影響は半端ではないと言うこと。これで世界情勢がますます読めなくなってきた。
 
EDIT  |  19:28  |  時事  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP |