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2008.03.01 (Sat)

ザ・ローリング・ストーンズのアルバムを聴く・・・・・『モア・ホット・ロックスⅠ』

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 私が中学生の頃の話であるが、仲間とバンドの真似事のようなことをやっていた。それは当時の日本の少年達の多くが、英米のエレキ・バンドに憧れたように、ビートルズやローリング・ストーンズの曲をコピーしたものであった。でもビートルズというのは、コピーするにはコード進行とか、かなりテクニックが必要で、ギターを始めたばかりの少年達にはとても歯がたつようなものではなかった。それで我々は比較的にコードも覚えやすく、ある程度まで形になりやすかったローリング・ストーンズの曲をコピーしていた。・・・・といっても『アズ・ティアーズ・ゴーバイ』『ルビー・チューズデイ』のような有名曲しかできなかった。その中でも最も我々が得意としていたのが『テル・ミー』ではないだろうか。

 『テル・ミー(Tell Me)』という曲は、私が初めてローリング・ストーンズを意識した曲である。1963年にイギリスでデビューしたザ・ローリング・ストーンズというのは、リーダーであるブライアン・ジョーンズとヴォーカリストのミック・ジャガーが中心になり、キース・リチャード、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマンの5人で形成されているグループであった。でもビートルズと違って、黒人音楽のブルースをベースにした曲を唄っていた。だから当初、取っ付きにくいというか、当時のポップスの白人バンドでは異色の存在であった。

 ローリング・ストーンズはデビュー曲からしてチャック・ベリーのカバー曲『カム・オン』であった。出すアルバムもリズム&ブルースのような音楽が主体で、他のイギリスのリバプール・サウンド(もっともストーンズはロンドン出身だが)のグループとは一線を画していた。そんな頃であろうか、彼らの最初のオリジナル曲として発売された『テル・ミー』を聴く機会を得た。

 『テル・ミー』は1964年の4月にイギリスでリリースされたキース・リチャード、ミック・ジャガー2人の最初のオリジナル・ナンバーだったのである。私はこの曲を聴いて、ビートルズを聴いた時に受けた衝撃とは別の意味で瞠目したのであった。

 イントロから奏でられるギターの調べとドラムのドンに続いて、ミック・ジャガーの声で・・・・・

I want you back again
I want your love again
I know you find it hard to reason with me
But this time it's different darling you'll see
You gotta tell me you're coming back to me
You gotta tell me you're coming back to me

 この曲を聴いて当時の少年達はさっそくコピーしたものである。あの頃の日本のグループ・サウンズのグループまでもが『テル・ミー』を演奏していた。それも決まってアイドル的で実力派でないザ・タイガースやオックスといったところが、よく演奏していた曲である。それでオックスなどは、この曲を演奏し始めると失神するので、失神の曲とまで言われるのであった。とにかくローリング・ストーンズが好きになった人は、この曲を聴いてから好きになったという人が多く私もその1人である。

 ところで、この『モア・ホット・ロックスⅠ』というアルバムは、ローリング・ストーンズの初期のベスト曲集である。最も64年~68年に作られた曲が中心になるので、ストーンズのオリジナル曲ばかりではなく『テル・ミー』『ザ・ラスト・タイム』『ノー・エクスペクテーションズ』『チャイルド・オブ・ザ・ムーン』『シーズ・ア・レインボウ』『グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』『アイム・フリー』『アウト・オブ・タイム』『ロング・ロング・ホワイル』と以上の曲がミック・ジャガー、キース・リチャードの共作によるもので、残りの『ノット・フェード・アウェイ』『イッツ・オール・オーヴァー・ナウ』『ポイズン・アイヴィー』『バイ・バイ・ジョニー』がカバー曲である。

 この当時のストーンズは飛ぶ鳥を落とす勢いがあり、ビートルズを追うナンバー2的なグループであったが、残念ながら曲風からビートルズのように万人受けはしなかった。でも玄人好みというか、甘ったるいポップスに辟易していた不良少年風のエレキ少年達は挙ってストーンズの曲を演奏していた。

 その後、ローリング・ストーンズは不良じみたバンドらしく、ブライアン・ジョーンズの脱退、直後に変死。ミック・テイラーの加入。ミック・テイラーの脱退。ロン・ウッドの加入。色々と変遷があり、まだ現役のグループである。ミック・ジャガーやキース・リチャードは、まもなく60代半ばという年齢に達しようとしている。なのに何時までも若いなあと感嘆の声すら上げたくなる。まさに不良爺さんの集団だ・・・。

『テル・ミー』を演奏するザ・ローリング・ストーンズ。オリジナル・メンバーのブライアン・ジョーンズがギターを弾いている。

                                 
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