uncleyieのア・デイ・イン・ザ・ライフ

　弥生３月、まだまだ寒いが、気持ちの上だけでも春になったような気分である。そんな最中、土曜日の今日、３歳の重賞アーリントンＣ(Jpn-Ⅲ・３歳、芝1600ｍ、１２頭)が行われた。

　今年の３歳馬、とにかく頼りない馬ばかり。だから未だにダービー候補といえるべき馬が存在しない。重賞レースのたびに勝ち馬が代わり、３月だというのに勢力分布がはっきりしない。長い間、競馬を観てきたが、こんな年も珍しい(この言い回し前にも使ったけど)。だからというのでもないが、牝馬のポルトフィーノが出走してきたのだろう。

　ポルトフィーノは、６月の新馬戦でデビューし圧勝。その後、長期の休養に入り、先月の３歳牝馬のエルフィンＳで復活。このレースも逃げて快勝。それで２戦２勝、今回のレースも１番人気に推された。でもポルトフィーノは未知の魅力はあるが、、持ち時計がない。１６００ｍの時計も１分36秒３が最高と不満が残る。競馬は時計が全てではないが、未勝利馬でも出せる時計なので不満は残る。それに相手は腐っても鯛じゃないけれど、腐っても牡馬である。今までは牝馬ということで仕上がりが早い分、楽勝してきたが、そろそろ牡馬が成長してくる時期で、さほど速いタイムで走ったことのないポルトフィーノには厳しいレースが待っているような気がした。とはいうものの、素質だけで言うなら大変なものを持っているポルトフィーノである。母は天皇賞馬の女傑エアグルーヴ、父はダートの怪物クロフネという良血。牡馬に混ざって走ってみる価値は十分にあったのだ。

　さあ、スタートが切られた。過去、２戦とも逃げ切ったポルトフィーノだが、今回は行けなかったというよりも行かなかったのだろう。今までのレースよりもペースが速い。スーとハナを奪ったのは、ダンツキッスイである。２番手にはノットアローン、３番手にドリームガードナーがつけた。その後にはエーシンフォワード、アポロドルチェ、ポルトフィーノが固まるように追走する。さらに、その後方ルールプロスパー、ミッキーチアフル、ロードニュースターと続き、後方グループはディープスカイ、スマートファルコン、オースミパークである。

　阪神の奥深い３コーナーから４コーナーにかけて、ダンツキッスイがどんどんと後続を引き離しにかかる。６馬身、７馬身、８馬身・・・・・・。スタートから12.8---11.0---11.4---11.5と８００ｍ通過が46秒７、1000ｍ通過が58秒４・・・・。しかし、驚くほど速いこともない。後続がゆったりしすぎるのだ。ダンツキッスイは早くも単騎で第４コーナーを回る。470mの直線コースに入り、各馬、追い出しに入る。この辺り先頭のダンツキッスイのリードは、まだ６馬身から７馬身、２番手にノットアローン、３番手にポルトフィーノ。各馬が襲い掛かろうとするが、ダンツキッスイは逃げ切り態勢である。まだリードが５馬身以上ある。あと200m、ここでポルトフィーノが失速した。やはり牡馬の壁か・・・・・・。ノットアローンが粘る。外からディープスカイがやって来る。内からエーシンフォワードが馬ゴミを捌いて伸びてきた。でもダンツキッスイは逃げ切り濃厚。２番手争いは激しい。３頭が並ぶようにして入線した。

　１着ダンツキッスイ　１分36秒４、２着エーシンフォワード　１馬身3/4、３着ディーブスカイ　アタマ、４着ノットアローン　クビ、５着ミッキーチアフル　3/4。

　１番人気の牝馬ポルトフィーノは８着だった。またシンザン記念２着で２番人気のドリームガードナーは６着。関東から遠征して来たアポロドルチェとスマートファルコンは共に９着、１０着と惨敗。・・・本当に毎度いう事は同じで、いったい今年の３歳馬はどうなっているの・・・・・。来週の弥生賞で、いよいよ今年の３歳馬の力量がはっきりするかもしれないが、それでもまた人気薄の馬が勝つようだと・・・皐月賞はどの馬が１番人気になるのだろうか・・・・・・ある意味で興味がある。